台湾（台北）弾丸ツアー

ワゴン車に乗り込んだツアー客（自分達含む）は、次々とホテル前に降ろされて人数が少なくなって行った。結局、最後まで残っていたのは自分達だけだった。そんなに市内から離れているのか！と思うくらいワゴン車に乗っていたような感じだった。ワゴン車から降りて、荷物を持ちチェックインをして部屋に向かった。自分が鍵を預かって部屋の鍵を開けたが、鍵が抜けない！早く小龍包を食べに行かないと店が閉まってしまう！と言うのもワゴン車の中で店の時間を見たら「PM9：00まで」と書いてあったのだ！今は、8：30を過ぎていて、その店もどこにあるのか分からない状態だった。上ちゃんが荷物を置いたので鍵を抜いてもらう事にして、自分もその辺に荷物を置き部屋を出る事にした。上ちゃんは、あっさりと鍵をかけて抜く事が出来た。おー！なんで俺には出来なかったんだ？と思いながら、通路を歩いていると日本人カップルが鍵を開けられないで困っていて声を掛けてきた。鍵の開け方を教えて、いざフロントへ！フロントの人は英語が話せたので、店の住所を見せるとタクシーで20分位だと言うので、時間ギリギリだ！フロントにお礼を言って、ホテルの前でタクシーを拾い住所の書いた紙を見せると運転手は車を走らせた。走り出してすぐに「夜市」と書いてある看板を見つけた。事前に調べたホテルから夜市が近くにあるというのは、これか！と場所を覚えておき、あとは知らない道に入りこんで行った。突然、大通りに出たかと思ったら西門にあるカルフールの看板が見えた。さっき、ここを通ったな。と分かったが、あとは全く知らない道を突き進むのみ。時間は8：50を過ぎてきて、こっちにも焦りが出てきた。大通りや小道を入ったりしているのでショートカットしてくれているんだろうなと思っていたが、運転手には英語が通じないので、あと何分で着くのかは未知数だった。車内の時計が8：59になった所で車は止まった。あっ！鼎泰豊って書いてある！「上ちゃん、俺がタクシー代を払うから、鼎泰豊の中に入って！」と自分はタクシー代を払った。日本円にして500円位だった。やすっ！上ちゃんが鼎泰豊から出てきてOKのサインを手で表現していた。良かった！残り1分で小龍包が食べれる事になった！と運ちゃんに感謝して、テーブルに案内され椅子に座った。とりあえずビール！台湾ビールが出てきて、乾いた喉を潤すが、何か水っぽいな。。。この辺りは中国と変わらないのかと思った。コース料理なので、次々に小龍包が運ばれてきて美味しい小龍包に満足して夕食を楽しんだ。

台北市内へと向かうバスの中でツアーガイドの台湾人のオバちゃんが台湾についての説明を始めた。日本語が上手くて、たまに言う冗談が面白い。台北滞在が少ない人達が多いので観光スポットや社内での両替もしてくれた。両替については、1台湾ドルを3.5円でしてくれると言い、空港で両替したレートよりも良かったので1万円を両替してもらった。上ちゃんも同じく両替。これでお互い、3万円を両替した事になる。あとは、台北で人気の小龍包の店のチケットも購入してみた。鼎泰豊と言う名前の店でガイドブックでも見て知っていたが、このチケットは小龍包のコース料理となっており、並ばなくてもすぐに案内してくれると言う外人向けのチケットだった。この鼎泰豊は長蛇の列が出来るほど人気らしく、1時間も並ぶ事も多いらしい。時間がない自分達にはもってこいだった。渋滞が酷くて中々進まないが、オバちゃんに、今からホテルにチェックインをして、この鼎泰豊で食べる事が出来るか？と聞いてみたら、問題ないよ。と言われたので、早速行く事になった。オバちゃんはバスの中で「夜市に行く人が多いと思いますが、屋台の食べ物は腐った物もあるので最終日に食べて下さい。」と注意された。最終日に食べれば、日本に帰った時に下痢や嘔吐になって病院に行けるからだとの説明。台北にいる最中に食中毒になったら帰る事が出来なくなるからだ。帰れても、帰りのチケットは別日にしないといけないので再度買わなくてはいけないとの事。かなり不安になってきた。初日から夜市の屋台で食べようと思っていたのに残念だ。渋滞も解消されてきて、台北市内へと入った。ここで、小さいワゴンに乗り換える事になる。それぞれの人達が宿泊する場所が東西南北と離れているので、自分達は西側に行くワゴン車に乗せられた。市内をワゴン車の中から見ていると、看板のネオンが綺麗に見える。しかも日本語も良く見かけるにはビックリした。道路では飛ばす車やクラクションが全くなく、中国本土とは全然違う印象だった。早くホテルに着いてくれ！と願うばかりで夜は増々更けて行った。

台湾桃園国際空港に定刻より20分ほど遅くなって着陸した。空港への着陸許可が中々下りなかったので本当は定刻に着いていたのに、ちょっとショック。。。ところで、この空港って何て読むのか分からなかった。とりあえず「ももぞの空港」に着いた。飛行機から降りると、ムワッとする湿度の高さであった。空港内を、かなり歩かされて入国審査まで辿り着いた。審査の前で両替所があったので、とりあえず2万円分を台湾ドルに換金！見た事のないお金に一体いくらなんだ？と計算してみたら、1台湾ドル≒4円と判明。もっと円高の時にくれば良かったかなと思いながら、入国審査の列に並ぶ事にしたが、なんだ！この行列は！？まっ、並ぶしかないかとiphoneを立ち上げたらwifiが使えたので、早速ラインで日本にいる友達や同僚に「台北到着！」と入れておいた。上ちゃんも同じくラインで到着した事を伝えた。20分ほど並んでいたら自分の番が来たので、パスポートと入国カードを出して、指紋を登録。入国スタンプを押してもらい、上ちゃんを待つ事に。。。あれ？上ちゃんは隣の窓口に行ったのだが、中々出て来ない。何か書かされているようだ。やっと出てきたと思ったら、入国カードに滞在のホテルを書くのを忘れて日本語（カタカナ）で書いてOKをもらったとか。さすが、台湾！入国カードの記載は日本語でもいいのか！とビックリ！では、上ちゃんの何も入ってないスーツケースをピックアップして外に出たら左右に出られるようになっており、どっちに出ればいいんだ？と困ったが、上ちゃんが左に出て行く人が多くから左でしょ！と出てみたが、自分達の看板や旅行社の人が見当たらない。その辺で立っていると自分の名前を呼ぶ台湾のオバサンがいた。他にも数名待っているので、ここで待っていてくれと言われて2人で待つ事に。辺りを見渡すと日本人旅行者ばかりがいるではないか！さすが、台湾人気だ！最後の人を見つけたようでバスに乗込む事となった。やっと空港から出れる。外は真っ暗になっており、台北は夜になっていた。

離陸が遅れる事、40分。やっとジェットがうねりだして台北へ出発した。あっと言う間の高度が上がり、富士山の真上を通過した。何とも綺麗な富士山だ！上ちゃんは窓から外を眺めているのに夢中になっていた。富士山を通過する事には夕食の機内サービスは運ばれてきており、上ちゃんと機内食を食べてしまったら台北に着いた時にお腹が空かない状態になるから極力食べないようにしようね。と話していた。スチュワーデスから、チキンライスをもらい開けて見ると、鳥あんかけのご飯だった。一口食べて見ると、意外に美味しくて2人共ペロリと食べてしまった。おまけにパンやフルーツまで。。。やってしまったと思いながらもビールと食事が美味しくてお腹一杯になってしまった。後はやる事もないので、各々映画を見たり、ゲームをしたりとモニターを見て遊んでいた。1座席に1個のモニターが付いているので暇になる事はなかった。沖縄の上空まで来た時に、上ちゃんが島が一杯見えると教えてくれたので、こんな所まで日本国なのか！と感心しながら、遅れた飛行機なのに到着時間が元々の予定時刻と変わらない様子だった。離陸から食事が終わるまで騒いでいた、台湾人のツアー客も静かになり、やはり台湾人は元々中国本土から来た人達だからマナーが悪いのかな。と思っていた。自分達は仕事の事を全く考えなくていいのでテンションが上がりまくっていた。

頼んだサンドイッチは少々高かったが、味は最高だった。やはり庶民の僕たちである。なるべく安い所で食べようと思ったが、さすがに空港でマクドナルドはないかな？と思い比較的安いサンドイッチにしたのだが焼き立てのトーストにバターたっぷりでハムも野菜も美味しかった。出国手続きをするのに、まだ時間があったので、ここで先日作った三井住友のゴールドカードが発揮をする時がきた。無料でラウンジが使えて、ビール1杯無料＆ジュース・菓子食べ飲み放題であったので、ラウンジへGO！上ちゃんは千円払わないと入れなかったがゴールドカード以上を持っている人と同行しないと入れない。ここで飲んだビールが最高！いつも飲んでいる発泡酒の生ビールとは違って、アサヒスーパードライの生ビールだった。酒が苦手な上ちゃんも「これなら何杯でも飲める！」と絶賛！あとはジュースやコーンスープを飲んだりして時間を潰す事にした。出発時間が予め遅れていたのも知っていたので、ゆっくりとラウンジで過ごしたあとに出国手続きへと向かった。その前に金属探知機の検査があった。空いていたので二手に分かれて自分は難なく突破！あれ？上ちゃん、ベルト外して何しているのか？ベルトのバックルが金属探知機に引っ掛かり、一生懸命ベルトを付けているのに爆笑！まっ、とりあえず悪い事をする訳でないから出国手続きをしてゲートに向かった。チャイナエアーの所のゲートは人でごった返していた。「まだ、機内に入れないのかよ。」と時間がかなり遅れているらしく、ゲートが開かない。15分ほどしてゲートが開いたので、ボーディングパスを見せて機内に乗り込む。その途中にファースト・ビジネスクラスが乗る方向に上ちゃんを誘導したが、上ちゃんにバレテしまいエコノミー方面へと向かった（笑）機内は人でごった返していて思うように前に進めない。なにせ、うちらは一番後ろなのだから。。。やっと席まで辿り着いたと思ったら、上ちゃんが早速トイレへ。あれ？飛ぶ前にトイレ使えるんだっけ？と思いながら、上ちゃんがトイレから戻ってきた。上ちゃんは窓側に座り、自分は通路側に座った。やっと、台北に向かって出発だ！ここで、やっと海外に行くんだな。と実感してきた。テイクオフまで待つ事となった。

旅行会社から出発1週間前にホテルが決定した通知がメールで送られてきた。宿泊場所はクリスタル ホテルに決定したとの事で、インターネットで検索してみると中心地から南側に位置しており、元ラブホ？みたいな書き込みが多かった。寝れればいいだけのホテルなので、特に気にせず出発当日を待つ事になった。出発当日に、僕は出勤をして、上ちゃんは休み。あらかた仕事が終わったら成田空港へ向かった。上ちゃんとラインで連絡を取りながら待ち合わせ場所を決めようと思っていたが、相方の方が早く着いてしまい駅を降りて身分証明書のチェックを済ませた所で待ってもらう事にした。僕も成田空港に着き、China airlinesのカウンターに並ぼうとしたら時間が早かったせいかチェックインが始まってなかった。2人で行くのだから、エコノミーの後方の2人シートにしてもらいたかったので、チェックインが始まるまで20分ほど待つ事となった。第二ターミナルは、いつ見ても小さく感じて、何か海外に行く感じがしない。上ちゃんにはパスポートだけ持ってきてもらい、あとの書類は自分が持ってきていたのでコピーを上ちゃんに渡して列に並んで待っていた。チェックインが始まると自分達は前から3組目だったので、すぐにチェックインが出来た。カウンターの従業員が勝手にボーディングパスを発行してしまったので「後ろの2人席にして下さい。」と言って新しいボーディングパスを発行してもらい、上ちゃんだけ何も入っていないスーツケースを渡してチェックインを済ませた。お腹も空いた事だし、食事にでも行きましょう！と2階に上がりサンドイッチを注文して出来るのを待った。空港は閑散としており、この時期は海外に行く人も少ないのかな？と思った。

会社の同僚と八重洲で飲んでいる時に「最近、海外旅行に行ってないなー」と話をした所、どこかに行きましょうか？と言う話になり、中国・韓国・台湾辺りにしか時間が取れないから行けないね。と酔いながら、どこに行くかと、まずは国からチョイスをしないといけなく、もちろん野郎2人で行くから激安ツアーで5万円以内で行こう！と話は弾んだが、その日は酒に酔って終了。後日、ラインでやり取りしながら週末に飲む事になった。旅行の相方は「上ちゃん」で、僕の1才年上。40才のオヤジ2人が行く先は台北に決定！なぜかと言うと、上ちゃんは中国と韓国に興味があるのだが、自分は旅行で中国も韓国も行った事があるので台湾は行った事がなく、じゃー台湾！まずは台北だ！と言う事になり、日本橋のJTBに行ってみたが、予約は出来たのだが、なんとキャンセル待ち！人気があるんだなと思い、行けるか行けないか分からないが仕方なく仮予約。。。家でPCを開いて偶然見つけたのは、JTBで予約したツアーと同じ物が他の会社で発見！しかも、JTBよりも安い！早速、上ちゃんへ連絡して予約をしてみた。インターネット上での予約だったが、やり方が分からず旅行会社へ連絡しながら平行してネットで予約。これで、台北に行ける！値段は、全部込みで41,100円（飛行機往復・ホテル・空港の旅客サービス施設使用料）。ちなみに、2日目のツアーは1日コースが無料！なのでツアーも予約しておいた。酔った勢いで決まった海外旅行ではあったが、週末に飲むだけでは何も変わらないので日本を脱出して羽を伸ばす事になった。