2018年03月03日
「インシデント」
JR西日本の台車の破損事故。
昨年12月に起きた、のぞみの台車に亀裂、再三チェックされたのに名古屋まで走り続けたという事件。
まさに多くの人にとっては「事件」なのだが、これは正式には「インシデント」と呼ばれている。
今回は「インシデント」。
インシデント - Wikipedia
インシデントの意味とアクシデントとの違い
インシデントをヒヤリハットだと思っている人々
インシデントとは - 情報セキュリティ用語 Weblio辞書
インシデントとは - コトバンク
以上がベスト5です。
こういうキーワードそのものの場合は、Wikiは強いですね。
まずWikiを見てみると、日本語に合致するものはない、ということで、ISOの定義をもって説明がなされている。
ISO22300によれば、
「中断・阻害、損失、緊急事態、危機に、なり得るまたはそれらを引き起こし得る状況」
ということだという。
この定義からは一般的な災害である東日本大震災などもインシデントと呼ぶというのだそうです。
どうしてもインシデントという言葉はアクシデント、つまり、事故と言いたくないがための言い換えではないかという感じを持ってしまいます。
これは、
実際、アクシデント(事故)が起こる一歩手前の状態がインシデントと呼ばれていた
からのようです。
この感覚のままの人は多いですね。
問題は、一歩手前、というところのようで、インシデントが発生して、事故になっても、さらに事故が悪化するケースもあるから不適切ということ。
それでISOでは「インシデント」→「事故など」という流れだけを説明しているわけです。
インシデントをヒヤリハットだと思っている・・・人は居ないと思いますが、これは当たり前ですが、ヒヤリハットは数多く有るインシデントのうちの一つ、ということです。これはわかりますね。
もっとお、ヒヤリハットって何だ?という人も多いと思います。Google先生に聞いてみるといいですね。
なお、のぞみの関係で言えば、鉄道事業法に関連して、鉄道重大インシデントという呼び方があるようで、まさに今回のJR西日本ののぞみの台車が破損して運転を名古屋駅で止めたというのは重大インシデントなのです。
乗客に怪我がなかったのは不幸中の幸いなのですが、川崎重工業の報道を見ると、インシデントは膨大にあり、アクシデントにならなかっとはラッキー以外の何物でもないと感じます。
JRも営利企業であっていいのですが、鉄道事業法に定められる鉄道事業者であり、責任は重大なのです。
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