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2018年04月26日
大きな組織を効率的に動かすには
当たり前のことを当たり前に行う組織=官僚制
会社といえば、まずイメージするのは
ピラミッド型の組織図でしょうか。
もちろんフラットな組織構造の会社もありますが、
それだと会社は大きくなりません。
フラットな組織は40〜50人くらいの規模になると分裂します。
ベンチャーあるあるです。
大きな組織にするには階級構造を作らなければなりません。
表面上であれ、上司部下の上下関係を受け入れる必要があるのです。
大きな組織を動かすために
社会経済学者のマックス・ウェバー氏はさらに
@職務を専門化することで分業し
A担当者が変わることで対応が変わらないように規則を明確化し
B文章によって記録する
・・・といった特徴を挙げました。
これが官僚の組織です。
官僚制というと「お役所仕事」「硬直的」の
イメージが付きまといますが、
実は当たり前のことを言っているだけです。
役所でも会社でも「もっと柔軟に対応しろ」と
担当者を恫喝する人は
「もっと柔軟に対応しろ(自分だけ特別扱いしろ)」
と言っているようなものです。
文章で記録を残すことも、
長く事業続けるのであれば当たり前のことです。
毎年「去年はどうやったっけ?先月どうやって処理したっけ?」
の繰り返しでは進歩がありません。
ただし、何事も程度の問題。
あんまり硬直的で文書主義だと逆機能と呼ばれてしまいます。
逆機能とは
社計経済学者マートン氏は逆機能的組織学習を扱っています。
どういうことかと言うと、
組織メンバーが、ある状況で適切な反応を学習したとします。
ところがそれを機械的に、
他の類似状況に一般化して適応すると、
組織の予期しない望まない結果に終わることがある。
というのです。
これを逆機能と呼んでいます。