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2016年06月14日
ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー
バレエ・リュスで活躍したマリー・ランベールがロンドンでバレエを
教え始めたのが1919年。それから分離統合を繰り返し、2003年現在の
独立した学校体制となった。「スクールは決してソーセージ工場ではない」
というランベールの有名な言葉に忠実に、「常にダンサー個人の創造性、
至高性、直感力(時には奇抜さも)を育成し最高のレベルに到達する
ための訓練を施して来ている」(ホームページより抜粋)。卒業生は
ダンサー、振付家、教師として世界各国で活躍している。卒業生の
在籍する団体としては、オランダ国立バレエ団、スコットランド・バレエ団、
ボストン・バレエ団、ソウル・バレエ団などのバレエ団のほか、ランベール・
ダンス・カンパニー、マース・カニンガム・カンパニー、リチャード・
アルストン、フェニックス・ダンスなどのコンテンポラリー・カンパニーが
挙げられる。セントラル・スクール・オブ・バレエ、ロンドン・コンテンポラリー
・ダンス・スクールなどと共に、英国のConservatoire Dance and Drama
に所属し、第3学年修了時には、ケント大学よりBA(Hons) in Ballet and
Contemporary Danceの学士号が取得できる。
詳 細
所在地:ロンドン、トウィッケナム
入学年齢:16才以上
取得コース:
第1−2学年Foundation Degree course in Ballet and Contemporary Dance (基礎学位)
第3学年 Degree (Hons) in Ballet and Contemporary Dance (学士課程)
授業料:£16,600(2014/2015年)
*その他費用は、学校保険、滞在費、ユニフォーム、シューズなど
オーディション:例年11月以降願書のダウンロードが可能になり、
2月頃からオーディションが始まる。オーディションではバレエクラス、
ポワントクラス、コンテンポラリークラス、1分以内の自由振付作品
(選抜者のみ)。海外からはDVD審査も可能。
サマーコース
なし
コメント
ロンドン南西部の閑静な住宅街の中にある、小規模な学校だが、
それだけにダンスに集中する中身の濃い学生生活が期待できる。
寮はないが、海外からの留学生、特に18才以下の学生には、
学校近くに住居(ホームステイやシェアハウスなど)を斡旋するなど、
手厚いサポートを実施している。バレエとコンテンポラリーダンスを
同等に修得するため、学生の年齢層には幅があり、高校卒業後
18才からでも第1学年に入学出来る。ゲストコーチも豊富で内外の著
名教師やダンサーも訪れる。
学校HP: http://www.rambertschool.org.uk/
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ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール
1966年創立以来、約40年にわたり英国のコンテンポラリーダンス
教育をリードする。
セントラル・スクール・オブ・バレエ、ランベールなどと共に、英国の
Conservatoire Dance and Dramaに所属する。卒業生には、
リチャード・オーストン、キム・ブランドストラップ、シボーン・ディビス他、
現在も英国のみならず世界中のコンテンポラリーダンス界をリード
する人々の名が列挙され、特別講習やパフォーマンス出演などで
在学中に広がるネットワークは非常に広範囲である。英国内に
コンテンポラリーダンスを普及し独自の発展を促進するため、1969年
には「The Place」劇場がオープン、校舎と劇場とがつながった作り
となっており、常に最先端の舞台に触れる機会に恵まれる。歴史ある
建物を改装し、12のスタジオを有するState of the Artの校舎には、
世界中からコンテンポラリーダンスを学ぶ学生が集まって来るが、
その年齢やバックグラウンドは多様である。また、卒業生の進路は幅広く、
世界中のダンス・カンパニーや振付家の元で活躍している。
詳 細
場所:ユーストン(ロンドン)
入学年齢:18才〜
学校寮:無し
(一般の大学生用寮、ホームステイ、ルームシェアなどを利用)
コース期間:3年
修得コース:学士コースBA (Hons) in Contemporary Dance (the University of Kent)
授業料:£16,600(2014/2015年)
オーディション:10月頃より願書受付が始まり、3月頃まで随時
オーディションが実施される。オーディション内容は、バレエクラス、
コンテンポラリークラス、1分以内の自由振付作品、面接。
サマーコース
例年8月中の2週間に開催される。著名な講師、振付家の実施
するクラスを自由に選択して参加する方式。
コメント
英国でコンテンポラリーを学ぼうという学生が全員受験すると言っても
過言ではないほどの、ザ・コンテンポラリー・ダンス・スクールとして著名
である。
歴史も古く著名な卒業生達との交流に恵まれ、ダンス界で重要となる
人脈を作るためには、最高の環境にある。授業内容はバレエクラス、
コンテンポラリークラスは毎日、また振付、即興などの実技の他、
解剖学、比較文化などのクラスもある。非英語圏出身の学生も多いが、
コンテンポラリーを学ぶ上では言語(英語)で自分の意見を述べる能力が
必須である。
また、第1学年でも年齢が18才〜24-5才までと幅広く、学生のバック
グラウンドや国籍も多様である。言語に限らないコミュニケーション
能力を身につけるなど、しっかりとした準備をしてから留学に臨みたい。
学校HP: http://www.lcds.ac.uk/
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トリニティ・ラバン
トリニティ・ラバンの最大の特徴はそのカリキュラム/コースの
豊富さにある。音楽とダンスに特化した大学であるだけに、
コンテンポラリー・ダンス学士コース、1〜2年(または1学期間)の
留学コース、コンテンポラリー・ダンス修士コース、振付修士コース、
また研究を主とする博士コースまで、12コースが準備されている。
高校卒業後、バレエからコンテンポラリー・ダンスへ転向していく
ダンサーにとって、またそれまで多様なダンスを経験してきた学生に
とっては、まさに本流の刺激と、教育を受けるにうってつけの大学だろう。
学士コースの卒業生の6ヶ月以内の就職率が98%であることも、その
他名門校に匹敵する教育レベルの高さを示している。専属ではないが
校舎から徒歩圏内に大学寮を配し、新規開発地区の中心として、
広く英国のダンス教育に貢献している。
詳 細
場所:クリークサイド(グリニッジ/ロンドン)
入学年齢:18才〜
学校寮:無し(一般の大学生用寮、ホームステイ、ルームシェアなどを利用)
コース期間:1〜3年
修得コース:学士コースBA (Hons) in Contemporary Dance
授業料:£16,100 (2014/2015年)
オーディション:イギリスの大学受験システム(CUKAS)から願書を提出し、
通過するとオーディションへ呼ばれる。日本ではまだないが、欧州や
アメリカでは現地オーディションを実施している。オーディション内容は、
バレエクラス、コンテンポラリークラス、即興、グループディスカッション。
また1年間のコンテンポラリー・ダンス・コースもあり、教育システムの
異なる日本からの留学生は、まずはこのコースに申請することが推奨される。
サマーコース
例年8月中の2週間に開催される。著名な講師、振付家の
実施するクラスを自由に選択して参加する方式。
コメント
トリニティ・ラバン(ダンス科)の校舎を前にすると、英国のコンテ
ンポラリー・ダンス教育がいかに世界をリードするものかという
ことが、痛いほど実感される。まさにステイト・オブ・アートといった
ガラス張りの校舎は15のスタジオ、ピラティス・ルーム、劇場、
カフェ、図書館、講義室といった施設を備え、クリエーターとしての
本能を刺激される。同じトリニティの音楽大学との交流も多く、
コンテンポラリー・ミュージックとのコラボレーションなど、興味深い
試みが繰り返されている。非英語圏出身の学生も多いが、コンテン
ポラリーを学ぶ上では言語(英語)で自分の意見を述べる能力が
必須であるが、言語に限らないコミュニケーション能力を身につける
など、しっかりとした準備をしてから留学に臨みたい。
学校HP: http://www.trinitylaban.ac.uk/study/dance
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イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール
1988年にイングリッシュナショナルバレエ団(ENB)の付属校として
設立され、ロイヤル、セントラルと並んで学校評価の大変高い
バレエ学校である。
学校運営は役員会形式を取るため、校長という呼称ではなく、
芸術監督(タマラ・ロホ)、ダンス科部長(サミラ・サイディ)によって
教育がなされている。ENBとの強い結び付により、プロダンサーと
様々な機会を共有する利点がある。また2年生で構成される「ENB2」は、
子ども向けにアレンジされた古典バレエを上演するツアーカンパニーであり、
英国中で半年間で52公演を実施する。こうした舞台経験はプロへの
準備をする事が出来るため、現在卒業後100%近くの就職率というの
もうなづける。
3年間を修了するとロンドン、トリニティーカレッジのプロフェッショナル
ダンス・ディプロマを取得する事が出来るが、これはヨーロッパ内では
イギリスのBA(学士)に相当する学位である。英国内コンクールや
ローザンヌ国際バレエコンクールにも積極的に参加しており、2010年には
ファイナリスト20名のうち、3名がENBSの生徒という好成績も残している。
詳 細
第1、2学年Level5 Diploma in Professional Dance
第3学年Diploma in Professional Dance by Trinity College, London
所在地ロンドン、フルハムブロードウェイ
入学年齢16才〜
寮:
学校から推奨される留学生用食事付き宿泊施設に入居するが、
専属ではないので入学決定後、早めの予約が必須。その他、
市内の大学生用やホームステイなどを利用する。
授業料:£17,000 (2014/2015年)
その他、英語授業、学校保険、ユニフォーム、シューズ代などは実費。
オーディション
対象年齢は9月入学時、16才から19才(例外もあり)
外国人向けのオーディションは予備審査、最終審査とも3月中〜
下旬に2日間にわたって実施されるので、現地で受験する学生は
1度の渡航で済む。またDVD/Videoオーディションも可能だが
締め切りが異なるので要注意。各学年には2−3名の日本人学生が
学んでいる。
スプリング/サマーコース
毎年、春休み、夏休みを利用してショートコースが開催される。
コースは1週間、または2週間が選択出来る。申込み方法は
学校へ連絡して申込書をメールしてもらい、記入後郵送する。
現地での宿泊施設などは個人で準備する。
コメント
セントラル同様、英国でも比較的新しいバレエ学校ではあるが、
カンパニーとの強い関わりを利点に、プロのダンサーを育てる
環境が整っている。クラシックに重点を置いているが、コンテンポラリー、
スパニッシュなどこれからのダンサーが必要とされる要素を全て
教育出来るよう、教師陣にも配慮がされている。学校はケンジントン
にあり、ウェストエンドの芸術施設からは少し距離がある事は否め
ないが、同じロンドン市内であるので、移動には不自由しない。
また、ENBの本拠地にもほど近い。厳しい進級試験を通った
卒業生は例年15名から20名ほど、就職先を見るとENBへは
年によって偏りがあり、ひとりも入団出来なかった年もある一方、
3名が研修生として入団している年もある。またイギリス国内、
ヨーロッパ各地へのバレエ団には確実に就職しており、卒業までに
しっかりと実力を付けている事が伺える。
HEI (Higher Educational Institute)ではないので、3年生への進級時
には、学生ビザ取得のためにB2という大学入学と同等の英語力が必要。
学校ホームページ:http://www.enbschool.org.uk/
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2016年06月13日
セントラル・スクール・オブ・バレエ
1982年に元ロイヤルバレエ団プリンシパルの故クリストファー・
ゲーブルと、アン・スタナードにより設立されたバレエ学校であるが、
その志は高く、バレエの技術的向上と共に高い芸術性を持つ
ダンサーを育て上げる事を目標としている。1998年ゲーブル氏の
遺志は現校長サラ・マシューズ女史に引き継がれ、3学年約100名の
生徒が日々切磋琢磨している。
2004年からは英国で唯一、クラシックバレエにおいてケント大学の
学士号(プロフェッショナルダンス&パフォーマンス)を取得出来る
学士コースである。
第3学年はツアーカンパニーである「バレエ・セントラル」に所属し、
卒業年の3月よりロンドンを含め、イギリス各地にて公演活動を
行うが、これはプロのダンサーとなる準備の最終段階として大変
重要視されており、各カンパニーもセントラル卒業生の入団当初
からのプロ意識の高さを非常に高く評価している。
詳細
第1、2学年:学士基礎コース Foundation degree course
第3学年:学士コース:BA(Hons) in Professional Dance and Performance (the University of Kent)
所在地:ロンドン、ファーリンドン
入学年齢:16才〜
寮:無し
:留学生用食事付き宿泊施設、ホームステイ、ルームシェアなどを利用する。
初年度費用:£23,765(学費、学校保険、英語授業、1学期分の保証金含む。2014/2015年)
その他、滞在費、ユニフォーム、シューズ代などは実費。
入学時1学期分の保証金を納めるがこれは卒業時最終学期に充当される。
オーディション:願書締め切りは通常1月。外国人学生向けの
オーディションは予備審査、最終審査とも3月末に実施されるので、
現地で受験する学生は1度の渡航で済む。近年は11月末に日本で
オーディションを実施しており、毎年5−6名の日本人学生が入学を果たしている。
スプリング/サマーコース
毎年、春休み、夏休みを利用してショートコースが開催される。
1週間のコースは申込み順に参加可能だが、サマーコースの上級
(アドバンス)クラス2週間は学校の審査に基づいてのみ入学が許可される。
*申込み方法はホームページより申込み用紙をダウンロードし、
記入して学校へ郵送する。現地での宿泊施設などは個人で準備する。
コメント
英国でも比較的新しい学校ではあるが、その内容は他伝統校に
勝るとも劣らない教育を施している。学校はロンドンキングスクロスに
近いファーリンドンにあるが、オペラハウス、サドラーズウェルズ劇場
にも徒歩圏内という芸術文化に触れるには絶好の立地である。
バレエとコンテンポラリーの割合は9対1であり、基本的にクラシック
バレエの学校であるが、学校方針にもある高い芸術性を持つダンサー
を育てるという事はつまり、現代のバレエカンパニーの多くが求める
多様性のあるダンサーを育てるという事でもある。規格にとらわれず、
個々のダンサーとしてのセンスを重視し、特性、特徴を最大限に
引き出そうとする教師陣の志も高い。
進級試験はあるが、担当教師の注意を良く聞き、努力していれば
落第する事は稀である。第3学年で大学士号を取得出来る事は、
ダンサーとしても一個人としても、将来大変有利であることは間違い
ないが、勉強、バレエ・セントラルの活動(学士号取得にも必要)、
就職活動と大忙しの第3学年はそれなりの覚悟が必要。費用は高額
だが、学校には様々な学費補助システムがあるので、外国人でも申請
してみると良い。
⇒学校ホームページ:http://www.centralschoolofballet.co.uk/index.php
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