2022年10月17日
ちょっとだけMリーグ#56
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は鈴木 たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/1KbsaGM-NZE
2021年11月5日 第1試合
南1局
東家 堀 慎吾 24900
南家 鈴木 たろう 20600
西家 白鳥 翔 29700
北家 東城 りお 24800
(敬称略)
※動画の都合上、1巡目・南家から見ていきます。
最初に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
チャンタ、789三色同順もありますが愚形受け入れが増えてテンパイスピードが遅くなりがちなのでが重なればダブの2翻になるのでポンしたり、メンゼンリャンメン待ちにしてツモりにいく選択はあります。
ツモ打
次に西家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
、、、と4ブロックあるのでが重なれば全部鳴いてピンズ混一色、暗刻になればメンゼンでリーチ・ツモで満貫狙いもできます。(リーチ・ツモ・・赤)
ツモ打
続いて北家・東城さんの手は
ドラ東城手牌
この手はほぼ平和、雀頭+1メンツ+3ターツと5ブロックがほぼ決まっています。
ここに引きなら234三色同順、引きなら345三色同順があります。
ただこの手は赤もドラもなくリーチで2000点しかありません。
他家に赤やドラがある可能性が高いので放銃に注意しながら進めます。
後はいつ赤を引いても良いように構えておきます。
ツモ打
最後に次巡の親・堀さんの手ですが
ドラ堀手牌
こちらも赤もドラも無い手で平和にもならなそうなので他家の仕掛けに備えておく必要があります。
こんな場合に5ブロック進行で放銃しない構えにしておくといいかもしれません。
ツモ打
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
これで789三色も見えてきました。
トップ目と9100点差のたろうさんはそろそろ1アガリ欲しい場面です。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
2メンツ完成の2シャンテン。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
平和1シャンテン。
2巡後、たろうさんは
ドラたろう手牌
雀頭ができ、役牌の重なりも一応見ています。
打点的にリーチ・ダブやリーチ・・ドラ3のような手を考えているようです。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
5ブロックある形ですがを残して混一色ルートもまだ残しています。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
引きで平和、引きで役なしテンパイになる1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打で
ソーズ4連形を活かして引きなら落としでタンヤオ・平和に変化するので安いですがいざとなれば鳴きも入れられます。
また同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ドラが重なりドラポンが可能になりました。
更に同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
が暗刻になりたろうさんの必要牌を4枚押さえています。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
引きソーズ三面受け入れができ、ここが待ちになるのが堀さんの狙いでしょう。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
これでチーのできる満貫1シャンテン。
また同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
テンパイ即リーチ待ち。
このリーチを受けてたろうさんは
ドラたろう手牌
1シャンテン維持にはどちらかを切る必要があります。
場には2枚、1枚、2枚が切れています。
それはたろうさんの目から2枚、2枚、3枚が見えていることになります。
つまり他の無スジよりはペンチャン待ち、カンチャン待ち、シャンポン待ちの可能性が低いと見ることはできます。
また、リャンメン待ちも2枚切れでツーチャンスです。
おそらくその理由から打(手出し)したのかもしれません。
白鳥さんは現物の打。
同巡、東城さんは
ドラ東城手牌
打でダマテン。
このを白鳥さんがポンして待ちテンパイ。
ポンドラ白鳥手牌
待ちはが東城さんに1枚で山に3枚、はたろうさんに1枚、東城さんに1枚の山に2枚で合わせて3+2=5枚。
待ちはが堀さんに1枚、白鳥さんに1枚の山に2枚、は山に1枚の合わせて2+1=3枚。
ポンの直後、東城さんは堀さんの現物があり、打で回ります。
たろうさんは堀さんと白鳥さんの当たり牌を引き、
ドラたろう手牌
満貫1シャンテンを維持するならここから打のどれかになりそうですが、はの外側でツーチャンスです。
よりはの二択になりそうです。
場を見るとが4枚切れでペンチャン待ちの可能性は0です。
マンズはが2枚、が3枚切れでまだわずかにペンチャン待ちが残っています。
これらの理由からたろうさんはここから打としたようです。
次巡、白鳥さんはツモ手出しでテンパイを維持。
同巡、東城さんはツモと当たり牌が減少。
次巡、堀さんがツモ切ったをたろうさんがチーして打、待ちテンパイ。
チードラたろう手牌
待ちのうちは場に3枚切れで山に1枚、は堀さんに1枚、東城さんに1枚で山に2枚で合わせて1+2=3枚。
堀捨牌
捨牌から、待ちを否定していますが、、のどちらも通っていません。
同巡、白鳥さんもツモ切りでテンパイ維持。
更に同巡、東城さんも1シャンテン。
ドラ東城手牌
次巡、たろうさんは前巡切ったのスジツモ切り。
次巡、白鳥さんは引きオリ。
その次巡、堀さんがをツモ切り、たろうさんに軍配が上がります。
ロンチードラたろう手牌
・ドラ3の満貫。(+1000)
このアガリで
堀 15900
たろう 29600
白鳥 29700
東城 24800
たろうさんはトップ目と100点差に詰め寄ります。
たろうさんの鋭い押しとドラ重なりを見据えた手組が冴えた一局でした。
特に他家に役牌のドラが行った時、他家はこれが切れずにまっすぐテンパイを取れなくして他家の進行を遅らせたりもできるので、自分が役牌ドラ対子時には自分のペースで進行できることも多くなります。(相手による)
ドラ例1
ここにツモ打かする人もいる
今回のまとめ
・ドラが孤立牌でも重なれば雀頭にしてリーチや暗刻になることもある
・自分に役牌ドラが対子時に他家が孤立牌のドラを引くと、これを切れない他家はまっすぐテンパイを取れず、相手のテンパイスピードを遅くする効果もある
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