吹奏楽おすすめ練習アイテム

いろいろとコンクール用のCD・楽譜を紹介しましたが、個人的に気になったのがこの曲です。

サイカス・レボルタ（小編成版）／高橋宏樹
演奏時間：6分30秒（約）
グレード：3


この曲は愛知県立名古屋西高校の委嘱で作られました。

名古屋西高校は大正4年に創立し、昨年2015年に創立100周年を迎えました。
その100周年を記念して作られたのがこの「サイカス・レボルタ」になります。

「サイカス・レボルタ」とは、蘇鉄（ソテツ）のことです。
名古屋西高校には、校門を入った玄関前に蘇鉄が植えられています。



この蘇鉄は、昭和20年の空襲により校舎と共に全焼しましたが、翌年の春に、真っ黒に焦げた幹から新芽を出し、学校の復興にあわせるかのように活力を蘇らせ、現在も、この学校の象徴として立派に立っているそうです。

この蘇鉄の出来事を中心に、地域の歴史や未来への希望を表現したのがこの曲です。
この曲は4部構成で、
「大平原の蘇鉄の芽生え」「尾張徳川家と城下町の繁栄」「戦争と焼土」「蘇鉄の再びの芽生えと復興・発展」というテーマで成り立っています。

曲を聴くと、まさに起承転結がしっかりしており、
�@蘇鉄が地から芽生えてすくすくと育っていく様子、
�A蘇鉄の視点から見て町が発展していく様子、
�B空襲により学校や周りの建造物が燃え上がり崩れていく様子、
�Cそして焼土から再び芽を出し復興していく様子が思い浮かばれます。



空襲で何もかもなくなったとき、この地の方は、どう哀れんだのでしょうか。そして、何もない焼土と化した土地から、ひょっこりと出てきた蘇鉄の新芽を見つけて、何を感じたのでしょうか。
おそらく、とても大きな勇気やエネルギーを蘇鉄からもらったのではないかと思います。

その感情を上手く演奏で表現出来ると、素晴しい演奏になりそうですね。

サイカス・レボルタのレンタルページ

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※今回紹介した曲の音源の公式(Youtube)は1分30秒しかありませんが、最後まで試聴する方法があります。
詳しくはここには書けませんが、こちらのアンケートにお答え頂くともれなく教えます。

この曲が含まれているCD

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