すみっちの徒然日記

私とダーリンには、

" 私たちの桜 "

と、呼んでいる桜の木がある。

かれこれ、30年以上経つ桜で、
巨木とまではいかないけれど、
かなり立派に根を張って、
枝花を大〜きくのばす見事な桜。

私の実家の近くの地域集会所に立ち、
今では地域のシンボルツリーとなって、
毎春、ご近所のみなさん、
通りすがりのみなさんの目を楽しませている。

・・・

実は、
この桜にはちょっとした秘密がある｡

ふふっ。

何を隠そう、
誰〜れも知らないけど、この桜、
うれし恥ずかし、
私とダーリンの
初デートの記念桜なのだ。
まんま、私たち夫婦の歴史っ！

へへっ。

初デートで映画を見に行った帰り、
（懐かしの『E.T.』〜っ！ふ、古いわ〜ッ！）
あるところで、
なぜか？
桜の苗木を配っていて、
もう、残りわずかの、
「残り物感」ぷんぷんの、
小枝も何も付いていない「ただの棒」状態の桜の苗木。

こんなのもらってどうすんの？？

とは思ったんだけど、
そこはなんてったって、初デート♪
カワイこぶりたくて、
ワ〜イ♪うれしいわ〜っ♪
とか言ってもらって帰った桜。
当然、そこらにほっぽっておいたんだと思う。
覚えてないけど。

その後、
私たちは結婚して東京で暮らし、
何年かしたある年の春、
実家に帰省した時に、
途中の集会所に、
それはそれは立派に花を咲かせている桜の木があって、

「あの桜、すんごいきれいだねぇ〜！」

と、感動して母に言ったら、
なんと、それがあの時の桜だと言われて
2人して、本当に驚いた。

へぇ〜、あの棒ザクラがねぇ〜っっ！！

案の定、
そこらへんに投げ棄てられていたのを、
母が、庭先に植えてくれていたのだそうだ。

その後、
庭の桜はすくすくと育ち・・・

あまりに成育よく育ちすぎて、
庭植えにしておくには、
持て余すほどになってしまい、
地域の集会所へ寄贈することになったのだそうだ。

あの棒ザクラがねぇ〜

私たちの桜。

今年も大きくきれいに咲いているかな？
たくさんの人達に喜ばれているとよいなぁ〜

毎年春になると、
何かしら、とっても良いことをしている気になる私です。
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