2022年10月20日
ちょっとだけMリーグ#57
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/jQPNwjyKpO4
2019年1月10日 第二試合
南2局
東家 白鳥 翔 8800
南家 鈴木 たろう 9100
西家 滝沢 和典 72500
北家 小林 剛 9600
(敬称略)
トップ目・滝沢さんと二着目との点差は62900点と役満直撃しないと着順が変わらない大差で、二着目〜ラス目は団子状態。
今局を入れて残り三局でアガリを拾えなかった人がラス濃厚です。
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
今の所、染め手も難しそう、役牌は孤立牌、数牌の伸び方によっては234三色もわずかにありますが、まだ手役が見つかりません。
この手をメンツ手と見るなら5シャンテンと遅いのでアガリは厳しいと見て守備を意識した手組で良さそうです。
234三色や役牌が複数対子(ドラで5800など)になったらアガリを見て進めます。
ツモ打
次に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
と123三色の必要牌7枚があるのでのどちらかを引けば123三色になります。(残る片方はアガリ牌でいいから)
123三色狙いなら3メンツ+雀頭が確定しているので残る1メンツがあればブロック数は足りることになります。
ツモ打
続いて西家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
マンズ・ピンズ・ソーズの三色が横に伸びれば456三色同順、現在3対子で七対子3シャンテン、対子が暗刻になると対々和もあります。
また、は自風、も役牌で重なればポンもあります。
他にもと引いてくれば一盃口もあります。
4人の中で滝沢さんの手が一番難しくメンツ手とトイツ手の選択や三色、役牌と選択肢が多いのでツモに合わせて手役を見切っていく必要があります。
ツモ打
最後に北家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
この手はドラ対子+赤で役なしリーチでも満貫にはなりそうです。
役牌を重ねてポンでも、食いタンでも、平和でも役が付くなら何でもOK。
ツモ打
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
赤にくっついてドラ引きでも使える形。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
1メンツ完成の3シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
1メンツ完成ですが4シャンテンでアガリまではまだまだ遠い状態です。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
2シャンテンになりました。
雀頭がドラとは限らないのでツモの雀頭のケースも考えておきます。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
メンツ手2シャンテンですが123三色なのかそうでないかはまだ判断しづらい状況です。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ソーズリャンメン受け入れと一盃口も見られるので打。
理想形はこんな跳満。
リーチツモドラアガリ例1
一発や裏ドラが乗って倍満になれば十分です。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
愚形残りですが、一応1シャンテン。
更に次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ここから打ならカンテンパイにも取れますが打1シャンテン戻し。
これはツモっての123三色や引きリャンメン待ちを考えているからでしょう。
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
自風と場風対子で鳴ける手になりました。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
これで123三色と一盃口を見ているようです。
あるいはリャンメン待ちにしてリーチ・ツモ狙いも悪くないです。
ドラテンパイ例1
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
引きテンパイになる1シャンテン。
ここで小林さんが切ったを白鳥さんがカンでチーして打。
チードラ白鳥手牌
状況に応じて落としでマンズ混一色にしたりリーチが入ればそれぞれ1枚切れの落としで比較的安全に進めるのも構想の内でしょう。
次巡、白鳥さんは1シャンテンになるを引きますがツモ切り。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
カン待ちで即リーチ!
リーチ・一盃口・赤5200をアガれば二着争いでも一歩リードという所。
待ちは山に3枚。
たろう捨牌
捨牌の数牌はリーチ宣言牌以外6〜9に集中していて、手牌は6より下の牌に集中しているのがわかります。
こんな捨牌では123三色、234三色や345三色に注意しましょう。
当たり牌は1〜5の数牌の可能性が高いです。
後は早い切りでこれが孤立牌の可能性が高まります。
つまりリーチがソーズ待ちなら、待ちが怪しいわけです。(リャンメン待ちの場合)
リーチの同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ドラ3ですが平和にもタンヤオにもなりきらない1シャンテン。
ここは現物の打とします。
次巡、白鳥さんは当たり牌を引き、現物の打。
チードラ白鳥手牌
同巡、小林さんも当たり牌を引き打。
ドラ小林手牌
次巡、たろうさんがツモ切り、これを小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
ポンした以上は食いタン・ドラ3狙いだとわかります。
これを鳴く以上、小林さんは切りくらいからこの形を想定していたことになります。(ポンは予定していたと推察)
次巡、小林さんは
ポンドラ小林手牌
当たり牌にがくっつき、片アガリタンヤオ待ちでだけタンヤオでアガれます。
3巡後、小林さんは
ポンドラ小林手牌
ここでシャンポン待ちに取れますが、ツモ切り。
更に3巡後、小林さんツモアガリ。
ツモポンドラ小林手牌
このアガリはタンヤオ・ドラ3、2000-4000です。(+1000)
これで
白鳥 4800
たろう 6100
滝沢 70500
小林 18600
小林さん二着の可能性が一気に高まりました。
この第二試合は
滝沢 +95.2
小林 −5.2
たろう −33.0
白鳥 −57.0
と滝沢さんデカトップのまま終了。
解説の寿人さんも驚愕のアガリが飛び出した一局でした。
私だと平和かリーチ・ドラ3狙いで進めていたかもしれません。
その場合、
ドラ手牌例1
は山に1枚、が場に4枚切れ、は滝沢さんに2枚あり、山には1枚だけで私の手順ならメンゼンテンパイすら難しかった可能性大です。
今回のまとめ
・リーチ捨牌の数牌(マンズ・ピンズ・ソーズ)の数字に注目してみる
たろうさんの捨牌
たろう捨牌
リーチ宣言牌以外の数牌は9、9、6、8、6、9と6〜9に集中している
つまりたろうさんの手は6より下(1〜5)の数牌を中心に構成されている可能性が高い(途中まで123三色同順狙いだった)
123三色、234三色、345三色もある捨牌
ドラたろう手牌
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