借金生活２０００

今年の賞金王は西山-松井の一点買いでかすりもしなかった。
やはり競輪グランプリはどうしても買いたくなる。
今年はソーシャルディスタンスなので、自宅からRさんとネット投票である。
やはり勝ちたいなら脇本からであるが、競輪祭での落車が気になるとこである。
村上義弘みたいなことだってあるし、もしかすると全然影響が無いかもしれない。
しかし、オッズを見た瞬間、脇本から買う事に決めた。
脇本-平原以外はほぼ万車券である。
これが買いじゃなくて何が買いなのか?
2-流-流　で合計5600円。
少し物足りないが、これくらいで充分である。
生活を破綻させるような買い方はしてはいけない。
私)Rさんは決まったの?
Rさん)178BOXで買うといて、Bzの稲葉好きやし、息子の誕生日が7月1日ってのもあるしな。
なるほど郡司、平原、新田か充分ありえる。
グランプリは誰が来るかわからない、ライン決着など記憶に無いくらいである。
さあいよいよ競輪グランプリである。
勝っても負けても今年も終わりである。
号砲一発スタートすると、まずは松浦が前に出た、脇本が一番後ろである。
予想とは違うが、グランプリなので気にしない、あとは誰がしかけるかだ、私としては脇本以外にしかけてほしいところだ。
残り2周で脇本がしかける、グッと我慢し脇本を信じる。
平原の優勝かと頭にちらつくが、松浦が飛びつこうとする、しかし、平原抵抗番手をキープ。
そこに郡司がまくろうとするが清水がブロック、そして松浦が郡司をブロックするように外に逃げる。
清水に二段駆けプレゼントである。
必殺二段駆け炸裂で清水の優勝かと思われたが、平原がブロックぅぅ??
2着を捨てたのか、律儀なのか、清水への積み重なった恨みなのか?
よくわからないが、再び脇本にチャンス到来!
最終脇本先頭!後ろから守澤と慎太郎がやってくる!
逃げきれるか?どうなんだ?
私)おうおうおーう!
こんな私でも叫んでしまう、さすが競輪グランプリだ。
どうだ逃げきれるか?
しかし、ゴール前完全に守澤にかわされてしまった。
2着はわずかに脇本か?3着は慎太郎か?
よくみると4番車・・・・
和田健?まさかそんなはずはない。
内帯線のさらに内から無茶苦茶してきたのであろう。
失格である。
しかし、そんな情報は入ってこない。
どうやら和田健の優勝のようだ、その現実を私は受け止められない。
一体いくらつくというのだ、脇本が先頭でもかなりに高配当であっただろう。
Rさん)おいおい大丈夫か?前向きにいこうぜ
そんな言葉に呆然としていた私もハッと我に返り思わずチューハイを開けて飲み干す。
これがザ・競輪・ドラマなのである。
わずかタイヤ差ひとつで、激しく心揺さぶられ、膝から崩れおちる。
恋愛ドラマなど見てる場合ではない、私を含め脇本から買った男達はこの激しいドラマに心揺さぶられているだろう。
年末にこれを求め皆やって来るのだ、妙な納得をしたのかしてないのか、よくわからないまま泥酔し、翌朝になっていた。
まだ2-4-9　14万の残像は残っている。
しかし、振り払わなければいけない。
どう振り払うのか?クイーンクライマックスで取り返すのか?パチンコか?
いや、そうじゃない。金を稼ぐ為の勝利の方程式を見つけるんだ。
競艇、競輪の予想がいくらしてみても、展開ひとつで変わる物に方程式は存在しない。
働く+それ以上使わない=金は貯まる
私が唯一知っている勝利の方程式だ。
もっともっと知りたい。
見つけだしたい。
競輪、競艇から離れて勝利の方程式を見つけだしたなら、ギャンブルの残像、依存など木端微塵に粉砕する。
新年が明けたら、勝利の方程式をすぐに探しだすんだ。
競輪、競艇での勝利はありえない。
もちろんパチンコでの勝利は、もっとありえない。