2017年07月18日
2018年公開 映画『散り椿』
作家・「葉室麟」の名作時代小説『散り椿』が、2018年に映画化決定!!
あらすじ
舞台は江戸時代。
時代は亭保15年
『藩』の不正を訴えるが、強大な権力によって藩を追放された「瓜生新兵衛」
追放後、長年連れ添った妻・『篠』は病に倒れ、数日で亡くなった。
そして、妻の遺言書には・・・
『藩に戻り、榊原采女様を助けてほしい』とーーー。
新兵衛は、「藩の企み」と「妻が伝えたかった真相」を探るが
それを邪魔する大きな力で動いている刺客たち。
新兵衛は真相を知ることができるのか!?
作家・葉室麟(はむろ りん)
西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。
地方紙記者、ラジオニュースデスクなどを経て、2005年に江戸時代元禄期の絵師尾形光琳と陶工尾形乾山の兄弟を描いた『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞。
50歳から創作活動に入り、4年後に文壇デビューを果たす。
2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。2012年『蜩ノ記』で第146回直木三十五賞を受賞する。
監督:木村大作
1939年7月13年生まれ。東京都出身。
日本の撮影技師、映画監督。師匠は、黒澤明だと語る。
『単騎、千里を走る。』、『憑神』の撮影監督として担当。『劒岳 点の記』では監督・脚本・撮影を務め、『劔岳 撮影の記――標高3000メートル、激闘の873日』では出演を果たした。
〜木村さんのコメント〜
『人は大切に思うものに出会えば、それだけで幸せだと思っております』
葉室麟さんの小説『散り椿』の主人公・新兵衛のセリフです。このセリフに出会った時、まさに自分の人生そのものと感じ、映画化にしようと思いました。
黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』の撮影助手から映画の仕事を始めました。「美しいものを撮りたい・・・映画でしか出来ない美しいものを創りたい、ただそれだけです!」と黒澤監督が仰っていたのを聞いて育ってきました。黒澤監督の助手監督を長年務めてきた小泉堯史さんに脚本をまとめて頂いたこともあって、黒澤監督には及ばないですが、人の心の優しさを撮る「美しい時代劇」を目指したいと思っています。『追憶』で運命的に出会った岡田准一は、こちらの要望に瞬時に応え、今までに見たことのない芝居や殺陣を見せてくれています。こんなに全てができる俳優は過去に見たことがないくらい。このまま最後まで撮影ができたら傑作が生まれると自負しています。昔からそこにあった「ホンモノ」で撮影することで、役者の演技が変わってくるので、長野、富山、彦根と前編オールロケで挑みます。撮影を開始して数日たちましたが美しいものが撮れている手ごたえを感じているので期待していてください。
脚本:小泉堯史
1945年11月6日生まれ。茨城県水戸市出身。日本の映画監督。
1970年以降、黒澤明に師事し、28年間にわたって助手を務める。
黒澤の死後、その遺作シナリオ『雨あがる』を映画化し、監督デビュー。この作品でヴェネツィア国際映画祭の緑の獅子賞、日本アカデミー賞で作品賞をはじめとする8部門で受賞。さらに2002年の『阿弥陀堂だより』でも日本アカデミー賞を2部門受賞した。
〜小泉さんのコメント〜
「時代劇を撮りたい。原作を葉室麟さんの『散り椿』に決めました。脚本をお願いしたい」
お役に立てればと、木村大作さんからの依頼を受けさせていただきました。木村さんは、黒澤明監督の『隠し砦三悪人』『用心棒』『椿三十郎』に撮影助手として当時の現場を体験されています。『蜩ノ記』でご一緒した岡田准一さんということで縁を感じました。素敵なめぐりあわせで、この作品は生まれます。誰よりも早く『散り椿』の完成を心待ちにしております。
主演・「瓜生新兵衛」役を務めるは、岡田准一
・生年月日:1980年11月18日
・出身地:大阪府枚方市
・所属:ジャニーズ事務所
〜岡田さんのコメント〜
木村大作監督が77歳という年齢になって最高傑作を撮りたい。しかも監督が若かりし頃、近くで見てきた黒澤明監督への畏怖と挑戦という気持ちから「美しい時代劇」を撮りたいという、そんな監督の思い描く「美しい時代劇」にお声掛けいただき、こんなに嬉しいことはないです。木村監督とは『追憶』でご一緒させていただき、俳優たちが束になってかかっても、全てを受け止めてくれる方なので今回も全力で現場に臨めたらと思っています。監督が望んでいるものを感じ取って「探す」というよりは、お互いどういう音を奏でていくか?木村監督と「セッション」していく感じで思いっきりぶつかっていけたらと思っています。初共演の西島さんは真っすぐで素直な方。そんな西島さんに対峙してどう崩していけるかが自分の中でのポイントだと考えています。時代劇ではありますが、常に新しいものを生み出したいという監督の想いが込められた本作がどういう作品になるのかとても楽しみです。
榊原采女役:西島秀俊
・生年月日:1971年3月29日
・出身地:東京都八王子市
・所属:クォータートーン
〜西島さんのコメント〜
数々に名作を撮影してこられた木村大作監督、そして主演の岡田准一さんと今回初めてご一緒させていただくことを大変うれしく思っています。殺陣の稽古でお会いした時の岡田さんは、まさに侍のような佇まいで凄みがあり、とても心強い存在だと感じました。小泉堯史さんの脚本も素晴らしく、宿命を背負った侍たちの生きざまが儚くも力強く描かれています。共演者の皆さんも錚々たる方々ばかりで、非常に楽しみです。采女という役を生ききる覚悟で撮影に臨みたいと思います。
木村大作監督が仰るように「ホンモノ」にこだわることで、演じ方は変わる。
だからこそ、長野・富山・彦根で全編オールロケを決めたと。
一風変わった作品ができそうですね。
新しい情報が入り次第、追加していきます。
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