2015年04月08日
心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門
心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門
青木紀和
アレクサンダー・テクニークというのは、オーストラリア人の俳優アレクサンダーさんが作った「体の使い方の技術」のことで、
一部の音楽家や俳優、ダンサーなどの間で知られている、無理の無い体の使い方で、パフォーマンスを上げるために学ばれているようです。僕は体系的に学んだことないですけど、その名前は何度か耳にしており、興味も持ってます。
体験せずに、耳年増ならぬ「活字年増」になるのが僕の悪い癖ですが、まずは読んでみましょう!
日常の「立つ」「座る」「顔を洗う」「歯を磨く」といった動作に、無駄な力が入っていることに、
「気づくこと」
それが、最も大事であることが繰り返し書かれています。
マッサージに行っても、整体にいっても、鍼灸に行っても、誰かに施術されたその時間としばらくはよくなるけれど、
結局自分の体の使い方のクセは治らないから、放っておくとまた「肩がこる」「首がこる」「頭痛がする」などの不調に逆戻りする人は沢山いるようですね。
この本の著者の青木さんも、原因不明の頭痛に長いこと悩まされた末、このアレクサンダー・テクニークに巡りあったようです。
施術的なものと違って、自分で意識して身体を動かしていくという意味では、ヨガ、ストレッチ、ピラティスなどに近い考え方でしょうか。
基本的なことで、最も大事なのは、「不利な姿勢」にならないようにすること。
自分の身体を、頭を支える一本の棒だと考えた時、天と地の間の「突っ張り棒」のように立つのが、
身体を支える筋肉を最も使わずに、(無駄な支え方をせずに)立つ方法のようです。
実際、歩き方などいろんな具体的な動きについて書いてありますが、「姿勢」という面で見ると、この「身体を支えすぎない」ようにすることが大きく、
「動き」について、新鮮な感覚だったのは「リーディングエッジ」を意識するというもの。
リーディングエッジというのは、例えばテーブルのコップを取るときに、最も先端として動く「指先にリードされて」動くといったこと。
先端を導くように意識すると、無駄な力が入りにくいのだとか。
他にも、「呼吸」や「声の出し方」「こころの持ち方」まで、いろんな側面から、
力まず、無理なく、ハイパフォーマンスを実現するための知恵が書いてありますから、
アーティストに限らず、日頃の原因不明の不調に悩まされる人の中にも、役立つ人がいるはずだと思いますよこの本!
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