【睡眠は時間帯】
睡眠は、
長さではなくて、
時間帯が大事です。
なぜなら、
ホルモンの影響を受けるからです。
これについて、
医学博士・理学博士・農学博士で元スピール・ハーレ大学(ルーマニア)教授の佐藤富雄博士(1932年-2012年)は、著書
『成功してお金持ちになる魔法の口ぐせ』(講談社+α文庫)
の中で、こう述べています。
「 一日のスタートはとても大切な瞬間です。
今日一日、そして明日、
もっと先の未来につながる大切な出発点と考え、
すばらしい朝を迎えたいものです。
(中略)
快適に目覚めたければ、
早起きのくせを身につけてください。
人間の体は本来、
夜早く寝て、
朝早く起きると快適に感じるようになっているからです。
これは、一日の中で、
太陽と月と地球の運行に従って人間の体が変化していくためです。
こうした体の変化を、
サーカディアン・リズムといいます。
私自身、
四〇代で朝のジョギングをはじめたのをきっかけに、
早寝早起きが習慣として身につきました。
五〇代に入ると、
『人生が思うようになってきた』
と心から実感できるようになりました。
それまでもいろいろな望みはかなっていましたが、
大きく人生が変わったのはこの年代なのです。
これには、
良い口ぐせ、良い思考ぐせ、
そして運動の習慣が身についたことはもちろんですが、
早寝早起きも大きな役割を果たしたと確信しています。
夜の11時から2時の間に熟睡すると、
副腎皮質ホルモンが分泌されて、
ストレス下におかれた体の疲労を回復させてくれます。
このことは本で読んで頭では覚えていましたが、
体で実感したのは早寝早起きを実践するようになってからです。
この時間にしっかり眠っていると、
睡眠時間は五、六時間でじゅうぶんなのです。
逆に二時、三時まで起きていると、
副腎皮質ホルモンのご利益がないので、
疲れが取れず、
老化が進んでしまいます。
もうひとつ、
明け方近い時間になると、
人間の体内には快楽ホルモンであるベータエンドルフィンが分泌されるようになっています。
これは気分を爽快にし、
やる気を高めてくれるホルモンです。
この時間に眠ってしまっていると、
せっかくのベータエンドルフィンの効果を利用することができません。
夜更かしと遅寝は、
快適な状態をつくる天然のリズムを壊してしまっているのです。
昔から、
優れた芸術を残した人は概して早起きだという話も聞いたことがあります。
これには心からうなずけます。」(148頁〜150頁)
午後11時から午前2時の間に、
副腎皮質ホルモンが分泌します。
この時間帯に熟睡していることが肝要です。
遅くとも、
午後10時前には就寝しましょう。
夜明け前後には、
β-エンドルフィンが分泌します。
夜明け前に起きていれば、
快楽ホルモンの影響により、
1日中、快活に過ごせます。
午前4時前に起床することをおすすめします。
そうすれば、
出勤や登校前までの間に、
瞑想や読書や学習ができ、
脳が疲れていなくて頭が働く時間帯を有効に活用することができます。
ということで、
結論はこうなります。
『早寝早起きを励行しよう』
(推薦図書)
『成功してお金持ちになる魔法の口ぐせ』
(著者 佐藤富雄 講談社+α文庫)
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