クリスタルホテルに帰ってきた。長い一日だったが、あっと言う間に終わってしまったとも感じ取れた。部屋に戻ったら、上ちゃんはベッドで体を休ませ「もう歩けない!」とダウンしてしまった。自分はホテルの前にあるセブンイレブンに行ってビールを買って部屋で飲み直す事にした。上ちゃんもビールが飲みたいと言うので、上ちゃんの分を買ってくることになった。ビニール代を取られてしまうので、昨日買ったビニール袋を持ってビールを買いに行き、部屋で乾杯となった。時間はすでに11時になっておりテレビを付けて、空港から台北市内に着くまでの間にバス内でもらった冊子を見ながらビールを飲んでいたら、上ちゃんが「この志村けんのお勧めマッサージに行かない?」と言って来たので、自分もパンフレットを見て見たら24時間営業でホテルまでの送迎無料と書いてあった。早速、フロントに行って電話をしてもらい、向こうが電話に出たら自分に受話器を渡してくれたので、これからマッサージをしたい旨を伝えてホテル名と自分の名前を告げた。相手は日本語が話せるのだが、たどたどしい日本語だったので本当に来るのかな?と不安になった。ホテルには40分後位に着くので部屋で待っていて欲しいとの事だったので、部屋で待っている間にビールとつまみで時間を潰して30分位したら、部屋を出てフロントで待つ事にした。フロントに着くとワゴン車が外に止まっていて、志村けんのバカ殿がデカデカと書いてあるので「あれって、自分達が乗る車では?」と思い、ワゴン車に近づいたら、日本語の出来ない台湾人ドライバーが名前を言ったので、指で自分です。と告げたら後部座席に乗るように言われたので席に座って、いざ!マッサージ店へと向かった。ワゴン車は途中、もう一組の日本人をホテル前でピックアップして再度走り出したが、このホテル近辺は、さっき自分達が丸ノ内に似ている場所付近で一流ホテルの前だった。ネオンが綺麗に輝いている中で目に止まったのは「吉野家」の看板だった。上ちゃんに吉野家があるよ!と言ったら、帰りに食べようか?と言っていた。さすが、上ちゃんの胃袋!底を知らないとビックリしてしまった。マッサージ店に着いて、階段を降りると志村けんが何ヵ所かに見受けられた。フロントでは、志村けんが実際に来た写真まで飾っており、志村けんの宣伝効果抜群じゃないか!と思った。自分達は足ツボマッサージを受ける事にして、部屋まで案内されてソファーに座るよう促された。酔っているので、この寝てしまいそうなソファーは気持ちが良かったが、これからが地獄だった。男性2人が現れて、自分達の汚い足を洗いだした。綺麗に洗ったあとに地獄のマッサージが待っていた。最初はソフトにマッサージをしてくれて「おー気持ちいい!」と思っていたら、徐々に痛みが出てきて苦痛へと変わった。力はそんなに入れている顔をしていないのだが、足の至る所のツボを押しているらしく「痛い!痛い!」と叫ぶと、肝臓が悪いとか足が疲れている、食べ過ぎ・飲み過ぎ、しまいには頭が悪いと言う始末。頭が悪いとは脳の血管などを言っていたみたいだが、とにかく痛い!痛いのが終わったと思ったら、また違うツボをグリグリとしてくるので発狂へと変わっていった。他の客に迷惑になるほど叫んでしまったが、他の客がいなかったのは幸いだった。40分ほどのマッサージが終わり、足は軽く感じた。終わったあとが一番良かったと感じた。お金を支払ってワゴン車を待っていたら、上ちゃんと話していて他にもマッサージ受けようか?となり、耳掃除をしてもらう事にした。奥の部屋へと通されて、耳掃除の所まで行く廊下は個室がずらりと並んでいた。全身マッサージをする部屋だと分かったが、こんなに広いのか!と感心してしまった。耳掃除をする所は薄暗く、椅子に座って完全に横になる角度まで下げられ、耳掃除が始まった。かなり細い器具を入れられているのが分かったが足ツボみたいに痛くなくて気持ちいい。このまま寝てしまいたいくらいだった。時間にして20分ほどだろうか。掃除をした耳垢を見せてくれたが、手入れをしている自分は、そんなにゴソっとは出なかった。上ちゃんも遅れて3分後に終わった。このまま全身マッサージも受けたい所だが、今回はここまでにしてワゴン車に乗込んだ。上ちゃんが、吉野家で降ろしてもらおうか?と言ってきたのだが、ドライバーに何て言っていいのか分からないので、そのままホテルへと帰る事になった。もう、1時になると言うのに街は賑わっている。こんな夜中に下着屋が空いていたが、誰が買うんだろう?と不思議な一面を見たが、マッサージも終えて無事にホテル到着。1日観光に始まり、夜市での買い物と食事、そしてマッサージ。文句のつけようがない充実した日が終焉を迎えた。
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