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メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー・行動心理士の高原茂です。宜しくお願い致します。 「このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。」 など
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2024年07月18日

【加山雄三さんの艱難】

【加山雄三さんの艱難】

いつも笑顔が素敵で、

スター街道を邁進してきた加山雄三さんにも、

艱難辛苦がありました。

『終わりなき航路 〜加山雄三の人生』(著者 加山雄三 世界文化社)

の中に、こう書いてあります。

「僕は、普通の人よりも桁外れな苦難を背負って生きてきた。

三十年前、今、サザンオールスターズの桑田佳祐君の歌でおなじみ、

パシフィック・ホテルの二十三億の負債を負っての倒産に始まって、

借金だけでなく、

大怪我や臨死体験など、

何度か死に近づく体験もしている。

(中略)

妻との結婚生活は叔父と父親が経営し、

父と僕が役員をしていた会社の倒産という最悪の状態からはじまった。

古い言葉に

『裸で、何も持たずに(嫁に)来てくれればいい』

というプロポーズの言葉がある。

僕の場合、

こちらがマイナス、

それも二十三億円という莫大な借金を抱えてのプロポーズである。

よくぞ、一緒になってくれたと思う。

そんななかでも四人の子供を産んでほっとしたと思ったら、

今度は自分でスキー場を経営したくなってしまった。

バブルが崩壊して全国の新規スキー場同様、

僕のスキー場も苦戦を強いられているが、

現在全力を尽くし頑張っている。

なぜ、こんな無茶なことをしたのか、

自分でもときどき分析してみようとするが、

その理由は定かではない。

親父の失敗をどこかで取り戻そうとしていたのか。

それともスキー熱が昂じすぎて、

自分のスキー場が欲しくなってしまったのか。

事業に手を出すのも大怪我も、

死にそうになった体験もすべて自分のやったことの結果なのだから、

『自業自得』

だ。

でも妻や子供たちにとってはどうだったのだろうか。

人は一生を生きるのに、

どのくらいの金が必要で、

どのくらいの金を稼ぐのだろう。

多ければ幸せとも言えないところが、

また人間の面白いところでもある。

(中略)

年齢を重ねたせいか、

僕にとって借金はある意味で

『財産』

なのだと思えるようになった。

負け惜しみではなく、

数々の失敗も決して意味のないことではないと思うようになった。

これら世間的にはマイナスの経験が、

僕にさまざまなことを教えてくれ、

考えさせてくれ、

家族の愛情を人一倍感じることができるようにさせてくれたからだ。

子育ての最中にも、

いつもわが家は豊かではないという緊張が底流としてあったためか、

僕も妻も子供たちも、

とにかく日常生活をきちんと送ることだけを考えて日々を送ってきた。

子育てにとって、

こういう環境は決してマイナスではなかったと思う。

『運命は性格なり』

というアリストテレスの言葉がある。

僕が、いつのころからか、

この言葉を座右の銘にしているのは、

いまのこの『運命』も、

良くも悪くも自分の性格が引き寄せたものだと思っているからだろう。

(中略)

抱える荷物が重いからこそ、

人のちょっとした思いやりや好意を百倍も感じることができる。

そして嫌なことも家族のためと考えればもうひと踏ん張りできることもある。

その結果、

思いがけない人との出会いがあったりもするものだ。

苦しみほど素晴らしいものはない。

これが僕が生きてきたなかで得た心からの実感だ。

一難去って、また一難。

その一難を乗り越えようともがくうちに、

最初はただの苦しみでしかなかったものが、

徐々にかたちを変え、

最後には素晴らしいものとなっていく。

自分の心が鍛えられていき、

さまざまな能力が掘り起こされ、

パワーになっていく。

人との出会いや、

親切に巡り会え、

感謝することができる。

苦しさがなければ妻との結婚生活で、

彼女の強さ、すごさ、

ありがたさにも気づかないままだったかもしれない。

当然のことだが、

人の世は自分の思いどおりになってくれない。

自分自身を例にあげるまでもなく、

自身でさえ、

自分の思惑とはまったく逆のことをやったりもする。

これが人間の不思議さであり、

また興味深いところだ。

けれど、

大きな視野で見たとき、

失敗には失敗の、また理由がある。

それを見つけるのも、また自分だ。

この世に生を享けたからには、

持っている自分の力を最大限に生かすこと。

これが生を授けてくれた人への恩返しだと思っている。

歌を作り、コンサートをし、

五十代の終わりには絵を描きはじめ、

それが幸いなことに飛ぶように売れた。

この年齢になっても僕がフル回転で自分の能力を生かしているのも、

考えてみれば借金のおかげかもしれない。

『小人閑居して不善をなす』

のことわざどおり、

時間と金はとんでもないことを人にやらせもするからだ。

多忙さの合間を縫って行く海はとてつもない安らぎを与えてくれる。

一つ一つのことがすべて、

生きていることの充実感を与えてくれる。

これほどいろいろな困難を抱えながら、

これほど幸せな人間はなかなかいないのではないか。

当然ながら、

こう思うようになるまでには長い時間が必要だった。

酒は時間をおくほど美味になるという。

人生もまたしかり。

年齢を重ねることを恐れることはない。

その当時はとても耐えきれないと思えた出来事が、

時という酵素を得て発酵していく。

用心深く、

その酵素が腐敗しないように見守りさえすればいいのだ。

人生を美味にするのも腐敗させるのも自分次第。

運命は性格が作り出すものならば、

過酷な運命は、

自分を変えることで、

考えを変えることで、

必ず好転させることができるはずだ。」(1頁〜7頁)

加山雄三さんが、

かつて、こんなに苦しんでいたなんて知りませんでした。

“苦悩” と “悶え” をおくびにも出さず、

笑顔で前向きに生きてきた加山さんを心から尊敬します。

運命は人柄で決まります。

人柄が良ければ、

幸運を引き寄せます。

人間性を高め、

人格を磨き、

魂を成長させるべく、

お互い精進しましょう!

“Adversity makes a man.”
(逆境が人をつくる)

『艱難、汝を玉にす』

(推薦図書)
『終わりなき航路 〜加山雄三の人生』
(著者 加山雄三 世界文化社)

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