2010年11月05日
レアルのデ・ラ・レッド、心臓疾患の疑いで現役引退 指導者へ
レアル・マドリーは4日、スペイン代表としてユーロ(欧州選手権)2008を制したMFルベン・デ・ラ・レッドが現役を引退することを発表した。08年10月30日に行われたスペイン国王杯のレアル・ウニオン戦の試合中に意識を失って倒れて以来、ピッチから遠ざかっていたデ・ラ・レッドだが、心臓疾患の疑いが最後まで晴れず、ユニホームを脱ぐことを決断した。同選手は記者会見で、複雑に絡み合う感情を抑えながらも引退の理由を説明した。
「再びピッチに立つことを夢見ていたが、専門医から『復帰を勧めるわけにはいかない』と言われ、自分自身も客観的に現実を見つめるよう変わってきた。近い将来、医療の発達により問題の原因が特定されるかもしれない。だが現役期間が限られるスポーツ選手にとって、時間の経過は致命的だ」
25歳の若さで現役を退くことになったデ・ラ・レッドは、カンテラ(下部組織)時代から過ごしたクラブでの思い出をこう振り返った。
「レアル・マドリーは、ベンハミン(10歳以下のカテゴリー)時代から僕のことを育ててくれたクラブだ。素晴らしい思い出は、数え切れないほどある。中でもキケ・サンチェス・フローレス監督(現アトレティコ・マドリー監督)と過ごしたカンテラ時代は、うれしい思いも苦い思いも経験したことで、選手として大きく成長することができた」
04−05シーズンにトップチームに昇格したデ・ラ・レッドだが、07−08シーズンには出場機会を求めてヘタフェに移籍。ミカエル・ラウドルップ監督(現マジョルカ監督)から重用されたことで一気に才能を開花させると、スペイン代表入りを果たすとともに、翌シーズンには買い戻しオプションを行使したレアル・マドリーに復帰した。同選手はヘタフェで得た経験の重要性をあらためて強調した。
「ヘタフェで過ごした1年間は、僕のキャリアにとって大きなステップアップとなった。それまでと異なる世界に適応し、チームとともに素晴らしいシーズンを送れたことにより、スペイン代表入りにもつながった。ユーロの優勝メンバーとなった上、レアル・マドリーのトップチームでプレーのチャンスを手にしたあの1年は、大きな感謝とともに僕の心に刻まれている」
2012年6月まで結んでいた、レアル・マドリーとの選手契約を双方合意のもとで解除したデ・ラ・レッドは、今後は同クラブで新たに指導者としてのキャリアをスタートさせる。
「このようなチャンスを逃すつもりは毛頭なかった。レアル・マドリーのような偉大なチームを指揮するというのが、これからの自分の目標だ。いずれにしても、これまでと完全に異なる人生を歩み始めることに対して、大きな期待を抱いている」
デ・ラ・レッドが涙ながらに引退声明を読み上げると、プレスルームはクラブ関係者や報道陣からの愛情のこもった温かい拍手に包まれた。
「本日、僕はピッチに別れを告げる。心臓の問題により引退を余儀なくされたが、僕の心の中には“マドリディスモ”(レアル・マドリー主義)が今も変わらず脈打っている」
「再びピッチに立つことを夢見ていたが、専門医から『復帰を勧めるわけにはいかない』と言われ、自分自身も客観的に現実を見つめるよう変わってきた。近い将来、医療の発達により問題の原因が特定されるかもしれない。だが現役期間が限られるスポーツ選手にとって、時間の経過は致命的だ」
25歳の若さで現役を退くことになったデ・ラ・レッドは、カンテラ(下部組織)時代から過ごしたクラブでの思い出をこう振り返った。
「レアル・マドリーは、ベンハミン(10歳以下のカテゴリー)時代から僕のことを育ててくれたクラブだ。素晴らしい思い出は、数え切れないほどある。中でもキケ・サンチェス・フローレス監督(現アトレティコ・マドリー監督)と過ごしたカンテラ時代は、うれしい思いも苦い思いも経験したことで、選手として大きく成長することができた」
04−05シーズンにトップチームに昇格したデ・ラ・レッドだが、07−08シーズンには出場機会を求めてヘタフェに移籍。ミカエル・ラウドルップ監督(現マジョルカ監督)から重用されたことで一気に才能を開花させると、スペイン代表入りを果たすとともに、翌シーズンには買い戻しオプションを行使したレアル・マドリーに復帰した。同選手はヘタフェで得た経験の重要性をあらためて強調した。
「ヘタフェで過ごした1年間は、僕のキャリアにとって大きなステップアップとなった。それまでと異なる世界に適応し、チームとともに素晴らしいシーズンを送れたことにより、スペイン代表入りにもつながった。ユーロの優勝メンバーとなった上、レアル・マドリーのトップチームでプレーのチャンスを手にしたあの1年は、大きな感謝とともに僕の心に刻まれている」
2012年6月まで結んでいた、レアル・マドリーとの選手契約を双方合意のもとで解除したデ・ラ・レッドは、今後は同クラブで新たに指導者としてのキャリアをスタートさせる。
「このようなチャンスを逃すつもりは毛頭なかった。レアル・マドリーのような偉大なチームを指揮するというのが、これからの自分の目標だ。いずれにしても、これまでと完全に異なる人生を歩み始めることに対して、大きな期待を抱いている」
デ・ラ・レッドが涙ながらに引退声明を読み上げると、プレスルームはクラブ関係者や報道陣からの愛情のこもった温かい拍手に包まれた。
「本日、僕はピッチに別れを告げる。心臓の問題により引退を余儀なくされたが、僕の心の中には“マドリディスモ”(レアル・マドリー主義)が今も変わらず脈打っている」
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