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2018年01月19日

(映画)魔法にかけられて感想

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魔法にかけられて.jpg


(キャスト)
ジゼル          エイミー・アダムス
ロバート・フィリップ  パトリック・デンプシー
エドワード王子     ジェームズ・マースデン
ナサニエル       ティモシー・スポール
ナンシー・トレメイン  イディナ・メンゼル
モーガン・フィリップ  レイチェル・コヴィー
ナリッサ女王      スーザン・サランドン
ピップ          ジェフ・ベネット、ケヴィン・リマ
ナレーション      ジュリー・アンドリュース
監督           ケヴィン・リマ
脚本           ビル・ケリー

(あらすじ)
おとぎの国のプリンセスが現代ニューヨークで愛を見つける物語。

アニメーションの中の美しい王国アンダレーシアで暮らす心優しいジゼル。
夢にまで見たエドワード王子との結婚式の日、ジゼルは魔女に騙され、恐ろしい世界へと追放される。

たどり着いたのは、ロマンティックなおとぎの国とは正反対の現代のニューヨークだった!

大都会の冷たい人たちに戸惑うジゼルを助けたのは、現実主義でバツイチの弁護士ロバート。

動物と話し、ところかまわず歌いだすジゼルに驚き、時に疎ましく思うロバートは、彼女と過ごすうちにその素直で心優しい姿に惹かれていく。

しかし、彼女を追って現代にやって来たエドワード王子やその家来、更にジゼルを罠に陥れたナリッサ女王の登場で、ニューヨークの街は大パニックに!


(感想)
この作品は語りたいことが多すぎて上手くまとまる気がしないけれど、書いてみようと思う(;^ω^)

好きな映画なので、何度も観てしまう。最初に観たとき思ったのはジゼルを演じるエイミー・アダムスが本当にかわいい!自分の中でのプリンセス像にピッタリ当てはまっていて、ストーリーに入り込めた。

この作品の一番の特徴はアニメーションと実写の融合。(好き嫌いが結構別れるかも...)

監督のケヴィン自身も語るとおり、登場人物が冒頭のアニメシーンからニューヨークの実写シーンになったとき違和感が出ないようにすることはとても難しいと思う。

しかし、この作品はアニメの時と実写の時としっかり同じ人物像がキープされているから観ていて不快感がない。
どの人物も演じるキャストが本当にピッタリだな〜と感じる。

ちなみに冒頭のアニメの部分は全て手描きだと言うから驚く。

作品全体を通してリトルマーメイド、美女と野獣、白雪姫、眠れる森の美女など歴代のディズニープリンセスの要素が各所に取り入れられている。

自分も小さいときにディズニーのアニメを観て育った。どこか懐かしいような本編の中で”あ!このシーンあの作品だな”と気づくとなんだか嬉しい気分になる。観る機会があったら皆さんもぜひ探してみてください!

ジゼルがアンダレーシアから出てきたばかりの頃は”永遠に愛は続くもので、悲しみや怒りといった負の感情は無縁なもの”という認識が強く現実主義のロバートの”夢はかなわない、永遠なんてない”という意見を度々否定してきた。

でも、これがロバートなりの優しさで愛なんだろうなと思う。

人は大きく期待しすぎてそれを裏切られた時にひどくショックを受ける。最初から期待なんてしすぎない方がダメージが少なくて済む。

”夢を見るより現実社会で強く生きていけるような具体的な方法で努力を積んで欲しい”そんな思いを特に強く向けている相手が彼の娘のモーガン。どこまで通じているかは分からないけれど...

ロバートと過ごすうちにジゼルの心は成長していく。それが各シーンで見て取れる。

衣装も最初の頃は裾の大きく膨らんだボリューミーなウエディングドレスに始まり、フリフリのかわいいドレスだけど後半の舞踏会のシーンではシックな大人の女性を思わせるマーメイドラインのドレスに変わる。

物語から出てきたプリンセスから現実の女性に近づいていることがわかる。

王子がロバートの家にジゼルを迎えに来たときのシーンはかなり分かりやすい。

王子は今までどおりのテンションで一緒に歌っていた愛の歌をジゼルに歌うが、ジゼルは歌い返すことをしない。

出会ったばかりのロバートに歌で愛を伝えることを教えたはずなのに...

気持ちが揺らいでいるのと現代のニューヨークに染まってきて王子のテンションについていけなっかたのでしょうw

この王子がまたいい味だしてると思う!ちょっとアホだけど、性格がめちゃめちゃいい!

あのお母さんの息子と思えないw

舞踏会のシーンではジゼルがりんご食べさせられて倒れるが、母親に立ち向かってジゼルを必死で助けようとする。

自分では助けられないと悟って素直にロバートに頼む姿も潔くて男らしいな〜と思った。
普通なら”自分の母親がそんなことするはずないとか、意地でも自分がジゼルを助けるんだ”とか無駄な意地張りそうなものなのに...

ロバートの交際相手のナンシーも本当にできた人!ナンシーからしたらジゼルはいきなり昨日今日現れて恋人にちょっかいかけてくる鬱陶しい女のはずなのに、とっさにロバートに「キスしてあげて!」とは普通なかなか言えないと思う。

ナサニエルにしてもあの場面で本当のことを暴露した勇気は賞賛もの。彼が最後まで女王のイエスマンを貫いていたら話の結末はだいぶ変わってしまったと思う。

周りの人たちが揃いも揃っていい人ばかり!

しかし、ここまでいいところばかり上げてきたけれど、結末は自分としては納得いかないんですよね〜

ロバートは、今まで長く付き合ってきた恋人をあっさり捨てて結局は若くてかわいい女に乗り換えて都合良く娘もジゼルを気に入っているし(正直ナンシーより)ラッキー!一緒に暮らしてハッピー!みたいな...

ジゼルは、アンダレーシア居たときは他に男いないし、選択肢が限られたから王子が運命の人とか思ってたけど、ニューヨークでもっといい男見つけちゃったし〜りんごのおかげでナンシーと言い争うこともなくロバートを手に入れられたわハート(トランプ)みたいな...

一番の被害者はナンシー!ロバートと長く付き合って歳もある程度いってキャリアはあるけど、そろそろ結婚して家庭を持ちたいと思っていた矢先!突然現れた訳の分からん女にあっさり心変わりされ捨てられる。

でもディズニーの”かわいそうな人を極力出さずに、ハッピーエンド”みたいな法則によって余りものの王子と適当にくっつけられる。

今まで築いてきた自分の人生を全部捨ててアンダレーシアに行こうとあんなにすぐ決めれるわけないのに!

理想としては最初からロバートに恋人なんていない設定でジゼルとくっつくか、少しロバートに惹かれつつもニューヨークで本当の愛を学んで王子とアンダレーシアに帰ってから改めてお互いをちゃんと理解した上で結婚して幸せになって欲しかった!

いろいろ言いましたが、結末以外はキャスト、音楽、ダンス、衣装何もかもが素晴らしくて元気になれる映画なことは確かです。

余談ですが、リスのピップの声を担当したのが監督のケヴィン・リマのようですw

そしてナレーション!お気づきかと思いますが、ジュリー・アンドリュースなんです!メリー・ポピンズのイメージが強いですが、こんな形で作品に携わっていることに感激です。

以上おわり〜

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