タクシードライバーに転職してコロナ禍でも営収を1割しか落としていない理由とノウハウ
毎年12月は東京都内のタクシードライバーにとって次から次へと乗車する、タクシー業界でいう【ゾンビ状態】を体感できるのですが、コロナ禍では様子が全く異なります。
今では毎出番4万や5万で帰庫するタクシードライバーが数多くいます。しかしコロナ禍でもコロナ前と同じかそれ以上、1割ダウンで営業してるタクシードライバーもいるのです。筆者は幸いにも1割しか成績を落としてませんが何を意識して仕事をしているのか解説します。
お客のライフスタイルの変化を把握する
お客様のライフスタイルは変化しています。働いている方はテレワークにシフトし、都心での夜の接待も減少しています。
また外出を控える方も増えていますし、タクシーを呼ぶスタイルもスマホアプリで行うお客様が増加しています。
お客様のタクシーライフスタイルは変化しタクシーの利用エリアや乗車地も変化しているのです。都心3区は間違いなくタクシー利用者は減っています。
コロナ禍のお客様の動きを察知する
タクシー利用者の属性は地域や状況により変化します。在宅ワークですとタクシーの利用は自宅が出発地になります。
時差出勤ですとタクシーの利用時間帯が変化します。また、気温の変化や天候の変化にも注視することが大切です。
高齢者の交通手段も電車やバスからタクシーへと変化しています。
都心三区は極力さけて仕事してる
都心三区はタクシー利用者の客単価が極端に低くなっています。コロナ前は都心三区で企業の営業マンが良くタクシーを利用していましたが、在宅勤務が増加したため激減しています。筆者は午前から午後21時ころまでは都心3区に送った場合、その後山手線の外側に向かいます。
乗車回数より客単価を優先
タクシードライバーのほとんどは乗車回数を重視しているのではないのでしょうか?もしくは社内研修では回数を意識してタクシーを流すことを指導されてるかもしれません。
しかし6万円以上の売り上げを上げるためには、回数より高単価のお客様を乗車したほうが営収は増加する傾向です。タクシードライバーは高単価のお客様を意識した流しをすると、乗車回数は減少しますが結果的に営収は増加します。
単価の低いお客様を回数こなす場合、疲労も溜まりますし、数字もなかなか上げれません。タクシードライバーは客単価を意識して流すクセを覚えればどのような状況でも営収を上げることは可能です。客単価が高いエリアでは乗せるまでの時間は長くなりがちですが、競争も低く慌てる必要がありません。
コロナ禍でのタクシーの流し方筆者ノウハウ
筆者は午前中は城東で仕事をして、都心に向かうお客様を乗せるまで城東エリアでタクシーを流します。都心に入ったら城西エリアに向かいます。
その日の状況によりますが夜21時ころまで城西エリアでタクシーを流します。そして夜は繁華街に向かいます。
新宿や池袋、新橋、銀座、赤坂などその日の空車タクシーの混雑状況を予測してタクシーの行き先を決めます。
それでも空車タクシーで混雑してるようでれば錦糸町などで営業します。池袋や錦糸町は午前1時くらいから空車タクシーが少なくなることがあるのでねらい目なのです。
直近では深夜1時過ぎ、錦糸町から乗車して池袋で降車。すぐ池袋から乗車して蒲田で降車したケースを経験しました。
これからタクシードライバーに転職を求めてる方は逆にチャンスだと思います。タクシー市場の変化によりプロドライバーでも営収をさらに上げる方法を試行錯誤しています。これからはプロも新人も時代とともに変化したタクシー市場を開拓することになるからなのです。