2010年12月08日
リヨンはハポエル・テルアビブに2対2の引き分け=CL
チャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ最終戦が7日に行われ、B組ですでにグループ突破を決めていたリヨンが、ハポエル・テルアビブと2−2で引き分けた。グループ2位でこの試合を迎えたリヨンが1位での突破を果たすには、自分たちが勝ち、同時にもう1つの試合でベンフィカがシャルケ04を破る必要があったが、シャルケが2−1の勝利を収めて1位突破を確定させたため、結果的にこの成績はリヨンのポジションに何の影響も与えなかった。
一方、ヨーロッパリーグ出場権が与えられる3位の座を懸けて戦っていたテルアビブにとっては、2−1とリードしながらも追いつかれ、勝ち点2を取り逃したことが致命傷に。テルアビブは勝ち点1の差でベンフィカに次ぐ4位に終わり、欧州の舞台から姿を消すことになった。
すでに勝ち上がりを決めていたとはいえ、フランス国内でのリヨンへの懸念をかき立てる試合となった。前半を通し、終始試合の主導権を握っていたリヨンは、5分、14分、20分、28分、33分、37分、また42分と、数え切れないほどの得点機を作りながら、詰めの不正確さやGKの好セーブなど、さまざまな理由からチャンスを逃し続ける。その合間に、ディフェンスの基本的ミスから、時折テルアビブに冷や汗をかかされていたが、後半に入ると、守備面での相互理解の欠如がいっそう露呈されることになった。
テルアビブは55分に、後半最初の警報を鳴らす。この日、折りにつけ甘さを見せていたリヨンのディアカワテをかわしたサハルがクロス。これを受けたベルマウスがクリスをかわしてシュートを放ち、GKロリスが危うくこれをセーブした。
その後、数分はリヨンが反撃に出て、62分にはブリアンのバックパスを受けたリサンドロ・ロペスが鋭いシュートを二アポスト側に打ち込み、ついに先制する。しかし、その1分後、ディアカワテのポジションミスにつけ込んだテルアビブが、ボールを奪回するや速攻を仕掛け、サハルがGKとの1対1を制してゴール。瞬く間に同点に追いついた。
さらに69分には、トアマのクロスを、サハビが見事なオーバーヘッドキックからダイレクトでとらえ、テルアビブの2点目が決まる。これも、守備的MFのゴロナンが不用意にボールを奪われたことが発端となったものだった。勢いに乗るテルアビブが攻め上がる頻度が増え、逆にやや気落ちした様子のリヨンのプレーに覇気がなくなるが、リヨンも終盤には意地を見せて反撃。84分にはレベイエール、86分にはロペスのシュートが枠内をとらえたが、いずれもGKエニェアマに阻まれた。
しかし88分、意外なところからリヨンに救いの手が差し伸べられる。ピエ、ロペスとボールが渡り、ロペスがこれを交代で入ったラカゼットにパス。リヨン最年少の19歳、ラカゼットが、ドリブルでペナルティーエリアに切り込むと、鋭いシュートをたたき込んだ。U−19欧州選手権を制したU−19フランス代表のラカゼットは、今季リーグ戦の3試合で途中出場し、1得点を挙げていたが、CLではこれが初ゴールだった。
結局、試合は2−2で終了。若手が力を見せたことは吉報だったが、フランスの専門家は概して、全体的質で劣りながらも勇敢な戦いぶりを見せたテルアビブをたたえ、リヨンに関しては、ディフェンスのもろさ以上に、精神的非力さを問題視した。しかし、試合後、その点を指摘されたリヨンのクロード・ピュエル監督は「それは君たちの意見であり、わたしはそうは思わない」と反論した。
「今日は多くのチャンスを作ったが、それを決められなかっただけだ。またアグレッシブな姿勢、ゴール前のひらめきも少し不足していたかもしれない。しかし、われわれはハードワークを続けており、何よりリヨンは逆境に立たされると強いチームなんだ」。こう主張した指揮官は、また「もしシャルケがベンフィカに負けていたら、この結果はいら立たしいものになったかもしれないが、今日は引き分けたことによる影響はなかった。すぐにリーグ戦に気持ちを集中させることができる」と言い添えた。
反対に選手たちの方は、監督よりも余計に、自分たちのパフォーマンスに不満を見せた。「ホームのファンの前で、いいムードでグループリーグを終えたかった。ファンに勝利をプレゼントしたかった」と後悔の念をにじませたFWのブリアンは「攻撃においても、守備においても、われわれには(両側の)ペナルティーエリア内での効率が欠けていた」と認めた。また、22歳のピエも「これは良い結果とは言えない。テルアビブがヨーロッパリーグ行きを目指して全力で来るというのは分かっており、カウンター対策も立てていたので残念だ。あんなふうに失点するなんて、われわれらしくない。僕らがガッカリしているのは、特にその点に関してなんだ」と話した。
一方、ヨーロッパリーグ出場権が与えられる3位の座を懸けて戦っていたテルアビブにとっては、2−1とリードしながらも追いつかれ、勝ち点2を取り逃したことが致命傷に。テルアビブは勝ち点1の差でベンフィカに次ぐ4位に終わり、欧州の舞台から姿を消すことになった。
すでに勝ち上がりを決めていたとはいえ、フランス国内でのリヨンへの懸念をかき立てる試合となった。前半を通し、終始試合の主導権を握っていたリヨンは、5分、14分、20分、28分、33分、37分、また42分と、数え切れないほどの得点機を作りながら、詰めの不正確さやGKの好セーブなど、さまざまな理由からチャンスを逃し続ける。その合間に、ディフェンスの基本的ミスから、時折テルアビブに冷や汗をかかされていたが、後半に入ると、守備面での相互理解の欠如がいっそう露呈されることになった。
テルアビブは55分に、後半最初の警報を鳴らす。この日、折りにつけ甘さを見せていたリヨンのディアカワテをかわしたサハルがクロス。これを受けたベルマウスがクリスをかわしてシュートを放ち、GKロリスが危うくこれをセーブした。
その後、数分はリヨンが反撃に出て、62分にはブリアンのバックパスを受けたリサンドロ・ロペスが鋭いシュートを二アポスト側に打ち込み、ついに先制する。しかし、その1分後、ディアカワテのポジションミスにつけ込んだテルアビブが、ボールを奪回するや速攻を仕掛け、サハルがGKとの1対1を制してゴール。瞬く間に同点に追いついた。
さらに69分には、トアマのクロスを、サハビが見事なオーバーヘッドキックからダイレクトでとらえ、テルアビブの2点目が決まる。これも、守備的MFのゴロナンが不用意にボールを奪われたことが発端となったものだった。勢いに乗るテルアビブが攻め上がる頻度が増え、逆にやや気落ちした様子のリヨンのプレーに覇気がなくなるが、リヨンも終盤には意地を見せて反撃。84分にはレベイエール、86分にはロペスのシュートが枠内をとらえたが、いずれもGKエニェアマに阻まれた。
しかし88分、意外なところからリヨンに救いの手が差し伸べられる。ピエ、ロペスとボールが渡り、ロペスがこれを交代で入ったラカゼットにパス。リヨン最年少の19歳、ラカゼットが、ドリブルでペナルティーエリアに切り込むと、鋭いシュートをたたき込んだ。U−19欧州選手権を制したU−19フランス代表のラカゼットは、今季リーグ戦の3試合で途中出場し、1得点を挙げていたが、CLではこれが初ゴールだった。
結局、試合は2−2で終了。若手が力を見せたことは吉報だったが、フランスの専門家は概して、全体的質で劣りながらも勇敢な戦いぶりを見せたテルアビブをたたえ、リヨンに関しては、ディフェンスのもろさ以上に、精神的非力さを問題視した。しかし、試合後、その点を指摘されたリヨンのクロード・ピュエル監督は「それは君たちの意見であり、わたしはそうは思わない」と反論した。
「今日は多くのチャンスを作ったが、それを決められなかっただけだ。またアグレッシブな姿勢、ゴール前のひらめきも少し不足していたかもしれない。しかし、われわれはハードワークを続けており、何よりリヨンは逆境に立たされると強いチームなんだ」。こう主張した指揮官は、また「もしシャルケがベンフィカに負けていたら、この結果はいら立たしいものになったかもしれないが、今日は引き分けたことによる影響はなかった。すぐにリーグ戦に気持ちを集中させることができる」と言い添えた。
反対に選手たちの方は、監督よりも余計に、自分たちのパフォーマンスに不満を見せた。「ホームのファンの前で、いいムードでグループリーグを終えたかった。ファンに勝利をプレゼントしたかった」と後悔の念をにじませたFWのブリアンは「攻撃においても、守備においても、われわれには(両側の)ペナルティーエリア内での効率が欠けていた」と認めた。また、22歳のピエも「これは良い結果とは言えない。テルアビブがヨーロッパリーグ行きを目指して全力で来るというのは分かっており、カウンター対策も立てていたので残念だ。あんなふうに失点するなんて、われわれらしくない。僕らがガッカリしているのは、特にその点に関してなんだ」と話した。
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