清貧モバイラの日記

　ヨウ素を豊富に含む食品としての代表は，昆布です。
　どれくらい豊富に含んでいるかと言えば，日本人の一日の成人の摂取上限値は3mgです。
　日本産の乾燥昆布は100グラム当たり100〜400mgのヨードを含んでいますので10g位の乾燥昆布を食べたり，煮込んでだしを取れば，上限値の3倍くらい摂取することができます。
　昆布の産地では，昆布の取りすぎで甲状腺障害になる人がいるくらいだそうです。
　普段から，和食を食べている人は，無理にヨウ素を取る必要はありません。
　原発とは関係ありませんが昆布について→こちら

　また，原発事故ででる放射性物質は，確かにヨウ素が一番多いのですが，ヨウ素だけではありません。
　そして，ヨウ素で防げるのは，甲状腺ガンだけです。他の臓器には，何の力もありません。
　過剰にヨウ素に期待をするものではありません。

　原発のある自治体には，安定用素材が備蓄されており，住民に配布されます。
　実際，今回の避難地域（２０キロ圏内）の住民には，安定ヨウ素剤原子力災害対策現地本部長から各自治体に指示が出されています。→経済産業省のニュースリリース
　各自治体には，十分な安定ヨウ素剤の備蓄は十分にあるので，パニックになる必要はないのです。
　実際に被爆するようなことがあれば，個人でどうこうできる話ではないのは，想像できるでしょう。
　また，このニュースリリースから分かるように，４０歳以上にはヨウ素剤は投与されません。
　なぜなら，４０歳以上は，放射性ヨウ素によって甲状腺がんの発生率が増加しないためだそうです。
　これについては，原子力教育を考える会のヨウ素剤Ｑ＆Ａに簡単にかかれています。

　それでも，子供のいる家庭や自治体を信用していない人などは心配でしょうから，そのような人はヨウ素入りの健康食品が多数販売されています。
　ググれば，見つかるでしょう。
　当然高いです。
　生活に余裕のない人はどうするか。
　廉価なヨウ素入りサプリメントとして，ＤＨＣのマルチミネラルが，1日分で５０マイクログラムですが，ヨウ素入りです。
　アフィを張ったので，興味のある人はどうぞ。
　個人的には，当然，昆布の方がおすすめですが。