2022年08月18日
ちょっとだけMリーグ#32
今回もMリーガーの良い部分に目を向けて一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は萩原 聖人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/yAm3YHfpubk
2019年10月17日 第2試合
東3局1本場
東家 園田 賢 28500
南家 瑞原 明奈 16200
西家 高宮 まり 36700
北家 萩原 聖人 18600
(敬称略)
点棒状況では高宮さんが一歩リードしている形です。
また、二着目の園田さんと三着目・ラス目の二人も満貫ツモ差くらい離れています。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ネックの1つ、ドラのカンが埋まったばかりですがメンツ手3シャンテンでペン、カン、カンとネックばかりが3つも残っています。
仮にテンパイしても役なしリーチ・ドラ3900では他家にテンパイスピードでも手の高さでも遅れを取りそうです。
ツモ打
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
この手からはマンズ混一色、一気通貫、チャンタ、純チャン、を引けば789三色同順、後は役牌があり重なればポンもあります。
第一打からこのうちのどれかを見切る必要が出てきました。
どれかの役を見るにしても愚形受け入れの多い4シャンテンと遅い手なのでのんびり手役狙いでいいかもしれません。
瑞原さんは打。
ツモ打
続いて西家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
この手は赤2枚あり役なしリーチでも5200〜、がありポンしても3900〜あります。
現時点で4シャンテンと遅い手ですがポンすればチーもできてそれなりにテンパイも近くなります。
ツモ打
最後に北家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
4対子になり七対子2シャンテン、暗刻が増えれば対々和・三暗刻、メンゼンならツモり四暗刻もある手です。
この手は基本的に対子手を見ながらソーズか字牌が増えれば混一色・七対子か混一色・対々和に移行したりを考えます。
ツモ打
次巡、瑞原さんはマンズ混一色に決めたようです。
ドラ瑞原手牌
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
3対子でちょっと対子手も見えます。
その前に親からが切られますが、ポンせずスルーしています。
2巡後、萩原さんは
ドラ萩原手牌
受け入れ枚数は多くないものの、七対子1シャンテンと4人の中で早いのが萩原さん。
ドラ入り七対子ならリーチ・ツモ・七対子・ドラ2で跳満にもなります。
切ったは場に2枚切れでの外側ですが山には1枚以下しかないので切りました。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
2メンツ完成した所でまだペンチャンとカンチャン受け入れが残っている2シャンテン。
ちょっと形が悪すぎます。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
1メンツ完成ですが1ブロック足りない+2ターツ残っている3シャンテンとまだ時間がかかりそう。
また同巡、萩原さんテンパイ。
ドラ萩原手牌
ここからどちらかを切るか?となりますが、ともに場に1枚切れでほぼ同条件。
まだ東場では場風でもありません。
後は南家がを持っているかどうかくらいです。
萩原さんはタンキ待ちでリーチ!
は萩原さんの自風なので他家も混一色や対々和、チャンタ、国士無双くらいでしか使いづらい牌です。
七対子では他家が持っていない可能性が高く、山にある可能性が高い牌を待ちに選ぶのが基本です。
なので数牌(マンズ・ピンズ・ソーズ)の中でも端(1と9)に近い牌ほど待ちに良く、数牌よりも字牌が待ちに適しています。
何もなければタンピンで使いやすい5に近い牌ほど他家にとっても使われやすいので5<4と6<3と7<2と8<1と9<字牌の順番で待ちにします。(ドラや赤、場況などによってこれは変わる)
萩原捨牌
最初からと変則手なのが見えているのと宣言牌がなのが高宮さんの現物でしかなく、安全牌でもありません。
ということは手役に関係していて待ちのヒントだと言えそうです。
他家は3人ともと現物切りで戦いそうな人は0。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンズリャンカンが埋まらない限り平和にならず押し返すのも厳しそうです。
瑞原さんは、高宮さんは切りでオリ。
次巡、園田さんはリーチの当たり牌引きで打と現物を抜きました。
その4巡後、萩原さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ萩原手牌
このアガリはリーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏2、倍満の1本場、4100-8100です。
このアガリで
園田 20400
瑞原 12100
高宮 32600
萩原 34900
一気にトップ目に躍り出ました。
この試合は結局
萩原 +54.1
園田 +12.0
高宮 − 8.4
瑞原 −57.7
萩原さんトップで終了します。
萩原聖人は1971年8月21日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。
3歳で両親が離婚し父親に引き取られるが小学4年で父親が他界、15歳まで父方の祖父母に育てられる。
これにより母親とはほとんど一緒に暮らした事がないという。
俳優デビューは1987年。
20??年、第5回モンド21杯優勝。
2014年、日刊スポーツ杯スリアロトーナメント後期優勝。
同年、麻雀最強戦「著名人代表決定戦・風神編」優勝。
2015年、『芸能界麻雀最強位決定戦「THEわれめDEポン」』で国士無双をアガる。
2018年、Mリーグ参加資格が競技麻雀5団体所属という理由から日本プロ麻雀連盟に所属し、プロデビュー。
同年8月、Mリーグドラフト会議でTEAM雷電から指名される。
萩原さんはアマチュア時代から「萩原リーグ」という自らが主催するリーグで数々のプロと鎬を削っています。
また、麻雀をテーマにしたアニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』の赤木しげる役の声をあてていたりと俳優という仕事に限らず、声優、ナレーション等、幅広い活躍を見せています。
そして草野球チームを持っていたり、プロレス団体WWEのファンであったり、フィギュアなどの収集癖があったりとその趣味の豊富さも彼の特徴です。
俳優の風間杜夫さんとは麻雀のライバルであり、フジテレビの番組「THEわれめDEポン」では2人とも何度も優勝経験があります。(萩原さんは13回優勝)
キャッチフレーズは「雪原の求道者」「リアルアカギ」。
TEAM雷電のチームメイト等に差し入れしたり、細やかな気遣いを見せる事もある。
Mリーグ2018−2019スコアは−61.0ポイント(21人中13位)、2019−2020は−251.5ポイント(29人中27
位)、2020−2021は−460.8ポイント(30人中30位)、2021−2022は−394.0ポイント(32人中31位)。
萩原さんに限っては麻雀歴の長さにもかかわらず、私から見ても手順ミスが多く見受けられます。
メンツ手で平和になる手で1つしかない雀頭を崩してシャンテン数を落として一気通貫狙いしたり、アガリから遠のくような打牌が多い印象があります。
https://youtu.be/3yVZa_X3cj8
例えばこの七対子にしても
リーチツモドラ裏ドラ萩原手牌
小林さんが切っている1枚切れタンキ待ちにはしないものです。
このは最後ので解説の多井さんも「こーれは真似できないですね」と仰っていますが、わざわざ枚数が少なく、他家にも使われやすいでは待たないよ、の意味に聞こえました。(個人の感想です)
他にも
https://youtu.be/8JwL6g9Eg_8
この動画内(2:11)先制リーチが二軒入っていて親・16巡目テンパイの場面。
ドラ萩原手牌
場を見ると
萩原捨牌
朝倉捨牌
園田捨牌
多井捨牌
南3局の親番、ラス目と600点差、二着目と8000点差、トップ目と17400点差で4000オールツモ(+リーチ棒2本)でもトップ目、リーチ・赤・ドラ9600点ロンでも二着目です。
カンならドラ表示牌に1枚見えていて山に3枚以下。(多井さんに1枚の残り2枚)
カンは場に3枚切れの山に1枚以下。
単純に枚数だけ比較してもカンでリーチしたい場面です。
カンリーチならリーチ・一発・ツモ・赤・ドラの4000オール以上のアガリが拾えていました。
もしかすると萩原さんは派手な手役で魅せる麻雀を目指してらっしゃるのかもしれませんが、人目をはばから
ずに言いますと、リアル麻雀でのアガリは映画や漫画のような派手なアガリはそうたくさんは出ないですし、
場をよく観察したり、山の残り枚数や受け入れ枚数、他家の動向などを総合してなんとかアガリに繋がるか
程度のものです。
雷電のセミファイナル出場、ファイナル出場には萩原さんの復活が鍵になります。
今回のまとめ
・俳優、声優、ナレーション等、幅広い活躍
・Mリーグ出場の為に日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士になる(5団体所属プロだけが出られる)
・TEAM雷電には欠かせない存在
↓ハギー復活はよ!という人はクリック
麻雀ランキング
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11549405
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック