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日本サッカー協会は６日、来年１月のアジア杯（カタール）に向けた予備登録メンバー５０人を発表し、次世代を担うＭＦ宇佐美貴史（１８）＝Ｇ大阪＝がＡ代表に初めて登録された。右ヒザ痛を抱えるＤＦ田中マルクス闘莉王（２９）＝名古屋＝は外れ、ＭＦ本田圭佑（２４）＝ＣＳＫＡモスクワ＝ら海外組１１人がメンバー入り。この中から、２８日までに最終登録２３人に絞り込む。
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　次世代のスターに、日本代表・ザッケローニ監督が大きな期待をかけた。この日の朝、成田空港から欧州組視察のため渡欧したイタリア人指揮官は「１４年のブラジルＷ杯を目標としているので、若い選手がリストに入っているのはその表れです」。個人名を挙げることはなかったが、１８歳の宇佐美、１９歳の原口、丸橋らを指しているのは間違いない。
　１０月２０日のＧ大阪とＵ‐２１日本代表の練習試合を視察したザッケローニ監督は「力はあるし、面白い選手だ」と宇佐美を絶賛。その後もチェックを続けていた。
　予備登録最年少の現役高校生。本来ならばロンドン五輪を目指す世代だが、常日ごろから「ロンドン（五輪）は目標じゃない」と口にするなどＡ代表への意欲は人一倍だ。
　それだけに「体が重くなるからマクド（ナルド）は食べへん」と食べ物に気を使えば、今年の誕生日には父・和彦さんに「通気性の良い布団がほしい」と話すなど、ベテラン顔負けのコンディション維持に努めている。
　プレーでは強心臓ぶりを発揮。今季の横浜Ｍ戦（１１月２７日）では、あるベテラン選手と接触した際に「謝れ、若造！」と怒鳴られ「うっさい、ジジイ！！」と言い返した。
　今季はリーグ戦２６試合に出場し、７得点。２位以下に１００票以上の大差をつける１４７票を獲得し、ベストヤングプレーヤー賞（昨季までの新人王）を受賞した。それでも「まだまだです」と上を見続ける。
　１０月にはＵ‐１９アジア選手権で４強入りを逃したこともあり「世界で借りを返したい」と意気込む。飽くなき向上心を持つ宇佐美にとっては、サプライズの予備登録も、夢のＡ代表入りへ第一関門をクリアしたに過ぎない。