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夏の想い出C I Was Born To Love You

夏の想い出シリーズは、曲の紹介ばかりでした。

ここでシュウボン個人の夏の想い出を・・・

高2の夏。
夏だけの短期バイトをしました。
それは、オレの田舎の中では、ちょと洒落たリゾートホテル。
丘って言うか、小さな山の上にあったそのホテルのレストランでウェイター(笑)

ホテルだから、それなりに大きい施設なんだけど、

ある日、そのホテルの敷地内を、トボトボ歩いてる子犬を目撃したんだ。

その数日後・・・オレが賄いを頂いてる時に聞いた、板前長と仲居さんの会話。

板長:「子犬がいるよなぁ」

仲居さん:「ああっ。見た見た」

板長:「あの子犬に、オレは最近牛乳とかやってんだぁ」

仲居さん:「かわいいよねぇ〜あの子犬。板長さん、偉いね!見直したわぁ」

板長:「今日も牛乳やったけどよぉ〜、明日も見かけたら
    俺は、あの子犬を俺の家へ連れて帰ろうと思うんだぁ」

仲居さん:「そうしてあげてよぉ」

その会話を聞いた当日の夜・・・・

バイトを終えたオレは、独り、
夜になると寂しくなるくらいの山の中のホテルを自転車で帰ろうとした。

やっと、ホテルの敷地を出られると思ったその時。

外灯の下に何かが居た・・・。

それは・・・あの子犬だった。
外灯のスポットライトを浴びて、オレの方を向いて
チョコンとお座りしてた。

オレには、「板長さんより、あなたに連れてっ欲しいよぉ〜」と
言っているように聞こえた。

その子犬を自転車のカゴに入れて、そのホテルの山を下った。
そこにオレは一切の迷いが無かった。


家に着くと・・・

予想通りの両親の反応が・・・・

父:「おいおい。どうするんだよぉ。この子犬」

母:「あたしゃ、犬の世話なんか嫌だよ」

でも、なぜか両親目が優しい。

その週末。日曜大工が得意な父の手で、立派な犬小屋が出来上がった。

当時、ロックギター少年だったオレは、子犬に「Rock」と名付けた。


・・・ロックは、雑種なのにとても利口で、散歩もリード無しで出来た。
「車が来たよ!」って言うと、ちゃんと道路の脇で伏せをした。

その後のロックとオレのふれ合いの日々は、ここに書くまでも無い。

やがて、オレは進学して東京での生活が始まり・・・・
そして、社会人に・・・


ある日、母から赴任先のオレの所に電話が・・・

「今日、ロックが死んだよ。
ちゃんと斎場で手厚く葬ってもらうようにしたから」

母は涙声で言った。

誰よりも、ロックの死を嘆き悲しんだのは、両親だった。
オレが実家を離れてから、散歩は父で、エサは母が担当していたらしい。

ロックは両親にとって、子供達が巣立った後の、新しい子供だったんだ!


これが拾って来た頃のロックです。可愛いでしょ!



ロックを連れて来た頃、一番よく聴いてたのがこの曲。
「君を愛するために僕は生まれた」かな。


この曲も夏には外せない一曲です。


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