2022年07月09日
ちょっとだけMリーグ#13
今回もMリーガーの良い部分に注目して一局だけを掘り下げて解説します。
今日の主役は石橋 伸洋プロです。
石橋さんは少し前にパイレーツと契約満了したばかりで元Mリーガーですが、特別にキング回として紹介させてください。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/At_TEvxuAHs
※今回は動画の都合上、4巡目〜になります、ご了承ください。
2020年6月15日第2試合
東2局
東家 魚谷 侑未 23000
南家 石橋 伸洋 33000
西家 内川 幸太郎 23000
北家 白鳥 翔 21000
(敬称略)
石橋さんが満貫ツモした次局でトップ目、他家とは満貫ツモ分10000点差〜ついています。
まだ東2なのであまり点差を意識せず進めていきます。
親の魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
この手は平和などのメンツ手中心で見る手のようです。
ダブ、があり対子にしてポンもあります。
またとがありタンヤオは厳しそうです。
そうなるとメンゼンでリーチ・平和・ドラ5800〜を見ながら進めるので良いでしょう。
ツモ打
次に南家・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
この手はがありドラ2・赤で3ハン分は確定している為リーチ・赤・ドラ2の満貫、タンヤオ・赤・ドラ2でも満貫、役牌を重ねてポンしても満貫と、どれになっても満貫以上になる手です。
メンゼンでも鳴きのどちらでも攻めやすい手だと言えるでしょう。
ツモ打
次に西家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
現時点で4対子+2ターツとメンツ手なのか対子手なのかどちらにしても中途半端な形で、その上ピンズ6枚+字牌2種と混一色にも染まりきらず中途半端です。
ここにのどれかが重なれば七対子へ、を引けば混一色を意識するので良いんじゃないでしょうか。
混一色の場合あと1ブロック足りないのでピンズか字牌をもう少し引きたい場面です。
ツモ打
最後に北家・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
これはもうメンツ手で平和や678三色、789三色、ドラをくっつけてリーチ・平和・ドラなどを見たい手です。
この手はタンヤオにはならなそうなので鳴く手にはならなそうです。(2枚引きだけタンヤオ)
ツモ打
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ドラ引きでこれにくっつけばリーチ・平和・赤・ドラ12000もあります。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
引きでメンゼンなら跳満の可能性も高くなります。(タンヤオ・ツモ・赤2・ドラ2など)
またの4種とも石橋さんには役牌で重なりも見ています。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
1メンツ完成の1シャンテンですがリャンメン受け入れが先に入るとシャンポン待ち3900リーチになりそうです。
ドラ手牌例1
流局覚悟なら止めませんがまずアガリは望めなさそうな形でリーチで後スジ引っかけになるとか場況が良くなるなどしないとアガリは厳しそうです。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
ここにでも引けば鳴きやすくもなります。
次巡、魚谷さんはツモ打で
ドラ魚谷手牌
この巡目で2枚切れ+魚谷さんに1枚の3枚見えでへのくっつきも苦しくなっています。
このドラを石橋さんがポンして打
ポンドラ石橋手牌
この鳴きは石橋さんからドラ3枚、赤はの2枚見えで残りドラ1枚、赤も1枚で他家からリーチが入ってもリーチ・ドラやリーチ・赤程度、最高でリーチ・赤・ドラ、子で5200点までです。
それなら他家リーチもあまり怖くないのが見えています。
石橋さんはドラ3・赤の4ハンを見せることで「満貫以上あるぞ」とプレッシャーを他家にかけています。
食いタンに使える牌は鳴かせられない上家で親の魚谷さんをはじめ、西家・北家からもポンは可能です。
実際、石橋さんの捨牌は
石橋捨牌
タンヤオか役牌のどちらかを待っているように見えます。
他家からはうかつに石橋さんの役牌も切れなくなり、字牌を持たせて他家の進行を遅らせる効果もあります。
同巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
引きでタンヤオ・678三色も見える1シャンテン。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
3枚見えでくっつきにはあまり期待できないのでピンズメンツを作りたい状況。
できれば3枚見えで
ドラ手牌例2
こんな待ちが良さそうに見えます。
この同巡、石橋さんはツモ打と伝家の宝刀、赤切り。
この赤切りで石橋さんの手が早い手だと思わせる効果があります。
もし石橋さんが食いタンならポンでドラ3・赤が確定しています。
満貫手がそろそろテンパイだぞ、と更にもう一段上のプレッシャーをかけています。
字牌を切らないことで役牌バック(後付け)もあるかもしれない、食いタンかもしれないと相手を困惑させています。
ポンドラ石橋手牌
よもや相手はこんな4シャンテンとは思ってないでしょう。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
5対子で七対子1シャンテン。
切れない役牌があり、攻めるほどの手でもありません。
次巡、白鳥さんも
ドラ白鳥手牌
石橋さんの自風を引きテンパイまでは切らない形に。
更に次巡、白鳥さんはツモ打と前巡に内川さんが通した切り。
その次巡、白鳥さんはツモ打で
ドラ白鳥手牌
現物を抜いてもうアガリは見ていない様子。
七対子なら3シャンテンですがもう半分を過ぎたくらいです。
次巡、魚谷さんは1枚切れをつかんで
ドラ魚谷手牌
1シャンテンすら取るのをやめました。
同巡、石橋さんは
ポンドラ石橋手牌
やっと3シャンテンに。
次巡、魚谷さんは引きで1シャンテンに構えていればここでテンパイでした。
同巡石橋さんはメンツ完成のツモですがツモ切り。
自分の手を進めるよりも他家に役牌を切らせないように石橋さん自身も役牌を切らず。
また同巡、白鳥さんは5対子で七対子1シャンテン。
ドラ白鳥手牌
2巡後、魚谷さんは薄いカン引きリーチ!
ドラ魚谷手牌
石橋さんはさすがに現物を切っています。
この次巡、内川さんがテンパイ。
ドラ内川手牌
七対子タンキ1600点ではダマテン。
巡目が過ぎ、ハイテイツモ4枚目のは切りテンパイ崩し。
これで魚谷さん一人テンパイで流局し、誰にもアガリは出ず。
石橋さんのブラフ鳴きが決まった一局でした。
2009−2010年、MONDO21杯に初出場で初優勝。
2011年、自団体リーグタイトル最高位と發王の二冠に輝く。
2017年、RTDリーグで小林剛、内川幸太郎の両名に国士無双を放銃し「国士職人」と呼ばれる。
2019シーズンのMリーグで国士無双テンパイも瀬戸熊にかわされ、翌年には魚谷に国士無双をツモられて親かぶりしたりとやたらと国士に縁がある。
2018年、Mリーグドラフト会議において指名した鈴木たろうが3チームで競合し敗れたためU-NEXT Piratesからはずれ3位指名される。
RTD2019では小四喜をアガリ予選トップ通過した。
妻は同団体の塚田美紀プロ。
愛称は「黒いデジタル」「キング」
石橋さんは2021−2022シーズンでMリーグ選手ではなくなりました。
今回のように鳴きも多用し赤切りなど独特の戦術を使いこなしています。
獲得タイトルは多くはなく、国士放銃や相手に赤切りされて放銃する印象もあります。(https://youtu.be/YyP1g_1mhX0)
策士策に溺れるとはまさにこれですが、そのキャラクターから多くのファンに愛されているプロの一人です。
放送対局で国士テンパイの人がいれば「バッシー!」と最初に名前が挙がる程。
これとは別に、新Mリーガー予想(?)もやっておりますので、良ければご参加ください。
http://blog.with2.net/vote/v/?id=235087
http://blog.with2.net/vote/v/?id=235088
今回のまとめ
・国士に縁があるプロと言えば石橋さん
・赤切りリーチや独特の鳴きなどを使う「黒いデジタル」
・多くのファンに愛されるキャラクター
・奥さんは美人プロ
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