誰もいないのにインターホンが鳴る。悪戯かと思って直ぐに表に出て見ても誰かが押した形跡がない。真夜中に鳴ったらと思うとゾーとする
実は、インターホンも長年使っていると、よく起きてくるトラブルの一つであることがわかりました。
点検は簡単なので、電気屋を呼ぶ前に一度、子機の「手入れ」を試みられることをおすすめします。
インターホンの室外子機は劣化し易く故障し易い!
特に、庇のない塀や門扉など雨ざらしの場所に設置されている室外子機は劣化が進みやすく、
子機内部の配線被膜が劣化し銅線がむきだしになっていたり、結露で水滴が溜まりやすくなったりする場合があります。
このため、インターホン通話口を通して外気に接しているスピーカなどに故障が発生しやすいのですが、
そのほかにも、子機内にある配線類の劣化によるトラブルや結露などでチャイムが誤動作を起こす場合も多いようです。
誰もいないのに昼夜を問わずインターホンが鳴る!
チャイムが鳴ったのでモニターをみると誰もいない。表に出て確認するも訪問者の気配はなく悪戯でもない。何とも不気味な現象です。
※このようなトラブルが発生したら、夜間などは、電源を切る(プラグを抜く)ことで真夜中に誤動作で鳴ることがないようにできます。)
何回か同じトラブルが繰り返されるが親機に異常はないので、これは子機のトラブルと判断しました。
そして、ネットで同様のトラブルが発生していないか調べると、結構同様のトラブルが発生していることがわかりました。
原因は、子機内の配線劣化や結露が多いことが判明!
インターネットで調べてみると、原因の大半は、劣化による配線トラブルか、結露などの水滴によるトラブルが原因のようだ。(他に虫の混入なども稀にあるようです)
モニター側が正常であれば、子機の手入れで直ることが多い!
「誤動作時以外は正常に作動している」という状態であれば、「子機の手入れ」で直る場合が多いようです。
したがって、インターホンの交換や修理を電気屋さんへ連絡の前に手入れで直らないか試してみることをおすすめします。
子機の手入れは意外と簡単
「子機の手入れ」は、ドライバーさえあれば20〜30分でできます。(詳細は後述)
手入れ要領は、次のような手順で行えます。
@子機ケースを外す(ドライバーで取り付けネジを緩めて外す)
A子機ケースにねじ止めされている2線をドライバーで緩めて外す
➂子機ケースの蓋を開ける(蓋に数か所あるネジをドライバーで緩めて蓋を開ける
Cドライヤーでケース内を乾燥させ結露や水滴をなくす
D配線が劣化して銅線が露出しているところがあれば絶縁テープで覆う
E蓋を閉め設置場所で2線をねじ止めし子機ケースを元の位置に納めねじ止めし固定する。
従って、ご自分で点検が可能ならば、まずは、子機を手入れしてみることをおすすめします。
それでも、直らない場合は、電気屋さんに見てもらうか、交換を検討しましょう!
子機の手入れ手順
我が家のインターホンはパナソニック製で10年ほど前の製品
我が家のドアホンは次の機種です。
親機は、パナソニック「VL-MV-190K」で、室外子機は同「VL−V564−K」です。
室内親機 | 玄関子機 |
なお、親機にはアダプターを用いて固定電話と繋ぎ、室外に出かけていても携帯で応対できるようにしています。
従って、できれば親機をいじりたくないこともあり、子機によるトラブル解消に取り組みました。
子機の手入れ手順
@玄関子機の取り外し
壁に固定している玄関子機を外すため、 下部にあるネジ隠しの小蓋を指で下へひっくり返す。 (機種によって異なります) |
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蓋が空いたら、真ん中にあるネジをドライバーで取り外す。 |
A子機ケースにねじ止めされている2線をドライバーで緩めて外す
子機ケースは2線で繋がっているので、二つのネジを緩めて2線を外します。 2線は、青色と白色ですが、劣化して色が見分けづらくなっているかもしれません。 どちらでもいいようですが、一応どちらが右側かを記しておきましょう。 また2線が接触しないようどちらかの先端部に絶縁テープを念の為巻いておきましょう! |
➂子機の箱を開ける
子機を作業台に置いて、裏蓋を開けます。
子機を裏返して、3か所のネジを外す(機種によって異なる) | |
コードは繋がったまま裏蓋を横に置きます。 |
Cドライヤーでケース内の隙間に温風を吹き込み十分に乾かす
特に、カメラの前面ガラスには結露等で水滴がついている場合が多いので十分に温風を送り乾燥させましょう。 また、基盤下やスピーカ周りに向けてドライヤーで温風を送り十分乾燥させましょう。
D配線が劣化して銅線が露出しているところがあれば絶縁テープで覆う
劣化で被膜が剥がれている部分に絶縁テープを巻く。
E蓋をかぶせて固定する
・➂の逆で3か所にネジを戻してドライバーでしめて裏蓋を閉じます。
F玄関子機を定位置に設置する
⦿玄関子機の装着
2線を元の通り子機の装着部分に繋ぎネジで締めます。 | |
蓋を開け真ん中にあるネジをドライバーで締めて固定する。 | |
ネジ隠しの小蓋をかぶせる。(機種によって異なります) |
以上で手入れは完了です。
これで大抵は修復されますが、再度、誤作動が起きれば、同じ手順で再度手入れを試みてください。
なお、以上でも直らなければ子機交換かセット交換が必要です!
以上によっても正常に作動しなければ、それ以外の原因でトラブルが生じていると思われますので交換が必要と思われます!
このような場合、修理で直ると考えて電気屋さん等に依頼するのはあまり得策ではないと考えます。
というのは、修理で直ればいいのですが、このような場合は直る可能性は低く、結局、代替品の購入と交換をセットで依頼することになり、材工共で相当出費が嵩むことになります。
先ほどの「手入れ」が自分でできるようであるならば、自分で代替品を購入して交換した方が大幅に出費が抑えられます。
交換する場合は、結局、親子共の交換がお得になります!
@子機のみ交換する場合
現在の親機と接続可能な代替子機があるかをメーカーに問い合わせる
この場合、現在の親機の機種名を告げて、互換性のある室外子機を調べてもらう。
大抵、見つかりますが、子機のみの購入費は、安いものでも最低18千円位になり、かえって高くつきます。
結局、親子共の交換の方が何かとメリットが大きいように思われます。
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最後に
ドアホンの故障は、風雨にさらされている外部設置の玄関子機に多く発生します。
多いのは、スピーカの故障と配線劣化や結露による水滴などが原因です。
これらは、大抵自分で補修できますが、劣化が激しく自分で補修ができなければ、寿命と考えて、親子共の交換を自分でやることが、最も安く最新機能で長持ちさせる選択肢だと考えます!
また、新しいインターホンを同じ場所に設置する場合、室外子機には、雨ざらしを和らげるため、庇のある場所に設置するか、子機に、「ドアホンカバー」を取り付けることをおすすめします。
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完
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