2022年09月01日
ちょっとだけMリーグ#38
今回もMリーグの一局を掘り下げていきます。
今日の主役は松本 吉弘プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/MXafgELtVy4
2022年2月25日 第2試合
南4局1本場
東家 松本 吉弘 55900
南家 二階堂 亜樹 7600
西家 石橋 伸洋 11000
北家 滝沢 和典 25500
(敬称略)
点棒状況からトップ目松本さんは二着目に跳満放銃でもトップ終了、二着目は三着目に満貫放銃か跳満ツモで逆転、ラス目は3900ロンか700-1300ツモで三着になります。
これを踏まえて東家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
マンズどれでも使える、マンズ混一色、清一色両方見られる手で更には一気通貫、の一盃口もあります。
雀頭が決まれば平和・一盃口・混一色など満貫〜跳満、裏ドラ等で倍満も見られるチャンス手です。
ツモ打
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
この手はツモによっては678三色同順、手なりで進めてもリーチ・ツモ・ドラ1000−2000なら三着に着順アップします。
着順アップを目指してこの手ならリャンメン待ちにしてツモりたい手に見えます。
役なしながら2シャンテンでカンチャン+リャンメン+リャンメンと愚形があるものの比較的テンパイスピードは早そうです。
ツモツモ切り
続いて西家・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
この手は役牌を重ねてリーチ・役牌・ドラでも5200、ツモって満貫では着順アップの条件を満たせません。
満貫直撃か跳満ツモが必要な石橋さんはタンヤオ・平和にしてリーチ・タンヤオ・平和・ツモ・ドラ2のような手を目指したい所ですが、あいにく材料が足りません。
19字牌を切りながらタンピンを目指して赤やドラ引きなら跳満ツモ狙いで良いんじゃないでしょうか。
4シャンテンでスピードの遅い手なので他家より遅れそうです。
また、ラス目がテンパイしそうなら安手でもアガって終了させる手もあります。
ツモツモ切り
最後に北家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
1暗刻+2対子の役なしリーチになりそうな手です。
2シャンテンながら赤なしドラなしなので逆転手は難しそうです。
滝沢さんはトップ目と30400点差で倍満ツモでも届きません。(倍満直撃か三倍満ツモ以上が必要)
ここは三着目に満貫放銃しないよう気をつけながらいつでもオリられる構えで良いでしょう。
後は三暗刻は少しありそうですが、守備がおろそかになるので狙い過ぎに注意です。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
雀頭候補はになり、マンズ混一色まっしぐら。
後はや引きを見れば良さそうです。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
これで亜樹さんはリーチ・・ドラ5200以上になりました。
後は待ちと雀頭探り。
2巡後、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
1シャンテンになりました。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
1暗刻+3対子で七対子か対々和に決めたようです。
次巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
カンチャン2つ+リャンメン2つの3シャンテンで一番、テンパイスピードで遅れています。(リャンカンを1つとカウント)
更に同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
2暗刻+2対子で対々和の2シャンテンで受け入れが少なく、石橋さんに近いくらいです。
は2枚切れで対子にしかならないので切りました。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
ションパイの、1枚切れのどちらかが暗刻になるか、引きのどちらかを待つだけです。
をポンすれば、・混一色・赤12000になります。
ポンドラ例1
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
メンゼン混一色・・赤待ちテンパイ、高目ロン・一盃口かツモなら跳満、6000オールです。
ここで松本さんはダマテンを選択しました。
松本さんは二着目・滝沢さんと30400点差で倍満直撃以上、三倍満ツモ以上されない限りはトップ逆転されません。
個人的には三面張で高目をリーチ・ツモなら倍満(リーチ・ツモ・南・混一色・赤・一盃口)で二着目に倍満の逆転手はなかなか入らないと見て、少しリーチしたい場面です。
今回のケースでは待ちで高目の牌が外側で19牌です。
場を見ると
松本捨牌
亜樹捨牌
石橋捨牌
滝沢捨牌
松本さんは字牌が1枚も切られていない&マンズが切られるのが遅い、亜樹さんと石橋さんは通常、滝沢さんは6巡で3〜7牌が4枚も切られていて、不自然さを感じます。
おそらく変則手だろうとピンとくれば十分です。
場を見ると松本さんの高目が場に2枚切れで山には残り1枚。
捨牌の1枚と松本さんの手に2枚で松本さんから3枚見え、が松本さんに2枚と場に1枚切れ松本さんから3枚見えでその外側は普段なら狙い目になる牌です。
これが今回のように2枚切れでないケースなら即リーチでOKです。
おそらく松本さんは場の2枚切れを見てダマテンにしたのでしょう。
ダマテンでも混一色・赤、高目一盃口で18000点です。
石橋さんと滝沢さんが切り、亜樹さんも3巡目切りでは不要牌になりそうです。
松本さんテンパイの次巡、ツモ切りリーチ。
テンパイスピードが一番早い亜樹さんで・ドラの1シャンテンとタイミングも良かったリーチです。
親リーに押し返せるような人がいないのは展開的にも松本さんに向いています。
リーチの2巡後、亜樹さんテンパイ。
ドラ亜樹手牌
ただこのカンは滝沢さんにカンツで純カラです。
ドラ滝沢手牌
石橋さんはタンヤオ2シャンテンでしたが字牌が1枚も切られないリーチに対し場に1枚切れ、ションパイを切るのは流石に無謀でしょう。
松本捨牌
次巡、松本さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ松本手牌
このアガリはリーチ・ツモ・・混一色・一盃口・赤の倍満の一本場、8100オールでした。
今回のリーチのように高目が端寄りの牌の時(1、2、8、9)、個人的にリーチをおすすめします。(高目枚数が少ない時はダマ推奨)
例えば123三色同順で1−4待ち、789三色同順で6−9待ちの時です。
例2
例3
例2は待ち、例3は待ちですが基本的によりもが出やすく、よりもが出やすい為、こんな場合はリーチ寄りです。
これと同様に
例4
例5
例4は234三色待ち、例5は678三色待ちですがこれもよりも高目の方が出やすく、例5もよりも高目の方が出やすいのでリーチ寄りです。(ドラや場況で変わる)
続く南4局2本場は亜樹さんがダマテン平和・赤2、3900の2本場4500点を石橋さんからアガり三着浮上で終了しました。
結局、この試合は
松本 +100.2
滝沢 −2.6
亜樹 −36.0
石橋 −61.6
松本さんが100ポイント超えのデカトップをチームに持ち帰りました。
今回のまとめ
・一盃口や三色同順、一気通貫の三面張など高目安目があって高目が端寄りの時はリーチ寄り
、待ち高目時や
、待ち高目時
、待ち高目時など端に近い牌が高目はリーチ寄り(ドラや場況で変わる)
待ちや
待ち高目一気通貫など
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