2021年11月16日
縮まる点差を計算する
あなたはここで何をアガると何点差縮まるのか、計算できますか?
もし供託リーチ棒や積み棒(本場)があっても迷わず計算できますか?
人によっては「覚えるといいよ」なんて言われた事があるかもしれませんが、計算が苦手だという人でもオーラスの条件計算であまり迷わないようになる事は可能です。
いくつか実際に出くわす可能性のあるパターンで例を挙げながら計算してみましょう。
仕組みを知れば、足し算と引き算ができる人なら計算ができます。
基本は (アガリやテンパイの)プラスの点数+(放銃やツモられた分の)マイナス点数=点差 になります。
1、テンパイノーテンの時
四人をABCDとして計算していきましょう。
Aが一人テンパイ時のBCDと広がる(縮まる)点差を計算します。
Aはプラス3000点で、BCDはマイナス1000点。
点差は3000+1000=4000点差がつきます。
ABの二人テンパイでCDと広がる点差は
ABがプラス1500点、CDがマイナス1500点。
ABとCDでは1500+1500=3000点差つきます。
ABCの三人テンパイでDと広がる点差は
ABCがプラス1000点で、Dがマイナス3000点。
点差は1000+3000=4000点差になります。
つまりテンパイノーテンでは三人テンパイと一人テンパイでの点差が同じ(4000点差)で、二人テンパイ時は3000点差しかつかないわけです。
2、ロンアガリの場合
ロンアガリの場合、アガリによるプラス点数=放銃者のマイナス点数で、点差は(アガリ点数×2)になります。
つまりアガった点数の二倍が出アガリ(ロン)でつく点差になります。
たとえばAがBから8000点ロンした時は
8000×2=16000点差つくわけです。
これは親でも子のアガリでも関係なく、(アガリ点数×2)で答えは出せます。
この時、アガリ者Aと放銃していないCDとの差はアガリ点数分の8000点になります。
これは本場がついた時でも計算は一緒で、
親Bが子Aから12000の五本場をロンした時の点差は
(12000+300×5)×2=27000点差がつくわけですね。
3、ツモアガリの場合
ツモアガリの場合、親と子では点数計算式が変わるため、それによって広がる点差も少し変わってきます。
親のツモは子三人から同じ点数を集めるのに対し、子のツモは親と子二人の別々で点数を集めます。
親がツモられると子の二倍の点数を支払い、親のアガリ点数は子の1.5倍の点数になります。(親の点数は計算で×3して÷2するから)
このルールで親のツモアガリと子のツモアガリとでは微妙に計算が変わってくるわけです。
では、シンプルな親のツモアガリで広がる点差を計算します。
親Aが4000オール(満貫)をツモアガリした時の子BCDと広がる点差は、
親のプラスが12000点で子はマイナス4000点。
12000+4000=16000点差がつくわけです。
これが6000オール(跳満)なら18000+6000=24000点差がつきます。
次に子のアガリの点差を計算します。
子Aが2000ー4000ツモアガリ(満貫)した時、親Bと子CDとの点差は
子Aのプラス8000点、親Bはマイナス4000点、子CDはマイナス2000点で
AとBの点差は8000+4000=12000点差が、
AとCDの点差は8000+2000=10000点差つくわけです。
仮にAが3000ー6000ツモアガリ(跳満)なら
AとBの点差は12000+6000=18000点差、
AとCDの点差は12000+3000=15000点差がつきます。
これを見てわかる通り、子のツモアガリではアガリ点が増えるごとに親と縮められる点差がそれに比例して大きくなっていきます。(倍満なら親と24000点差、三倍満では36000点差、役満は48000点差)
これで1:テンパイノーテン、2:ロンアガリ、3:ツモアガリの三通りの計算方法がわかりました。
ここから少しだけ複雑なケースの計算を見ていきましょう。
もし供託リーチ棒二本と四本場で子の満貫ツモなら、どうやって計算するでしょうか?
供託リーチ棒はアガリ者にプラスされるだけなので、これは一旦置いて計算します。
子Aが2000ー4000ツモで親Bと子CDの点差を計算します。
ツモアガリ時はアガリ者に(本場×300)点がプラスされ、ツモられた側は(本場×100)点ずつ(これが三人いるから)マイナスが増えます。
子Aと親Bの点差は8000+(4×300)+4000+(4×100)=13600点差が、
子Aと子CDとの点差は8000+(4×300)+2000+(4×100)=11600点差がつきます。
この場合の計算は(Aのアガリ点)+(Bのツモられ分)+(本場×400)=(点差) になります。
最後に置いてあった供託リーチ棒の分をプラスすると子Aと親Bとの差は13600+2000=15600点、
子Aと子CDとの差は11600+2000=13600点差になります。
つまり最終的な計算式は(アガリ点)+(ツモられ分)+(本場×400)+(供託リーチ棒)=(点差) です。
これで何本場、供託リーチ棒が何本あっても計算できますね。
ただ、条件計算する時には供託リーチ棒があると計算しづらいため、
(アガリ点)+(ツモられ分)=(点差)−(供託リーチ棒)−(本場×400)
で計算すると実際に計算しやすいのと目に見えてスッキリします。
今回のまとめ
・テンパイノーテン時は一人テンパイと三人テンパイでは4000点差つき、二人テンパイでは3000点差つく
・ロンアガリ時は(アガリ点数×2)が点差になる
・ツモアガリ時、親のツモアガリは(親のアガリ点)+(子のツモられ点)=点差
・ツモアガリ時、子のツモアガリは(子のアガリ点)+(親のツモられ点)=点差か(子のアガリ点)+(子のツモられ点)=点差 になる
・本場と供託リーチ棒がある時、(アガリ点)+(ツモられ点)+(本場×400)+(供託リーチ棒)=(点差)になる
・条件計算する時は(アガリ点)+(ツモられ点)=(点差)−(供託リーチ棒)−(本場×400)で計算しやすい
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