2022年08月23日
ちょっとだけMリーグ#34
今回も過去のMリーグから一局だけを掘り下げます。
今日の主役は鈴木たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/n4ouXSLBGsg
2021年11月19日 第1試合
南1局
東家 日向 藍子 26100
南家 鈴木 たろう 27600
西家 内川 幸太郎 21100
北家 瑞原 明奈 25200
(敬称略)
トップ目からラス目までの点差が6500点で1300−2600ツモでも入れ替わる点差なので点差はあまり意識しなくていいでしょう。
最初に親・日向さんの手は
ドラ日向手牌
この手は自風があり対子になればポンして5800~や平和・ドラ2、リーチ・ドラ2などが見えます。
日向さんは親なので、できればドラ2枚を使いきれるように一盃口や平和にしたい所です。
愚形受け入れ含めたメンツ手3シャンテンで、特別早くも遅くもない手です。
ツモ打
次に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
ダブ対子がありポンしてダブ・赤3900~なら鳴ける分、テンパイスピードもそれなりに早くなりそうです。
勿論鳴けなくともリーチ・ダブ・赤8000もあります。
現在2シャンテンでここが一番早そうです。
続いて西家・内川さんの手ですが
ドラ内川手牌
平和かタンヤオか役牌のどれかになりそうな手で、赤+ドラがあり3900〜にはなりそうです。
メンツ手3シャンテンでくっつきを見ながら好形待ちにしてツモるのが理想です。
ツモ打
最後に北家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
これは役なしリーチかタンヤオのどちらかになりそうな3シャンテンです。
雀頭候補が2つあり平和にはなりづらい形で形的に愚形受け入れが2つあり微妙です。
ツモツモ切り
次巡、たろうさんは
ツモツモ切りドラたろう手牌
この手からたろうさんはツモ切りしますが、これはソーズの下が待ちになった時の伏線かもしれません。
例えば引きの場合は先切りする効果が高くなります。
例1
例2
例3
例4
例1はカン、例2は、例3は、例4はと他家が現物切りしてくれる程、その外側待ちになれば強い待ちになります。
もしかすると安全牌の無くなった他家が切ってくれる可能性も0ではありません。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
3対子で変わりませんが対子が増えれば対子手、が孤立牌でメンツ手のくっつきを見るには悪くない牌です。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
を雀頭にしたタンヤオ・平和・マンズ・ソーズの伸びによっては456三色、567三色変化もあります。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、内川さんは2シャンテン。
ドラ内川手牌
また同巡、瑞原さんも愚形受け入れが3つ残った2シャンテン。
ドラ瑞原手牌
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
愚形受け入れが2つ残る2シャンテン。
できればドラを使いたいものの、ペン待ちが残りそうです。
この同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
どちらかを切ればダブ・赤、5200点テンパイカン待ちですが、切り1シャンテン戻し。
これは例えば次に引きでリャンメン待ち以上にしてリーチ・ツモ狙いの満貫〜にしたい意思の現れでしょう。(例6〜9)
ラス目でも1300−2600ツモでトップ目に立てる団子状態から満貫でもアガれば少しでもトップの可能性が上がります。
例5
例6
例7
例8
例9
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
やっと受け入れの1シャンテン。
また同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
シャンポン待ちですが、引きで上で挙げた変化もあります。
更に同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
役なしリーチでも満貫になる1シャンテン。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
役なしリーチ・ドラ3900でテンパイ即リーチ待ち。
この時点ではがたろうさんが1枚切り、1枚が手に1枚の残り2枚、はたろうさんに2枚、瑞原さんに1枚で残り1枚の合わせて2+1=3枚。
このリーチにたろうさんはダマテンのまま押しています。
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
シャンポン待ち、リーチ・赤2・ドラ満貫で追いかけリーチ。
次巡、日向さんはアンカン、新ドラ。
アンカンドラ槓ドラ日向手牌
カンドラはたろうさんに2枚あり、ツモならツモ・ダブ、赤・ドラ2で跳満にもなります。
この同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ここから切りならフリテン待ち、切りなら待ち、切りならカン待ち一盃口テンパイに取れます。
ここで場を見てみると
日向捨牌
たろう捨牌
内川捨牌
瑞原捨牌
捨てられたソーズは2枚、1枚、1枚、1枚、1枚、2枚で、そこから考えると待ちでも待ちでも枚数はそれほど多くなさそうです。
は見た目上残り4枚以下(実際は1枚+1枚の計2枚)、は2枚+1枚+2枚の計5枚です。
ここでたろうさんは
ドラたろう手牌
切りカン、一盃口に受けました。
こうしておくと引きでも変化してなら満貫ツモアガリです。
また、他のソーズ引きでも落としでタンヤオ変化があります。
そして次巡、たろうさんツモアガリ。
ツモドラ槓ドラたろう手牌
このアガリはツモ・一盃口・赤・ドラ2、2000-4000です。(+リーチ棒2本)
ここでたろうさんがトップ目に立ちますが南2局1本場、内川さんのリーチ・タンヤオ・平和・ツモ・三色・赤・ドラ4の三倍満6100-12100ツモが炸裂。(+2000)
これにより
内川 +62.9
たろう + 4.0
日向 −20.1
瑞原 −46.8
で終了します。
たろうさんのカンはたまたまツモ筋にアガリ牌があっただけとも言えますが、の薄さやフリテンに決めず、保留の一打によって生まれたアガリでした。
テンパイ形にソーズを引けば切りタンヤオへの移行も考えてらしたのだと思われます。
今回のまとめ
・リーチに対してド危険牌を勝負する手もあるが、待ち枚数やフリテンと天秤にかけて保留する手もある
ドラ槓ドラ
ここからドラ切りの枚数の薄さ、フリテンの頼りなさ、後の変化なども見て保留の打、決めきれない時はあえての保留も。
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