2010年12月03日
PSGがセビージャを破り、決勝トーナメント進出=EL
2日に行われたヨーロッパリーグJ組の第5戦、ホームにセビージャを迎えたパリ・サンジェルマン(PSG)が4−2の勝利を収めた。これにより勝ち点を11に伸ばし、セビージャを抜いて再びグループ首位に浮上したPSGは、グループ最終戦を待たずして決勝トーナメント進出を決めた。
やや苦しい最初の10分の後、PSGはこの日もブラジル人ウイング、ネネのひらめきに導かれ、早々に均衡を破る。まず17分、ネネのCKをカマラがゴール前に送り、詰めていたボドメールがこれを決めて1−0に。さらに20分、やはりネネの左からのCKをオアローがヘッドでたたいて得点し、リードを広げた。
しかしセビージャも負けてはおらず、32分にはカペルの右からのセンタリングをカヌーテがヘッドでとらえて決め、1点を返す。続く36分には、今度は左サイドからのペロッティのクロスを、再びカヌーテが今度は右足の先でゴールに突き入れ、同点に追いつくことに成功。試合はあっという間に振り出しに戻った。
PSGにとって悪い流れになりかかった矢先、救世主となったのはまたもネネだった。前半終了間際の45分、ペナルティーエリアのすぐ外でゴールを背にセセニョンからのパスを受けたネネは、身を返すとすかさずシュート。カーブのかかったボールはゴールの左隅に滑り込んだ。
3−2とリードを奪い返し、いい形で試合を折り返したPSGは、その勢いに乗って後半も理想的なスタートを切る。47分、センターサークル付近でボールを奪回したシャントムが素早いスルーパスで攻撃に転じ、これを追って飛び出したオアローが、セビージャのDFエスクデを振り切ると、右足の先でボールを突いてゴール。PSGは4−2と点差を広げた。
ゴールラッシュはここで終わり、その後の数分はピッチ上にぴりぴりした空気が流れる。50分、PSGのシャントムがセビージャのロマリックに後ろから激しくタックルされて倒れるが、審判はイエローカードを出さず。これに憤慨したPSGのコンブアレ監督が審判に抗議し、反対に退場を言い渡されたのだ。その1分後、またもロマリックがシャントムにラフなタックルをして倒すが、やはり警告はなかった。
その後、試合は落ち着きを取り戻し、双方がせめぎ合う展開が続く。59分には、セビージャのペロッティのFKをエスクデがヘッドで突きクロスバーをたたいたが、ゴールはならなかった。PSGも折を見てゴールを狙うが、観客席に移ったPSGのコンブアレ監督は、週末のリーグ戦を考慮して65分にネネを、70分にはオアローを交代させ、このあたりからいくぶん試合のリズムが落ち始める。
結局、双方が追加得点できないまま試合は終了。終了のホイッスル後、試合終盤にペロッティに挑発されて反応し、警告を受けていたPSGのジャレがセビージャの選手に歩み寄り、ピッチ上でもみ合う場面が見られたが、数人の選手やスタッフが割って入り、事なきを得た。
試合後、PSGのコンブアレ監督は「今日の選手たちのパフォーマンスを誇りに思う。われわれは期待していた通りのプレーをすることができた。同点に追いつかれた時も動揺せずに対処できていた。今夜のPSGは素晴らしかった」と満足感を表現。さらに、「2−0から追いつかれた時には、ちょっとした気の緩みがあったかもしれないが、セビージャが質の高いプレーをしたというのが第一の理由だ。しかし、セビージャのスタートぶりは良かったとはいえ、ベンチに座っていて勝てると感じていた。攻撃し続ければ、セビージャのディフェンスを苦しめられると確信していた。ネネの3点目のおかげで、すぐに流れを引き戻すことができたんだ。疑念を抱いている時間はなかったよ」と続けた。
一方、セビージャの2ゴールを上げたカヌーテは「僕のゴールは何の役にも立たなかった。アウエーで2点差を巻き返しておきながら負けるというのは、つらいことだ」と悔しさをにじませ、その上で、「でもPSGのプレーには、特に感銘は受けなかったね。プレーレベルという面では、うらやむべきものはない。彼らはただ、しかるべき瞬間に僕らのミスから実りを引き出しただけだ」と捨て台詞を吐いた。
最後に、PSGの勝利は、同日に香川真司のゴールなどでカルパティを3−0で下したボルシア・ドルトムントにとっても吉報だった。もしPSGがこの日負けるか引き分けるかしていれば、ドルトムンドは最終試合で自分たちが勝つだけでなく、PSGがカルパティ相手に引き分け以下の成績に終わることを望む必要があった。しかし、この日の試合の結果、ドルトムント(勝ち点8)は最終戦の相手セビージャ(勝ち点9)と残り一席を争うことになったため、次の試合に勝てばグループ突破できることに。ドルトムンドは運命の鍵を自らの手中に取り戻した。
やや苦しい最初の10分の後、PSGはこの日もブラジル人ウイング、ネネのひらめきに導かれ、早々に均衡を破る。まず17分、ネネのCKをカマラがゴール前に送り、詰めていたボドメールがこれを決めて1−0に。さらに20分、やはりネネの左からのCKをオアローがヘッドでたたいて得点し、リードを広げた。
しかしセビージャも負けてはおらず、32分にはカペルの右からのセンタリングをカヌーテがヘッドでとらえて決め、1点を返す。続く36分には、今度は左サイドからのペロッティのクロスを、再びカヌーテが今度は右足の先でゴールに突き入れ、同点に追いつくことに成功。試合はあっという間に振り出しに戻った。
PSGにとって悪い流れになりかかった矢先、救世主となったのはまたもネネだった。前半終了間際の45分、ペナルティーエリアのすぐ外でゴールを背にセセニョンからのパスを受けたネネは、身を返すとすかさずシュート。カーブのかかったボールはゴールの左隅に滑り込んだ。
3−2とリードを奪い返し、いい形で試合を折り返したPSGは、その勢いに乗って後半も理想的なスタートを切る。47分、センターサークル付近でボールを奪回したシャントムが素早いスルーパスで攻撃に転じ、これを追って飛び出したオアローが、セビージャのDFエスクデを振り切ると、右足の先でボールを突いてゴール。PSGは4−2と点差を広げた。
ゴールラッシュはここで終わり、その後の数分はピッチ上にぴりぴりした空気が流れる。50分、PSGのシャントムがセビージャのロマリックに後ろから激しくタックルされて倒れるが、審判はイエローカードを出さず。これに憤慨したPSGのコンブアレ監督が審判に抗議し、反対に退場を言い渡されたのだ。その1分後、またもロマリックがシャントムにラフなタックルをして倒すが、やはり警告はなかった。
その後、試合は落ち着きを取り戻し、双方がせめぎ合う展開が続く。59分には、セビージャのペロッティのFKをエスクデがヘッドで突きクロスバーをたたいたが、ゴールはならなかった。PSGも折を見てゴールを狙うが、観客席に移ったPSGのコンブアレ監督は、週末のリーグ戦を考慮して65分にネネを、70分にはオアローを交代させ、このあたりからいくぶん試合のリズムが落ち始める。
結局、双方が追加得点できないまま試合は終了。終了のホイッスル後、試合終盤にペロッティに挑発されて反応し、警告を受けていたPSGのジャレがセビージャの選手に歩み寄り、ピッチ上でもみ合う場面が見られたが、数人の選手やスタッフが割って入り、事なきを得た。
試合後、PSGのコンブアレ監督は「今日の選手たちのパフォーマンスを誇りに思う。われわれは期待していた通りのプレーをすることができた。同点に追いつかれた時も動揺せずに対処できていた。今夜のPSGは素晴らしかった」と満足感を表現。さらに、「2−0から追いつかれた時には、ちょっとした気の緩みがあったかもしれないが、セビージャが質の高いプレーをしたというのが第一の理由だ。しかし、セビージャのスタートぶりは良かったとはいえ、ベンチに座っていて勝てると感じていた。攻撃し続ければ、セビージャのディフェンスを苦しめられると確信していた。ネネの3点目のおかげで、すぐに流れを引き戻すことができたんだ。疑念を抱いている時間はなかったよ」と続けた。
一方、セビージャの2ゴールを上げたカヌーテは「僕のゴールは何の役にも立たなかった。アウエーで2点差を巻き返しておきながら負けるというのは、つらいことだ」と悔しさをにじませ、その上で、「でもPSGのプレーには、特に感銘は受けなかったね。プレーレベルという面では、うらやむべきものはない。彼らはただ、しかるべき瞬間に僕らのミスから実りを引き出しただけだ」と捨て台詞を吐いた。
最後に、PSGの勝利は、同日に香川真司のゴールなどでカルパティを3−0で下したボルシア・ドルトムントにとっても吉報だった。もしPSGがこの日負けるか引き分けるかしていれば、ドルトムンドは最終試合で自分たちが勝つだけでなく、PSGがカルパティ相手に引き分け以下の成績に終わることを望む必要があった。しかし、この日の試合の結果、ドルトムント(勝ち点8)は最終戦の相手セビージャ(勝ち点9)と残り一席を争うことになったため、次の試合に勝てばグループ突破できることに。ドルトムンドは運命の鍵を自らの手中に取り戻した。
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