2016年04月18日
湊かなえをおすすめする理由 夜行観覧車
30代専業主婦が湊かなえワールドにはまってから、
約半年、読書、小説とは無縁だった私が、
湊かなえさんの小説 10冊目を読み終えました。
今回読んだのは「夜行観覧車」
高級住宅街に住む、子どものいる2軒の家族と老夫婦二人暮らしの家族。
2軒のうち、1軒は、家庭内殺人事件を起こしてしまう。
昼間の姿は、どの家族も、どこにでもいる普通の家族ですが、
夜、家の中では、色々な衝突が少しずつ、少しずつ、毎日起っています。
そんな中、エリート一家である1軒の家族の中で、事件は起きてしまいます。
その事件の真相を追っていくうちに見えてくる、高級住宅街に住む家族の
心の闇。家族だけど、心は通いあっていない。
妻、夫、子どもの姿がすごく面白かった。
私の個人的な感想としては、
事件を起こした家族じゃない方、
事件を起こした家族の向かいに住む家族の姿がすごく面白かったんですよね。
ということで、事件を起こした家族の向かいの家に住む家族について
少しまとめてみました。
家族に摩擦が生じていても、「家族の形」だけは崩せない。
土地を買い高級住宅街に家を建てたのだから。
妻の思い
ローンの支払いは続く。主婦はスーパーでパートを続けるしかない。
ご近所づきあいは大切。近所の目は常に気になる。気にしている。
生きがいは子ども。でも娘の機嫌が悪いのだけは困る。
旦那の思い
少ない稼ぎではあるが、外でしっかり働いているのだから、
妻と娘の口げんかに付き合っている暇はない。妻と娘の衝突には
関わらない方が無難。出来るでけ逃げておきたい。
だから、家には帰りたくない、
だから長い時間外で働いていて忙しいふりをする。
妻・旦那共通の思い
世間体が気になるので、家族の形だけは
どうしても崩せない。
娘が親に反抗的で、ひねくれているのは、
娘の出来が悪いからだと思っている。
娘の思い
毎日が楽しくないのは、高級住宅街なんかに住んだからだ。
自分の頭が悪いのは出来の悪い両親のせい。
湊かなえワールド
この少し歪んだ家族が、向かいの家の事件の真相を知って
少しずつ家族の歪みが戻っていき、心の通い合う、良い
家族になっていきました!!という話ではありません!!
そこが湊かなえ小説の面白さ!!
私がみなさんにおすすめしたくなちゃう理由です。
30代主婦の方にはきっとわかって頂けると思うのですが、
今までの人生経験上、人って、そんな簡単に変わりませんよね。
変われませんよね。
相手と衝突した時、自分が悪かったかもしれない自分を変えよう
自分が変われば相手も変わってくれるかも。でも何も変わらなかった。
結局は自分がますます辛い思いをしてしまっただけだった。
こんな経験ありませんか?
人格、性格、考え方って変わらない。
家族でも親子でも、一人一人別人格ですよね。
では、変わっていくのは何でしょう?目の前に見える景色。
時が動く、人が動く、自分が動くことによって、人の見え方
相手の見え方は変わっていきます。
本の題名「夜行観覧車」とは?
「夜行観覧車」の意味を私なりに解釈してみました。
観覧車は、観覧車全体が住宅街、観覧車の一つひとつが1軒屋の家、
夜行というのは、夜、家族が揃う家の中で、動いている家族。
家族の外からは見えない闇の部分。
観覧車はゆっくりしか動かない。観覧車に乗って、色んな外の景色をみた、
1周回って降りたら、目の前に見える景色は変わっていた。
狭い箱の中(家)この窮屈な(家)観覧車から降りたい。
もう乗りたくない。でも、またこれから先、
この観覧車に乗り続けなくてはならないのが現実だ。
では、回る観覧車に乗り続けるためには、どうすれば良いのだろうか。。。。
私は、こんなふうに解釈しました!!
付け加えておきたいことがあります。問題が起きている家族。
旦那の存在感、頼りなさがにじみ出てますね。
老夫婦二人暮らしのおばさん、旦那さん登場してないですよね。
約半年、読書、小説とは無縁だった私が、
湊かなえさんの小説 10冊目を読み終えました。
今回読んだのは「夜行観覧車」
高級住宅街に住む、子どものいる2軒の家族と老夫婦二人暮らしの家族。
2軒のうち、1軒は、家庭内殺人事件を起こしてしまう。
昼間の姿は、どの家族も、どこにでもいる普通の家族ですが、
夜、家の中では、色々な衝突が少しずつ、少しずつ、毎日起っています。
そんな中、エリート一家である1軒の家族の中で、事件は起きてしまいます。
その事件の真相を追っていくうちに見えてくる、高級住宅街に住む家族の
心の闇。家族だけど、心は通いあっていない。
妻、夫、子どもの姿がすごく面白かった。
私の個人的な感想としては、
事件を起こした家族じゃない方、
事件を起こした家族の向かいに住む家族の姿がすごく面白かったんですよね。
ということで、事件を起こした家族の向かいの家に住む家族について
少しまとめてみました。
家族に摩擦が生じていても、「家族の形」だけは崩せない。
土地を買い高級住宅街に家を建てたのだから。
妻の思い
ローンの支払いは続く。主婦はスーパーでパートを続けるしかない。
ご近所づきあいは大切。近所の目は常に気になる。気にしている。
生きがいは子ども。でも娘の機嫌が悪いのだけは困る。
旦那の思い
少ない稼ぎではあるが、外でしっかり働いているのだから、
妻と娘の口げんかに付き合っている暇はない。妻と娘の衝突には
関わらない方が無難。出来るでけ逃げておきたい。
だから、家には帰りたくない、
だから長い時間外で働いていて忙しいふりをする。
妻・旦那共通の思い
世間体が気になるので、家族の形だけは
どうしても崩せない。
娘が親に反抗的で、ひねくれているのは、
娘の出来が悪いからだと思っている。
娘の思い
毎日が楽しくないのは、高級住宅街なんかに住んだからだ。
自分の頭が悪いのは出来の悪い両親のせい。
湊かなえワールド
この少し歪んだ家族が、向かいの家の事件の真相を知って
少しずつ家族の歪みが戻っていき、心の通い合う、良い
家族になっていきました!!という話ではありません!!
そこが湊かなえ小説の面白さ!!
私がみなさんにおすすめしたくなちゃう理由です。
30代主婦の方にはきっとわかって頂けると思うのですが、
今までの人生経験上、人って、そんな簡単に変わりませんよね。
変われませんよね。
相手と衝突した時、自分が悪かったかもしれない自分を変えよう
自分が変われば相手も変わってくれるかも。でも何も変わらなかった。
結局は自分がますます辛い思いをしてしまっただけだった。
こんな経験ありませんか?
人格、性格、考え方って変わらない。
家族でも親子でも、一人一人別人格ですよね。
では、変わっていくのは何でしょう?目の前に見える景色。
時が動く、人が動く、自分が動くことによって、人の見え方
相手の見え方は変わっていきます。
本の題名「夜行観覧車」とは?
「夜行観覧車」の意味を私なりに解釈してみました。
観覧車は、観覧車全体が住宅街、観覧車の一つひとつが1軒屋の家、
夜行というのは、夜、家族が揃う家の中で、動いている家族。
家族の外からは見えない闇の部分。
観覧車はゆっくりしか動かない。観覧車に乗って、色んな外の景色をみた、
1周回って降りたら、目の前に見える景色は変わっていた。
狭い箱の中(家)この窮屈な(家)観覧車から降りたい。
もう乗りたくない。でも、またこれから先、
この観覧車に乗り続けなくてはならないのが現実だ。
では、回る観覧車に乗り続けるためには、どうすれば良いのだろうか。。。。
私は、こんなふうに解釈しました!!
付け加えておきたいことがあります。問題が起きている家族。
旦那の存在感、頼りなさがにじみ出てますね。
老夫婦二人暮らしのおばさん、旦那さん登場してないですよね。
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