2022年09月07日
ちょっとだけMリーグ#40
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は伊達 朱里紗プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/oZvAXCcJhs0
2021年10月22日 第1試合
南3局1本場
東家 伊達 朱里紗 44800
南家 岡田 紗佳 19700
西家 二階堂 亜樹 34500
北家 魚谷 侑未 1000
(敬称略)
ラス目の魚谷さんは親番も無く蚊帳の外、岡田さんから12000以上直撃か倍満ツモ以上で三着目になれますがそれ以外のアガリは微妙で、現状はトップ目・伊達さんと二着目・亜樹さんのマッチレース状態。
三着目の岡田さんは二着目と14800点も離れていますがここでアガっておくとラス親でアガって二着やトップもあります。
最初に親・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
この手からは一盃口、タンヤオ、平和や対子が増えれば七対子、役牌が重なればポンもあります。
ツモ打
次に南家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
第一ツモで4対子で七対子2シャンテンやタンヤオ、対子が暗刻になれば対々和・三暗刻もあります。
もし対子手になった時はとポンしづらい対子が多い為、対々和よりは七対子寄りの手です。
同じ鳴きでも、食いタンでメンツを見るなら赤かドラ引きで満貫になるので鳴くのも悪くないでしょう。など
ツモ打
続いて西家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
マンズはカンと受け入れで2メンツ計算、雀頭は、残り2メンツをピンズとソーズで作れば十分です。
他にも役牌を重ねてポンでもOKです。
ツモ打
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
ドラでこれを生かすなら234三色同順、仮に三色にならずともマンズ1メンツ、ピンズ2メンツ、ソーズ1メンツで4メンツできます。
はくっつきに優秀なので切らないようにして他色の伸びも見ながらどこをメンツにするのか精査していきましょう。
例えばソーズで1メンツに固定せず、になれば2メンツを考えるなど、マンズ以外の伸びを見逃さないようにします。
ツモ打
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
これだとペンとペンのネックが大きく、あまりメンツ手にならないかもしれない、と考えることはできます。
実際、伊達さんに必要なを岡田さんが持っていたり、ピンズくっつきにも必要なを持っているのもまた岡田さんで、この2人が対立する関係にあると見ることもできます。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
これでどちらかが暗刻になるかポンで3900や5200も見えます。
岡田さんにはがあるのでその外側は多少鳴きやすいと見ることはできます。
更に同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
赤2枚になり、メンツさえできればリーチ・平和・赤2やリーチ・赤2のような手が浮かびます。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
3対子になり、これ以上対子が増えると対子手もあります。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
1暗刻+3対子でどちらかと言えば対子手のようです。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
4対子になり、七対子の2シャンテン。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
伊達さんの切りを見てかはわかりませんが、少なくとも伊達さんはを持っていないと見たのか、マンズの下()は山にあると判断したのかもしれません。
がある岡田さんから見るとメンツができても暗刻や対子ができても好都合です。
更に同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
後はどちらかを引けばターツは十分。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ソーズ四連形ができ、のソーズ2メンツもあります。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
七対子1シャンテンでが暗刻になっても一盃口もあります。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
1シャンテンの人がいる中、赤もドラもないリーチのみ1300点になりそうな3シャンテンと一人だけ置いてきぼり。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
リーチ・ドラ2、5200やリーチ・ツモ・ドラ2の満貫にはなりそうです。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
対々和・三暗刻や一盃口も残る1シャンテンにパワーアップ。
また同巡、岡田さんはテンパイ即リーチ。
ドラ岡田手牌
このリーチに対し、亜樹さん、魚谷さん、伊達さんの三者共に現物切り。
リーチ後1巡が過ぎ、伊達さんは
ドラ伊達手牌
対々和・三暗刻本線で進めるようです。
次巡、伊達さんは
ドラ伊達手牌
対々和・三暗刻、ツモり四暗刻テンパイ。
この時、伊達さんは悩んでいる様子ですが、リーチするかどうかを考えていた様子です。
もしここで伊達さんが岡田さんに満貫放銃(1本場)すると、
伊達 44800 → 36500
岡田 19700 → 28000
亜樹 34500
オーラス、親の岡田さんと2600オールでトップ逆転の位置まで迫られ、二着目と2000差まで詰められてしまいます。
ここは岡田さんにツモられるのは仕方ないとして放銃したくない場面です。
逆転しやすい人を1人→2人にする選択をしたくありません。
ツモり四暗刻だからと浮かれず、放銃しないよう構えたのはいい判断と言えるでしょう。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
引きでこれは3枚目の、は伊達さんに3枚+亜樹さんに1枚の純カラで岡田さんのは山に1枚だけです。
次巡、リーチの岡田さんがツモ切りでこれを亜樹さんがチーして打。
チードラ亜樹手牌
くっつきのタンヤオ・赤3、満貫1シャンテン。
次巡、亜樹さんテンパイ。
チードラ亜樹手牌
その2巡後、伊達さんは
ツモドラ伊達手牌
最後のをツモった伊達
さんは小考して打。
これで伊達さんは8枚のうち半分の4枚を独占しています。(捨牌にがあり、5枚を引いている)
今回のように他家リーチ後、スジで何枚も引かされている時は注意です。
ここで切りすると、次に引きでタンヤオ・三暗刻テンパイに取れます。(は0枚)
ドラ伊達手牌
その次巡、亜樹さんツモアガリ。
ツモチードラ亜樹手牌
このアガリはタンヤオ・赤3、満貫の一本場、2100-4100でした。
これで点棒状況は
伊達 40700
岡田 16600
亜樹 43800
魚谷 -1100
亜樹さんがトップ目になりました。
この半荘は結局、
続くオーラスは岡田さんが亜樹さんから12000をアガり、連荘一本場は亜樹さんが岡田さんから8000ロンで終了します。
伊達 +60.7
亜樹 +20.1
岡田 −19.7
魚谷 −61.1
これで3戦2トップの成績を収めた伊達さんです。
今回のまとめ
・一人で同じスジを何枚も持っている時は注意(伊達さんはを5枚引いていて岡田さんの当たり牌、スジを何枚も持っている=他家の必要牌になりやすい)
・オーラス(南4局)が近い時は何点を放銃するとトップになりやすい人が何人になるかを考える(ラス前で満貫放銃は亜樹さんと岡田さんがトップに近くなる、トップ候補が1人→2人に増えるから放銃は良くない場面)
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