2023年07月26日
水虫について
水虫の原因(仕組み)
水虫には大きく分けて3つのタイプが見られます。それぞれの特徴と、水虫を発症してしまう原因についてお伝えしましょう。
水虫とは
水虫は、真菌(カビ)の一種である白癬菌に感染することで起こります。治りにくいのも特徴のひとつ。水虫は足白癬の俗称で、おもに次の3つのタイプに分けられます。
原因
1,趾間型
足の指の間に発症するタイプで、水虫のなかで最も多く見られます。とくに、薬指と小指の間にできることが多く、白くふやけて皮がめくれ赤くただれます。かゆみを強く感じるのがこのタイプです。
2,小水疱型
足底から足のフチ、指の付け根にかけて小さな水ぶくれが発生し、破れた後に乾燥してポロポロ皮がむけます。梅雨の時期に発症しやすく、秋によくなるケースが多く見られます。かゆみを伴うこともあります。
3,角質増殖型
かかとを中心に、足底の皮膚が分厚くなってかたくなり、ひび割れると痛みが生じます。かゆみはほとんどありませんが、冬でも症状が続きます。
水虫は、白癬菌に感染することによって起こります。とはいえ、例えば水虫を持つ人と同じバスマットを使うなどして白癬菌が足に付着しても、すぐに発症するわけではありません。白癬菌が付着した状態が続き、菌が増えやすい環境が整うことで水虫にかかります。
【部位別】水虫の種類(症状)を解説
水虫になりやすい部位を解説
足に感染する場合が多い。足に比べると割合は低いものの、手や頭、体など足以外の部位が白癬菌に感染することもあります。
解説
1,足(足白癬)
かかとや指の間のほか、足底から足のフチにかけて広範囲で見られます。ジュクジュクした浸潤タイプと、皮膚がむけて赤くなる乾燥タイプとがあります。
2,爪(爪白癬)
爪水虫のこと。足の親指の爪によく見られます。足の水虫が原因で起こることが多く、爪の先が白くにごって爪の付け根にも広がるタイプや、爪の真ん中にできた傷から感染して広がるタイプ、爪の付け根から広がるタイプがあります。爪がもろくボロボロになったり、分厚くなって通常の爪切りでは切れなくなったりすることもあります。
3,手(手白癬)
多くは、足の水虫に併発します。足白癬のような角質増殖型や小水疱型の割合が高く、片手のみに現れることも少なくありません。ハイハイをする赤ちゃんの手にうつることもあります。
また、手足以外の部位に白癬菌が感染することもあります。
解説
股部白癬(いんきんたむし)
成人男性によく見られ、多くは足の水虫に併発します。太ももあたりから陰部、お尻に小さな水ぶくれや赤い発疹が広がります。かゆみが強く、治りにくいのが特徴です。
頭部白癬(しらくも)
最近では、柔道などのスポーツ選手で感染するケースが増えています。発症すると楕円状に髪の毛が抜けたり発疹ができたりするほか、フケのようなものが見られることもあります。
体部白癬(ぜにたむし)
胴体や顔、首、手足の甲などにできる白癬のこと。かゆみを伴う小さな水ぶくれや発疹が、輪状に見られます。輪の中心部は、軽い色素沈着を残して回復する傾向があります。
あなたの足は大丈夫?今すぐ足元をチェック!
水虫を放置すると、ほかにも感染が広がってしまいます。次の部位を中心に、足をこまめにチェックすることが大切です。
足の指の間
最もできやすい部位です。指の間を広げて細かくチェックしましょう。
足裏、足のフチ、指の付け根
最初に小さな水ぶくれができることが多いものの、目立ちにくくかゆみがあるとは限りません。見過ごすことで悪化につながるので注意します。
かかと
かゆみや水虫らしい症状はありませんが、粉をふいたようにガサガサな状態になっているときは要注意です。
水虫の基本的な予防・対処方法
水虫を予防し、適切に対処するためにはどうすればよいのでしょうか。おさえておきたいのが、次の2つのポイントです。
清潔を保つ
室内で靴を脱ぐ習慣のある日本では、裸足で歩く機会が少なくありません。不特定多数の人が出入りする場所だと、感染のリスクも高まります。そうした場所を完全に避けるのはなかなか難しいもの。大切なのは、その後のケアです。
スポーツジムなどでトレーニング後にシャワーを浴びていても、脱衣所の白癬菌が付着する可能性は十分にあります。帰宅後にもう一度足を洗うことで、感染を防ぎましょう。足の指の間もしっかり開いて、やさしくていねいに洗うのがポイントです。
蒸れた状態を避ける
長時間靴を履き続けたり、分厚い靴下を履いたりして蒸れた状態が続くと、水虫を発症しやすくなります。通気性のよい靴下を着用するほか、意識して靴を脱ぐ時間をつくるといいですね。
また、足だけでなく、靴をよく乾かすことも大切です。夏場のサンダルも汗がたまりやすいので、こまめなケアで清潔を保ちましょう。
水虫の予防・対処する薬の選び方
かゆみが出たり皮がむけたりと、なかなか厄介な水虫。治療法として内服薬が加わったことで、治癒が可能になってきています。
水虫ができたら、基本的には外用薬を塗って治療します。ただし、難治性の場合は内服薬が処方されます。例えば、爪水虫が進行すると外用薬だけでは治りにくいため、内服薬が有効とされています。
外用薬と一口にいっても、いろいろなタイプがあります。最もよく用いられるのが、クリーム状の外用薬です。指の間などの細かい部分にも、適切な量を塗ることができます。軟膏も同じように使い勝手はよいものの、べたつきが気になる人もいるようです。
液体の外用薬は、浸透性もよく速乾性が特徴ですが、ふやけたりただれたりしている場所に用いると刺激を感じることもあります。スプレータイプの外用薬は、手を汚さず手軽に使えるのがメリットです。
タグ:水虫
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