2022年09月09日
ちょっとだけMリーグ#41
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は村上 淳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/GJyJ8r9hhzw
2020年1月30日 第2試合
南4局1本場(供託リーチ棒1)
東家 朝倉 康心 28100
南家 村上 淳 13000
西家 茅森 早香 24200
北家 滝沢 和典 33700
(敬称略)
トップ目は滝沢さんで二着目・朝倉さんは1300オールツモや4800ロンでトップ目(ただし連荘)、三着目・茅森さんは満貫ツモかリーチ棒が出て満貫ロンでもトップです。
ラス目・村上さんは跳満ツモか倍満ロンで二着、倍満ツモか三倍満ロンでトップになれます。
※動画の都合上、3巡目・西家からになります。
最初に西家・茅森さんは3巡目リーチ!
ドラ茅森手牌
この手はリーチ・平和・ドラ3900点で一発ツモかツモって裏ドラ1枚乗ればトップになります。
またはロンでも二着に着順アップするリーチです。
3巡目リーチで捨牌が
茅森捨牌
ではヒントはほとんどありません。
強いて言うならが孤立牌の可能性が高く、この周囲の牌は持ってなさそうというのはありますが(やからはは切られないから)、それ以外の待ちに関する情報はなく、ドラ切りリーチでまたぎスジやこの周りの待ちも否定できません。
このリーチ宣言牌を滝沢さんがチー。
チードラ滝沢手牌
これは一発消しと思われるチーですが、茅森さんは満貫ツモ、つまり一発ツモかツモって裏ドラを乗せて初めてトップになるのでこの局に限っては少し効果があります。
続いて親・朝倉さんの手は
ポンドラ朝倉手牌
これはバック(後付け)の特殊な例、どちらでも役が付くダブルバックほぼ1500点です。
個人的に親で鳴く時はせめて2900以上(2ハン以上)にしてから鳴くのをおすすめします。
1500点では軽過ぎて他家もある程度高い手になるので(赤やドラ、役牌がその分、他家に行くから)1500点の鳴きはおすすめしません。
その理由として親で鳴いても子から押し返される可能性が高くなるからです。
赤入りルールではブラフもあまり通用しない場面が多く、ブラフを使うたろうさんや石橋さんのようなタイプがMリーグであまり好成績を残せない原因の1つになります。
捨牌を見ても、
朝倉捨牌
ソーズ混一色に見せようとしていますが、ではまだピンズメンツを意識していてそこに違和感はあります。
もしソーズ混一色まっしぐらな捨牌であれば、
捨牌例1
のように放銃や鳴かれるリスクを考えて中張牌(2〜8)が先に切られるのが多いものです。
最後に南家・村上さんの手は
ドラ村上手牌
マンズ8枚で混一色はありますがリーチに無スジの牌ばかりでまだ戦える手になっていません。
ここは通りそうな字牌を切りつつ、様子見で混一色になれば攻め寄りでいいでしょう。
ツモ打
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
ここで村上さんは打、これを朝倉さんがポンして待ちテンパイ。
ポンポンドラ朝倉手牌
この鳴きで村上さんの次のツモは、鳴きで茅森さんがツモアガリだった牌が村上さんのツモになりました。
ドラ村上手牌
ここから村上さんは打。
まだアガリを諦めていないようです。
この手牌を見て気づくのは、村上さんはを4枚、を4枚持っている事です。
前回の伊達さんの4枚になった手を思い出す方がいらっしゃるなら、その感覚を大切にしてください。
ラス目の村上さんがこの形になっている時点でやは怪しいと思っていいでしょう。
ただ、茅森さんは切りから、待ちはありません。
この同巡、滝沢さんは
チードラ滝沢手牌
これで朝倉さんの待ちは村上さんがを1枚切り、茅森さんに1枚、滝沢さんに2枚で純カラ、は村上さんが1枚切りで山には0+3=3枚だけ。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
4枚目の引きでカン(ペン)チーやカンチーでマンズ清一色もあります。
例えば鳴き清一色、清一色・対々和、清一色・七対子など満貫〜跳満は見られそうです。
ここから打、これを通せば次にも切りやすくなります。
次巡、朝倉さんはツモ切り、これを村上さんは当然のペンチャンチーして打。
チードラ村上手牌
これでチー、ポンができる形、チー以外でテンパイになります。
次巡、滝沢さんがツモで山には1枚、1枚と茅森さんのアガリ牌も少なくなってきました。
更に次巡、滝沢さんはツモで朝倉さんのアガリ牌もどんどん減っています。
この同巡、朝倉さんツモでフリーズ。
ここで下家の村上さんはマンズ清一色なのが見えていて、こので放銃すると清一色・赤で跳満が確定です。(一気通貫が付いても跳満まで)
もし跳満放銃ならラスに転落する場面ですが、朝倉さんは切りオリを選択。
ポンポンドラ朝倉手牌
この同巡、村上さんがツモ切りで朝倉さんが切りなら村上さんチーもあり、その場合は茅森さんの放銃になる未来もありました。
この半荘、特に入り込んでいる様子のASAPIN(天鳳で朝倉さんのハンドルネーム)さんの顔は忘れられません。
この2巡後、村上さんは
チードラ村上手牌
茅森さんの当たり牌を暗刻にしてカンテンパイ。
カンは山に2枚。
茅森さんのは山に1枚だけ。
3巡後、朝倉さんは引きで茅森さんのアガリ目は0になります。
この同巡、村上さんは
チードラ村上手牌
切りなら
例1
待ち。
切りなら
例2
待ちです。
まだ村上さんからが見えていない事(跳満になる1つの手段)、待ちの広さから村上さんは切りを選択。
チードラ村上手牌
次巡、村上さんツモで待ちならツモアガっていました。
その次巡、朝倉さんツモでまたアガリ牌が減っていきます。
ポンポンドラ朝倉手牌
朝倉さんはラス親でテンパイ以上にしたい所ですが引きしてテンパイになりますが1枚、0枚、0枚、1枚、0枚で山に2枚です。
残すは村上さんn最後のツモは・・・!
ツモチードラ村上手牌
このアガリは清一色・ハイテイの跳満の一本場、3100-6100です。(+2000)
日吉さん風に言えば二着と「替わるぅぅぅぅ!」な跳満で、
朝倉 22000
村上 27300
茅森 20100
滝沢 30600
一気にラス目→二着に着順アップ、1着順あたりスコアが20変わるので20×2=40、つまり40000点得するアガリです。
Mリーグルールでは1着順上がるだけで20000点スコアが変わる為、倍満1回アガるよりも着順を1つ上げる事の方が比重が大きくなります。
ただしチップが発生するようなルール、例えばチップ1枚5000点相当のルールではチップ4枚=1着順差と同価値になります。(この場合は着順アップよりもツモアガリでチップ集め優先がおすすめ)
試合結果は
滝沢 +50.6
村上 +7.3
朝倉 −18.0
茅森 −39.9
今回のまとめ
・Mリーグルールで1着順アップすると+20(20000点)変わるのでオーラスでも着順アップを目指す(倍満<1着順差)
・ただチップのやりとりをする場合は着順<チップになる(チップ1枚5000点相当なら1着順差=チップ4枚でチップの価値が高い、ツモアガリでチップを3人から集めるのがおすすめ)
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