2010年05月02日
遼が新たな伝説!常識超えた和合攻略/国内男子
中日クラウンズ最終日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6545ヤード、パー70)石川遼がまた新たな伝説を生んだ。
上空を舞う風と硬いグリーンに翻弄(ほんろう)され続けた前日までとはうって変わった快進撃。和合とは思えない弱い風が味方したとはいえ、この変わりようはすさまじかった。
1、2番を連続バーディー。「4番までを2アンダーでいければ」という目標を、4番のバーディーであっさりクリア。6番でグリーン奥からの難しい10ヤードのアプローチを直接沈めた五つ目のバーディーを「あれで乗った」と振り返った。
プライベートも含めた本人のベストスコア62を大きく更新するスコアを、難コース和合でマークしたことを石川は「本当に幸せ。そして不思議な感じ」と言う。
この日の変身の原因は、本人によれば「技術的なことではなく、昨日までの消極的な気持ちを封じたこと」だという。
和合攻略の常識は「打ってはいけないところを避ける」だった。しかしこの日の石川は「避けることは考えず、狙いを決めてそこだけに集中した」。「フェアウエーからの100ヤードより、ラフからの50ヤードの方が寄せやすい」というプロらしからぬコメントとも合わせ、規格外のプレーヤーというほかない。
マスターズに続き、国内開幕戦も予選落ちとファンをがっかりさせた男は「何よりファンの方に喜んでもらえたのがうれしい」と、スターのひと言で締めくくった。
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