今日は1次方程式の「割増し・割引き問題」を考えてみましょう。できない子どもが多い単元です。
【問題】
原価2000円の品物に2割増しの定価をつけたが、売れなかったので割引して売ったところ、280円の利益があった。定価の何%引きで売ったか求めなさい。
<制限時間=10分>
【私の解説は…】
まず、「言葉とルールが理解できているか」を確認します。
@原価=商品を仕入れたときの値段
(仕入れる=売るために商品を買うこと)
A定価=売ろうと思ってつけた値段
B売価=売ったときの値段
(定価のまま売れば、定価=売価となる)
C利益=もうけ=売価ー原価
Da割増し=もとになる値段を(1+a/10)倍する。
※a%増し=もとになる値段を(1+a/100)倍する。
Eb割引き=もとになる値段を(1ーb/10)倍する。
※b%引き=もとになる値段を(1ーb/100)倍する。
ここまでがわかっていないと、上の問題は解けません><
では、解説をします♪
<材料の確認>
割引した割合をx%とする。
@原価=2000円
A定価=原価の2割増し=2000✕(1+2/10)=2400円
B売価=定価のx%引き=2400✕(1ーx/100)
C利益=280円
これで、「売価ー原価=利益」の方程式が作れます♪
<方程式を解く>
2400(1ーx/100)ー2000=280
ここからは方程式を解く力(計算力)が必要です。
@分配法則より
2400ー24xー2000=280
A移行して
ー24x=280ー2400+2000
B右辺をまとめて
ー24x=ー120
C両辺を(ー24)で割ると
x=5
D聞かれているのは「何%引きか?」だから
答え 5%引き
確かめてみましょう。
定価2400円の5%引き=2400✕(1−5/100)=2280円
利益=2280ー2000=280円 (OKですね!)
これで理解できないときは、小5の割合(百分率・歩合)からやり直してもらいます♪
これが「私の解説」ですが、どこにポイントがあるかと言うと…、
@言葉とルールを定着させる。
A解くまでの流れを教える。
B確かめる。
数学は、「流れに乗って川を下る」ような解きかた」ができるようになることが大切です。「答え」や「解きかた」を覚えさせる前に「言葉とルール」を定着させないと、「その問題はできる(覚えた)けど、別の問題は解けない(考えられない)…」ということになりかねません…。
ということで、冬期講習会も明日までです。
質問のあるかたは、遠慮なく教室に来てください ^∀^b
スタップ首藤
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