2016年06月14日
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール
1988年にイングリッシュナショナルバレエ団(ENB)の付属校として
設立され、ロイヤル、セントラルと並んで学校評価の大変高い
バレエ学校である。
学校運営は役員会形式を取るため、校長という呼称ではなく、
芸術監督(タマラ・ロホ)、ダンス科部長(サミラ・サイディ)によって
教育がなされている。ENBとの強い結び付により、プロダンサーと
様々な機会を共有する利点がある。また2年生で構成される「ENB2」は、
子ども向けにアレンジされた古典バレエを上演するツアーカンパニーであり、
英国中で半年間で52公演を実施する。こうした舞台経験はプロへの
準備をする事が出来るため、現在卒業後100%近くの就職率というの
もうなづける。
3年間を修了するとロンドン、トリニティーカレッジのプロフェッショナル
ダンス・ディプロマを取得する事が出来るが、これはヨーロッパ内では
イギリスのBA(学士)に相当する学位である。英国内コンクールや
ローザンヌ国際バレエコンクールにも積極的に参加しており、2010年には
ファイナリスト20名のうち、3名がENBSの生徒という好成績も残している。
詳 細
第1、2学年Level5 Diploma in Professional Dance
第3学年Diploma in Professional Dance by Trinity College, London
所在地ロンドン、フルハムブロードウェイ
入学年齢16才〜
寮:
学校から推奨される留学生用食事付き宿泊施設に入居するが、
専属ではないので入学決定後、早めの予約が必須。その他、
市内の大学生用やホームステイなどを利用する。
授業料:£17,000 (2014/2015年)
その他、英語授業、学校保険、ユニフォーム、シューズ代などは実費。
オーディション
対象年齢は9月入学時、16才から19才(例外もあり)
外国人向けのオーディションは予備審査、最終審査とも3月中〜
下旬に2日間にわたって実施されるので、現地で受験する学生は
1度の渡航で済む。またDVD/Videoオーディションも可能だが
締め切りが異なるので要注意。各学年には2−3名の日本人学生が
学んでいる。
スプリング/サマーコース
毎年、春休み、夏休みを利用してショートコースが開催される。
コースは1週間、または2週間が選択出来る。申込み方法は
学校へ連絡して申込書をメールしてもらい、記入後郵送する。
現地での宿泊施設などは個人で準備する。
コメント
セントラル同様、英国でも比較的新しいバレエ学校ではあるが、
カンパニーとの強い関わりを利点に、プロのダンサーを育てる
環境が整っている。クラシックに重点を置いているが、コンテンポラリー、
スパニッシュなどこれからのダンサーが必要とされる要素を全て
教育出来るよう、教師陣にも配慮がされている。学校はケンジントン
にあり、ウェストエンドの芸術施設からは少し距離がある事は否め
ないが、同じロンドン市内であるので、移動には不自由しない。
また、ENBの本拠地にもほど近い。厳しい進級試験を通った
卒業生は例年15名から20名ほど、就職先を見るとENBへは
年によって偏りがあり、ひとりも入団出来なかった年もある一方、
3名が研修生として入団している年もある。またイギリス国内、
ヨーロッパ各地へのバレエ団には確実に就職しており、卒業までに
しっかりと実力を付けている事が伺える。
HEI (Higher Educational Institute)ではないので、3年生への進級時
には、学生ビザ取得のためにB2という大学入学と同等の英語力が必要。
学校ホームページ:http://www.enbschool.org.uk/
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