2022年07月11日
ちょっとだけMリーグ#14
今回もMリーガーの良い部分に注目して一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は黒沢 咲プロです。
https://youtu.be/8761GSwZRSM
※動画の都合上、7巡目〜になります。
2022年1月6日第2試合
東1局2本場を迎えて点棒状況は
東家 堀 慎吾 31700
南家 瑞原 明奈 24100
西家 黒沢 咲 22100
北家 滝沢 和典 22100
(敬称略)
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
既に3メンツ+1ターツあり1シャンテン、のどれかを引けばテンパイ。
リーチ・ドラ2、7700点やツモってリーチ・ツモ・ドラ2の4000オールのような手になりそうです。
ツモツモ切り
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
この手はタンヤオが確定していて345三色同順や引きなら456三色との受け入れができます。
後はピンズがカンがネックでとの枚数に注目しながら進めましょう。
ツモ打
次に西家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
まずがあり小三元か大三元、後はピンズなどで混一色の満貫、対子が増えれば対々和や混一色・対々和・など、手の伸び方によっては満貫〜役満まで見られる大物手の予感がします。
ツモ打
最後に北家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
この手は赤やドラが無いものの対々和と七対子が見える手で鳴きづらいが暗刻になっているのでどちらかと言えば対々和寄りの手です。
は端(1と9)に近いのと字牌で比較的鳴きやすいので鳴き寄りです。
また、瑞原さんの必要牌を4枚も持っています。
これにより瑞原さんのピンズは伸びにくいかもしれません。
滝沢さんは引きと2枚切れを見てツモ切り。
ツモツモ切り
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ができ、ポンの小三元、ドラ対子になれば大三元もあります。
同巡、滝沢さんも
ドラ滝沢手牌
暗刻ができて二暗刻、対々和・三暗刻なら満貫もあります。
次巡、滝沢さんがをツモ切り現時点では堀さんに1枚、滝沢さんに2枚で残り1枚、は堀さんに1枚、黒沢さんに1枚、滝沢さんが1枚切り残り1枚、は堀さんが1枚切って滝沢さんに2枚で残り1枚とこの巡目では1+1+1=3枚しかありません。
更に次巡、堀さんがラス牌のツモ切りでこれを滝沢さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ滝沢手牌
シャンポン待ちでツモって三暗刻の満貫。
この直後、堀さんはテンパイ即リーチ。
ドラ堀手牌
ドラタンキ待ちの7700点~です。
リーチの同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
小三元・ドラ2や大三元もある2シャンテン。
打でアガリも見ています。
ただドラ表示牌がであと1枚しかありません。
また、ドラも堀さんの手にありこれも残りは1枚。
また同巡、滝沢さんは無スジをツモ切り。
滝沢さんにはがあり一応待ちにはワンチャンスなので押したようです。
捨牌にはがありスジを追ってを切ってくれるかもしれませんが。
次巡、瑞原さんはと現物切りでオリ。
2巡後、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ツモ打
堀さんにが通っていて中スジ切り。
堀捨牌
堀さんは字牌をの2種類しか切っておらず、役牌と数牌のシャンポン待ちなども考えられます。
当然ドラと何かのシャンポン待ち、ドラタンキ待ちも十分にあり得ます。
そして次巡、黒沢さんのツモが滝沢さんの当たり牌。
ドラ黒沢手牌
そして滝沢さんの捨牌が
滝沢捨牌
この捨牌は以外は字牌が切られていないのと3〜7がと6枚も切られています。
もし滝沢さんがタンヤオなどのメンツ手であればここまで切らないですし、混一色のような染め手でもなさそうです。
ということは滝沢さんは対子手、対々和の可能性が高いと見ていいでしょう。
鳴いているのピンズがと切られて混一色でもなさそうです。
後は場全体を見て3枚以上残っている字牌はでは黒沢さんから4枚見え、も黒沢さんが2枚ずつ持っていて薄く(はドラ表示牌であと1枚だけ)、残りはどちらかです。
このツモったは当たる可能性が高いと見たのでしょう、黒沢さんは七対子も見て打
ドラ黒沢手牌
次に引きなら七対子・ドラ2テンパイに取れます。
同巡、滝沢さんが4枚目引きですがカンせず。
これは手牌をさらしたくないのとリーチに余計なカンドラと裏ドラを与えたくないのもあるでしょう。
更に次巡、黒沢さんは3枚目のツモ。
堀さんの現物が、黒沢さんがを通していては中スジになります。
ここは打でオリていきます。
この同巡、滝沢さんはツモ切りでテンパイ維持。
次巡、黒沢さんは前巡、滝沢さんが通した切り。
また同巡、堀さんの当たり牌引きで打でオリ。
ポンドラ滝沢手牌
次巡、堀さんがツモ切ったを瑞原さんがカンチャンチー。
これはハイテイツモが堀さんなのを1つ後ろにずらすチーです。
同巡、黒沢さんは滝沢さんが前巡切った打、滝沢さんも対子落とし打。
ハイテイツモの瑞原さんが切って流局、堀さんの一人テンパイでした。
この一局で黒沢さんのビタ止め、滝沢さんのビタ止めがありました。
麻雀業界では当たり牌を止めると何でも「ビタ止め」と表現しますが、当たり牌を止めないといけない時と当たり牌を止めなくてもいい時の両方のケースが存在します。
例えばかなり点数的にリードしている振りトップ(放銃してもトップ)の時です。
こんな時は多少高くても放銃しても構いません。
他にはトップ目の親がいて子が安手でテンパイしている時、自分がアガれそうもなく、子が1000点や2000点だと想像できる時は放銃してもOKです。
後は自分が勝負手でここをアガればトップになれる時は放銃しても仕方なし、くらいの気持ちでリーチします。
もし待ちの枚数が目に見えて少ないという時や待ちが愚形待ちでも勝負なら放銃も怖がらずに攻めます。
逆に放銃してはいけないのは放銃すると二着順以上転落するケース。
例えばオーラス、
親・自分 33000
A 27000
B 22000
C 18000
もしここでCからリーチが入ると、Cに満貫放銃はトップ→3着に2着順ダウンします。
こんな時は積極的にアガリを見るよりもオリを選択するのが現実的です。
ここで満貫ツモされてもトップなのでオリで十分。(跳満ツモられは二着)
あるいはどう見ても高い手の仕掛けが入っている時。
捨牌が国士無双、字一色やポンが入りがまだ3枚以上残っているなどの場合です。
役満に放銃はアガった人と64000点〜差が縮まる為、どんなトップ目からでも転落の危機です。
これはあくまで一例に過ぎませんが、その判断ができるようになる頃にはあなたの雀力は大幅にアップしていることでしょう。
黒沢咲プロは本名・年齢ともに非公開。
父親は実業家で実家は都内の9LDKの豪邸でそこから「セレブ」と呼ばれる。
2018年、Mリーグドラフト会議でTEAM RAIDENから3位指名を受ける。
2019年、トップを取った後のインタビューで結婚を発表。
同年、連盟の鳳凰戦A1リーグに女流3人目の昇級。
2020年、インタビューで懐妊を発表。帝王切開で女児が誕生。
Mリーグ2018−2019は116.9ポイント、2019−2020は150.5ポイント、2020−2021は193.3ポイント、2021−2022は−148.8ポイントの成績。
愛称は「強気のヴィーナス」「セレブ」「お嬢」。
黒沢さんはMリーグでの副露率(鳴き率)約8%と独特の雀風をお持ちです。
8%と言えば約12局に1回しか鳴かないわけで、これがいかに特殊な数字かお分かりになるでしょう。
つまりそれはメンゼンでリーチ、リーチと打点に振り切っていかに高いアガリを目指すかに特化しています。
例えばリーチして裏ドラを乗せる、三色や一気通貫など2ハン手役、3ハン手役を付けてリーチなどです。
鳴かない=鳴きが得意な相手では地蔵ラス(じっとしているラス)が増えるわけですが、Mリーグでは2019シーズンは29人中4位、2020シーズンは30人中3位と好成績を残しています。
メンゼン特化型ということは手が入らない時にはそれなりに放銃を回避できる守備力を求められることになり、押し引きの正確さは他の打ち手より高くないと成り立ちません。
今回のまとめ
・実家が9LDKのリアルセレブ
・副露率約8%=メンゼン特化型、つまり攻めない時に放銃しない守備力の高さを求められる雀風
・本名・年齢の両方とも非公開(最年少〜最年長まであるよ)
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