2019年09月19日
『敵』か『仲間』か?(2)
前回の続きになります。
今でも『敵』と言う言葉を普通に使っている指導者の方って相当多いのではないのでしょうか?
特に年配の方には大目でしょうかね?(^^;
そう言う言葉を使わないようにしましょうね・・・って言う考え方を知らない訳じゃ無い筈です。
でも敵と言う言葉を頻繁に使ってしまう一番の理由は・・・おそらく、その方が『楽』だからなんだろうと思うのです。
昔から馴染みの深い言葉ですからね。
その方がしっくりと来るんです。
そして、何より言葉が短い・・・サラリと言えてしまうし、聞く方もスッと入り込んでくるんですよね。
子供達に説明する時なんかは、むしろこちらの言葉の方が長ったらしくなくて好まれる傾向は確かにある様です。
そもそも、日本ではスポーツの試合を戦(いくさ)に見立てる傾向があるんです。
野球でも読売ジャイアンツの事を巨人軍なんて軍隊に見立てて呼ぶのはその典型なんだろうと思います。
そう言う雰囲気が好きなんでしょうね・・・戦う男のロマンみたいな物を求めているのかも知れませんね。
運動会で行われる騎馬戦なんかも、そう言う日本人の内面を表している様に思います。
敵と言う表現に、一々目くじらを立てる人って逆にどうなんでしょう?
言葉の定義って確かに大事で、言葉による曖昧さを回避する為にも必要な事ではあります。
ただ、日常生活でそう言う事を意識して生活している人って・・・どれ程いるのでしょうかね?
逆に神経質過ぎるのかな・・・って私なんかは思うのですけど・・・。(^^;
大切なのは、言葉じゃありませんからね。
どんなに言い方を換えたって、考え方が変わらなければ相手に対する言動は変わらないものです。
ついでに言うのなら、この部分だけいくら強調しても伝えたい事の半分も伝わらないのだと思います。
結局、リスペクト精神やフェアプレイ精神等と不可分な関係な訳で、それらと共に伝える必要があるんですよね。
更にそれらは、スポーツマンシップと言う考え方から来ている訳で、その辺を子供達に教育する機会ってどれだけあるんだろう・・・って考えると、もろもろの提言が浸透して行くには未だ未だ時間が掛かりそうな気がします。
逆に今、こう言う提言がなされているのは、現状にうんざりしている人が多いと言う事でもある訳なんですね。
プロの世界でも、少年サッカーの世界でも、信じられない様な言動が話題になる事ってあります。
こう言う事が、繰り返されると・・・観ている方もため息しか出ません。
敵と表現するか仲間と表現するかなんて、実際にはどうでも良い事なんです。
大事なのは、言葉のチョイスじゃなくて・・・見方、考え方ですからね。
スポーツの対戦相手を敵と表現したから、仲間と表現したからと言って、直ぐに何かが変わると言う訳でもありません。
実際、J下部の指導者の中にだって・・・敵と言う表現こそ使わないものの、リスペクト精神が欠如している人っているものなんですよ・・・。(^^;
JFAのお膝元でも、教育が行き届いていないのですからね・・・道のりは長く果てないのだと思います。
それでも理想に少しでも近付ければ・・・って言う所なんでしょうね。
とても本腰入れているとは思えませんけどね。(笑)
だから、今の所は単なる言葉遊びで終わってしまっているんじゃないかなって思います。
話が大分横道に逸れてしまいました・・・。(^^;
もう少し続きます。
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