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2019年11月29日

譲れない戦い・5


つづきです


「で?」
そう言ってこっちを見たので
私もスイッチが入ってしまった。
しかし、それでも冷静になって
「で、って…」
と呟くと
「下、ちょっと診ましょう…あー、腫れてますね。どうしました」

「…えーと…以前ここで、左上を治療していただいて…
というか私、毎回この話してるんです。
これが主訴で一年繰り返してるんですけど
こういうのってカルテ残らないんですか?」

冷静に、というかしみじみ呆れ気味に言ってしまった。

「はー、なるほど。いや…で?」
「噛み合わせ悪いって一年訴え続けたんですが」
「え、うちでしたのは左上ですよね」
「そーです」
「下のことを言われても」
「いや、左上を治療した翌日から突然
左下が腫れ上がって一年そのままで
その挙句に左下の歯が根元から折れてるって、
確実に上が原因ですよね」
「はー、でもうちで治療したのは上ですよね」
「…」
「まー、これだと、真ん中は元々なくて、
折れたところは抜歯として
二本歯がないことになるから、4本ブリッジか
部分入れ歯でしょうね」
「…4本ブリッジ、土台になる歯にすごく力かかりますよね。
他院ではお勧めしない、と言われたのですが」
「あ、それなら五本ブリッジ。
この手前の歯を削ればいい。治療してないから健康なので強いし」
「…」
「この歯はいいんですよ、もう折れてるんで。
で、こっちはー」

もう折れてるんで、いい?!

「その歯が折れてるのは素人の私にも分かるんですよ。
でも折れたのは最近で、それまでは折れてなかったわけです。
10月にレントゲン撮ってますからね」
「まぁ…でもうちでしたのは左上なんで…」
「あのー、先程から、先生の言葉をきいていると
『うちでしたのは左上だから、下のことは知らん』と聞こえるんです」

と、ここまで言ったとたん、
なんと

「言い合いになるんやったら…」
と言い捨てて?
ボソボソっと言い残して、まさかの退室!!

そして、すぐ他の患者さんの治療をする声が!!


途中退場?!

もう、唖然としていたら、
同室で話を聞いていた歯科助手が、私の腕をさすり始めた。

「申し訳ありません、先生、あんな…」

半泣きで、ナゾに私を摩擦であたためる。
が、緊張していたし、胸もいっぱいだったので
私も思わず涙ぐんでしまい、
「みなさんが悪いわけじゃないんです。
医療だから、絶対とか、完璧とかないことも分かっている。
だけど、せめてひとこと、
そうなんですね、とか、私の話を聞く姿勢を見せてほしかった」
と伝え、
「また先生呼んできますので」
と言う看護助手さんに
「いえ、もう帰りますので」
と微笑むしかなかった。


「おいくらですか」
と会計で聞いたが、
その日のお会計は請求されることはなく、

「これからも、上の歯の保証の関係でメンテナンスに通わなければいけないが、
あの院長に会わずに出来ますか」
と聞くと
「出来ます出来ます。私がします」
と歯科助手さんが言ってくれた。

いつものように、
平身低頭ぺこぺこしながら歯科医院をあとにした。


つかれた。

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posted by からっぽ at 20:45| Comment(0) | 自分のこと
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