2022年07月04日
まこっさん#2
今回も契約満了になったまこっさんこと沢崎誠選手の好プレイの局を取り上げます。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/af2FQGaFph0
2020年11月20日第2試合
南1局2本場(供託リーチ棒1)を迎え、点棒状況は
東家 勝又 健志 63600
南家 佐々木 寿人 31800
西家 朝倉 康心 -3100
北家 沢崎 誠 5700
(敬称略)
南1局でかなり大差がついています。
トップ目の勝又さんとラス目の朝倉さんとでは66700点差、トップ目と二着目の点差も31800点差と1アガリで追いつくのは厳しそうに見えます。
二着目と三着目の沢崎さんとは26100点差で南家に跳満直撃してやっと100点差で逆転するくらいです。
最初に親・勝又さんの手牌は
ドラ勝又手牌
まずを重ねたマンズ混一色、他は平和、ドラがオタ風なので雀頭になればリーチ・平和・ドラ2の12000にもなります。
後はシンプルにポンもありますが、点棒状況的に満貫などの大きな放銃を避けつつ進めたいものです。
もし三着目やラス目が安手で流そうとする時はそこへ差し込みも考えます。
ツモ打
次に南家・寿人さんは
ドラ寿人手牌
二着目の寿人さんはメンツ手でも5シャンテン、七対子でも4シャンテンと足の遅い手でマンズ混一色、七対子が遠くに見える程度です。
がありタンヤオには遠く、平和にもカンチャン受け入れがあり平和も難しそうです。
メンツ手5シャンテンでは寿人さんが一番、テンパイスピードが遅いと思われます。
寿人さんはトップには満貫くらい〜のアガリが欲しい状況ですが、受け寄りで進めそうな手です。
ツモ打
次に西家・朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
現在ラス目−2100点で三着目とは7800点差の朝倉さんですがラス目でこの手では平和くらいしか見られず、ドラを重ねて雀頭にしたり赤引きを待って少しでも高くする工夫を考えましょう。
役牌を重ねてポンの1000点は寂しいのでできればメンゼンで手を組みたい手です。
一色手は難しそうなので積み棒を拾ってマイナス圏から脱出したい状況です。
ツモ打
最後に北家・沢崎さんは
ドラ沢崎手牌
赤3枚あり平和・345三色同順・赤3で跳満、後は3対子あり七対子の3シャンテンでもあります。
もしドラが重なれば倍満以上も狙える手です。
この手の方向がメンツ手か対子手かは今後のツモを見ながら判断します。
ツモ打
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
3対子で七対子もあります。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
また同巡、沢崎さんは
ドラ沢崎手牌
すでに4対子で七対子2シャンテンです。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
この同巡、朝倉さんはツモ打
このを勝又さんがポンして打
ポンドラ勝又手牌
ドラ切りで1500点の1シャンテンは微妙です。
その上カンとカンとカンと最低ネックが2つも残っています。
その直後、寿人さんは
ドラ寿人手牌
同巡、朝倉さんは
ドラ朝倉手牌
同巡、沢崎さんはツモ打で
ドラ沢崎手牌
これで345三色同順の目も出てきました。
現在は4対子で七対子2シャンテンですが、345三色になるなら対子は必要なくなります。
それには部分の変化に注目しましょう。
たとえばのどれかを引くなら345三色、引きなら七対子と判断できるわけです。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
メンツ手2シャンテンまで来ました。
さらに寿人さんは次巡、
ドラ寿人手牌
寿人さんが1シャンテン二番目です。
役なしリーチ1300になりそうですが、トップ目の親を流せるならましかもしれません。
ここにカンを引いてを引いてでアガれば567三色もわずかにあります。
同巡、朝倉さんも
ドラ朝倉手牌
を落としてタンピンとドラ重なりを見ています。
現在箱下の朝倉さんは役なしリーチ・シャンポン待ち1300よりはタンピンを選ぶのは仕方ないでしょう。
同巡、沢崎さんも
ドラ沢崎手牌
1枚切れのドラ切りで345三色と七対子のどちらにするかを保留しています。
後は暗刻が増えれば三暗刻・対々和狙いも可能です。
勝又さんはポンして以降、有効牌を1枚も引いていません。
ポンドラ勝又手牌
上家の沢崎さんからのどれかが余れば、いつでもチーできます。
寿人さんは
ドラ寿人手牌
を引けば一盃口変化やマンズリャンメン待ち変化もあります。
この同巡、沢崎さんは
ドラ沢崎手牌
切りで七対子1シャンテンに取りました。
この時点で勝又さんの欲しいは純カラ(山に0)、は残り2枚、は残り1枚と少なくなっています。
つまり上家の沢崎さんが切らなければ、勝又さんのテンパイもアガリも出る可能性は限りなく0に近づきます。
2巡後、勝又さんの手がやっと変化。
ポンドラ勝又手牌
同巡、朝倉さんも
ドラ朝倉手牌
タンヤオ・234三色も見えるメンツ手2シャンテン。
同巡、沢崎さんがツモと345三色の必要牌を引きますがツモ切り。
次巡、沢崎さんは引きテンパイ。
ドラ沢崎手牌
ここからのどちらを切ってリーチ、あるいはダマテンに取る場面です。
場を見渡すと
勝又捨牌
寿人捨牌
朝倉捨牌
沢崎捨牌
勝又さんはツモ切りでが手出しです。
一つ気になるのは最後の手出しのまたぎスジとは気になります。
また、からの切りなども考えられ、鳴かれるのを警戒するなら打。
あと一つは手出しからこのそばを持っている可能性が高く、のような形が浮かんできます。
そう考えると切りになりそうです。
ツモ打リーチ
ドラ沢崎手牌
以前、私は赤やドラの無い4対子以上の手は守備的七対子をおすすめしていますが、この七対子は親に対して受けながらリーチ・七対子・赤3の跳満〜倍満狙いしています。(一発ツモか裏2で倍満)
このリーチに対して勝又さんは保留、寿人さんは回り(オリずに組み直し)、朝倉さんは押しています。
ドラ朝倉手牌
一歩間違うとが出るかもしれない形です。
下家の勝又さんはカンがずっとネックで残っている1シャンテンのまま。
3巡後、寿人さんテンパイ。
ドラ寿人手牌
一盃口カンテンパイ。
は場に2枚切れの山に残り1枚です。
更に2巡後、寿人さんの切ったをチーして朝倉さんはハイテイずらし。(チーしないと沢崎さんハイテイ)
チードラ朝倉手牌
このチーの直後、沢崎さんがツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ沢崎手牌
この手はリーチ・ツモ・七対子・赤3・裏2の倍満ツモの2本場、4200ー8200。(+1000)
このアガリで点棒状況は
東家 勝又 55400
南家 寿人 27600
西家 朝倉 -6300
北家 沢崎 23300
二着目の寿人さんと4300点差まで迫っています。
こうなると現実的に二着浮上が見える位置まで来ました。
今回のまとめ
・メンツ手と七対子の判断はツモ牌と場を主な判断材料にする(ドラ沢崎手牌からメンツ手or対子手で悩みそうだがツモなら345三色へ、ツモなら七対子、引きなら対々和・三暗刻へ)
・赤なしドラなし4対子〜は守備的七対子、赤2やドラ2以上4対子〜はリーチ・ツモ・七対子・ドラ2の跳満狙いがおすすめ
・今回の沢崎さんのように受けながら攻める七対子もある(下家にを鳴かせずアガリ牌へ)
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