2022年10月15日
ちょっとだけMリーグ#55
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松本 吉弘プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/0zHi6ed32LY
2021年4月13日 セミファイナル1試合目
南3局2本場
東家 瀬戸熊 直樹 -3500
南家 松本 吉洋 33000
西家 前原 雄大 16500 (元・KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家 丸山 奏子 54000
(敬称略)
※動画の都合上、6巡目・西家から見ていきます。
最初に西家・前原さんの手は
ドラ前原手牌
できれば平和は付けたい手ですがリャンメンターツが埋まればシャンポン待ちにもなりかねません。
ここから手役を見るとすればの一盃口かピンズ一気通貫くらいです。
点棒状況から二着目・松本さんと16500点差、二着目から満貫直撃か倍満ツモで着順アップするのでできれば赤を引いてリーチ・赤2・ドラの満貫、リーチ・平和・ツモ・一気通貫・ドラの跳満くらいの手にしたい状況です。
ツモツモ切り
次に北家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
これは自風があるのでポンして・ドラ2000点やトップ目の丸山さんはメンゼンで放銃回避してお茶を濁す手もあります。
メンゼンなら役なしリーチ・ドラ2600になりそうです。
ツモツモ切り
続いて親・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
この手はドラ1で4対子あるので七対子や暗刻ができれば対々和を見たい手。
瀬戸熊さんは-3500点で三着目と20000点差あるので連荘メインで何局かに分けてアガリを見るといいでしょう。
ツモ打
最後に南家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
この手は345三色同順や、引きなら456三色変化もあります。
ドラ+赤があるので役なしリーチでも5200~、松本さんはトップ目と21000点差の二着目なので倍満ツモでもトップ目になれません。(トップ目から跳満直撃でトップ目)
点差からほぼ一局では逆転できないので、この局で1アガリしてオーラスのトップ条件を緩くするか、それとも他家からリーチが入れば放銃回避で二着の可能性を上げるかのどちらかを選択する必要があります。
ツモツモ切り
同巡、前原さんは
ドラ前原手牌
を対子落としして雀頭はに固定した5ブロック進行である程度守備を意識した手組です。
更に同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引きでテンパイになる1シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
これで5対子、七対子1シャンテンです。
ドラタンキ待ち七対子ならリーチ・ツモ・七対子・ドラ2で6000オール、着順アップも見えてきます。
4巡後、前原さんは
ドラ前原手牌
引きを待つ一盃口完成の1シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
345三色同順・赤・ドラの1シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
待ち高目345三色同順・・赤・ドラ、リーチなら跳満。
松本さんの待ちのうちは場に1枚切れ、前原さんに1枚、丸山さんに1枚で山に1枚、は場に2枚切れ、瀬戸熊さんに2枚の純カラで合わせて山に1+0=1枚だけ。
この同巡、前原さんは
ドラ前原手牌
リーチ・平和・一盃口・赤の満貫、待ち。
松本さんから直撃かツモって裏を載せて跳満以上にはしたいリーチです。
前原捨牌
このリーチに注意する点がいくつかあります。
まずリーチ宣言牌がションパイので、これを切る以上はそれなりに高い勝負手だと推察できます。
それと捨牌一段目の辺りは孤立牌の可能性が高く、リーチがマンズ待ちなら、待ちが怪しいですがが現物で待ちは否定できます。(実際、前原さんの入り目が)
また、リーチがソーズ待ちなら、待ちが怪しいわけです。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
高目ならダマテン12000点。
その2巡後、松本さんは
ドラ松本手牌
ここから迷わず打オリを選択。
先程挙げた、の2つのスジが通っていない為、2スジにかぶっているは切れないと判断したのでしょう。
それと三着目・前原さんのリーチに満貫放銃は逆転されてしまいます。
このリーチにを切れない理由が2つありました。
このツモで山にはは0、前原さんのアガリ目も0です。
この局は前原さんの1人テンパイで流局。
続くオーラス3本場は瀬戸熊さんがダマで松本さんから12000の3本場をロン。(+1000)
ロンドラ瀬戸熊手牌
このアガリで
丸山 +72.0
松本 −0.9
前原 −21.5
瀬戸熊 −49.6
丸山さん一人浮き(+)のデカトップを勝ち取りました。
ここからは私独自の意見なので聞きたい人だけ聞いてください。
私の中で大きく分けると放銃には4種類あります。
1つ目は放銃したら致命的なもの。(例:2着順以上変わる放銃、役満放銃など)
2つ目は放銃しても大勢に影響はほぼ無いもの。(例:全員原点から仕掛けが入ってない場面の1000点など)
3つ目は良い放銃。(例:オーラス・トップ目からラス目への1000~3900程度の放銃、他家リーチをかわす別の他家への安い放銃いわゆる差し込み)
4つ目は放銃しても良否がどちらか判別が難しいもの。
昔の麻雀業界で放銃は悪という考え方がありましたが、今はそんな考えの人も少なくなっています。
私の考えでは上の通り放銃と一口に言っても4種類存在することになります。
今回のまとめ
・点棒状況から放銃してはいけないリーチを判断(三着目・前原さんのリーチに満貫放銃は三着目に転落)
・通ってないスジの重複から切ってはいけない牌を判断(前原さんリーチに、は通ってない、2スジにかぶるは切りにくい)
↓は私個人の意見です
・放銃には4種類ある
1、放銃すると致命的なもの(二着順以上変わる放銃、役満放銃など)
2、放銃してもほぼ影響がないもの(全員原点からの1000点放銃など)
3、良い放銃(オーラス・トップ目からラス目への1000~3900程度の放銃、他家リーチをかわす別の他家への安い放銃、いわゆる差し込みなど)
4、良否を判別しづらいもの
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