家を数日間留守にする時に真っ先に気になるのは、「空き巣に狙われはしないか」ということではないでしょうか?
特に、戸建ての場合は、狙われるリスクが大きいため余計に心配になりますね。
そのほかにも、留守中の火災のことや花の世話などいろいろ気になりますね。
戸建て住まいの私も、遠方に住む親の介護で家を長期間空ける機会が頻繁となりましたので、留守中の防犯対策についてあらゆることを試みました。
色々試行錯誤でやってきましたが、「10年間」問題なく来ました。
最近は状況も変わり、実家に行く頻度が少なくなりましたが、そのお陰で家を空けて旅行ができるようになりました。
私と同じように家を不在にする機会が増え留守中の防犯等に気を揉んでいる方々もおられると思います。
私の実践してきた防犯対策が皆様の参考になれば幸いです。
なお、文字数制限の関係で、「V.「侵入に手間取らせ諦めさせる」侵入防御強化対策に万全を!」以降については、次号「後半の部」をご覧願ます!
〖自分でできる「長期間家を留守にする時の防犯対策」〗の構成 T.「留守を悟られないようにする」ことが最も重要! 1.「郵便受け」に郵便物や新聞、チラシ、回覧板、宅急便の再配達状などが溜まらないようにする。 2.留守中の電話は、「登録者以外は拒否」の設定にしておく 3.「主要な電灯」は、タイマーで「普段通り」に点灯するようにする。 U.「侵入する気にさせない」抑止力対策が重要 1.敷地内数か所に、スマホ対応の「防犯カメラ」を設置する 2.玄関に人が近づいたら灯りが点灯する「人感センサーライト」を設置する。 3.敷地内で外部から見えるところには、「脚立」や「はしご」など高いところに上りやすくするものは置かない。 V.「侵入に手間取らせ諦めさせる」侵入防御強化対策に万全を! 1.全ての扉、窓、雨戸・シャッターは閉めて施錠する 2.トイレ、浴室、キッチンなどの小窓には「面格子」などを設置する。 3.室内には、「スマートフォン対応IPカメラ」を設置する。 4.雨戸のロックは上下にかけて、雨戸が持ち上げられて浮かないようにする。 W. その他 1.植木や花など 2.泥棒に入られた場合 |
T.「留守を悟られないようにする」ことが最も重要!
空き巣(泥棒)は、入念に下見をして「留守にしていそうな家」に見当をつけ事を起こします。 このため「留守を悟られない対策」に万全を尽くことが「第一」です。
1.「郵便受け」に郵便物や新聞、チラシ、回覧板、宅急便の再配達状などが溜まらないようにする。溜まっていると留守が確認できるからです
@「新聞」を停止する
新聞店に電話して、「留守にする前日の朝刊(配達を止めることが配達員に徹底されたかを確認するため)」から「帰宅する日の朝刊」まで止めてもらう。また、取り置きか不要かも決める。
A「郵便」を停止する
インターネットで「不在届」を検索してプリントします。その用紙に不在期間等必要事項を記入し近くの郵便局に届ける。
本人確認書類(免許証など)を見せれば受理されます。
不在期間中の「郵便物(ゆうパックも含む)」は郵便局本局で保管され、帰宅後に再配達してくれます。
依頼すれば「郵便局留め」も可能です。
但し、最長30日と一応限定されています。
⇒「不在届」
B郵便受けに「チラシお断り」を貼付しチラシ類を投函させない
郵便受けにチラシが溜まっていると空き巣に留守を感づかれます。
このため、「郵便受け」に〖チラシお断り〗のステッカーを貼り付け投函させないようにします。
効果は抜群でピタッと入らなくなりました。
◎〖チラシお断り〗のステッカー
⇒ステッカーは自分でも作れますが、楽天市場でも購入できます。
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郵便受けに小さく貼り付けているだけで、それまで無造作に投入されていたチラシやビラの投函が皆無になったのは驚きです! |
C留守中の町内会「回覧板」はパスしてもらう
自分の家に回覧板を回して頂いている方に、「うちは跳ばすように」頼んでおきます。(できれば、親しい関係を築かれていることが望ましいです)
D「宅配物」の配達は、宅配業者に連絡し不在期間中はストップしてもらうよう依頼する
「ヤマト」及び「佐川急便」は、最寄りの営業所に連絡すれば、留め置きしてくれて再配達してくれます。
「冷凍もの」も営業所の冷凍庫で保管してくれます。
できれば、各宅急便各社の「インターネット会員登録」をしておけば、配達前に事前にメールが来ますので、配達をどうするか伝えることが可能です。
また、転送先を伝えれば転送もしてくれます。
(基本的に、転送費用はかかりません、私の場合は関東から関西へ無料転送を何度かしてくれました)
会員登録はネット検索で登録できます→「ヤマト運輸」、「佐川急便」
※郵便局扱いの「ユーパック等」も、先ほどの「不在届」で郵便局に留め置きしてくれ再配達もしてくれます。
E近所の親しい人に、「時々、郵便受けをチェックして!」と依頼しておく
新聞店に留め置きの連絡をしても、「配達員の手違い」で「郵便受け」に入れられることも(私の場合も偶にあった)考えられるので、近所の親しい人に、時々、「郵便受け」をチェックしてもらうよう頼んでおけば安心です。
F「インターホン」を鳴らす来訪者と、外出先でも「携帯電話」で応対できるようにする。インターホンと携帯が繋がるシステムは、留守中の来訪者と通話ができるので空き巣に留守を悟られないための防犯対策必須項目となります
私の場合は、「インターホン」も「固定電話機」もパナソニック製でしたので、「ドアホンアダプター」を設置し「室内モニター」と「固定電話」を「コード」でつなぐことで「インターホン」からの通話は、「固定電話」を通して「携帯電話」へ転送されるようになりました。
これにより、外出先でもインターホンに応対できるので非常に重宝しています。(光電話に変えた今も!)
ご自宅のインターホンが、旧タイプで携帯に接続できない場合は、「室内モニター」と「固定電話」の機種を調べて携帯に転送できることが可能かをメーカーに問い合わせてください。
パナソニックであれば、→「パナソニック」で確認できます。
もっとも、最近のインターホンは、そのまま携帯電話(スマホ)に転送できる機種がたくさんありますので、切り替えられたほうが手っ取りばやく、且つ、スマホ応対できるので、より便利だと思います。少し費用がかかりますが。
◎パナソニックのスマホ対応機種各種→「パナソニック」
◎スマホ対応ドアホン
外出先でもスマホでリアルタイムに映像と音声で来客応対できます。
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関連記事⇒「留守時防犯に「インタホーンのスマホ対応」は必須!」
2.留守中の電話機は、「登録者以外は拒否」の設定にしておく
電話機をそのままにしておいたり、「留守電」にしておくと、空き巣が何度も様子伺いの電話をして留守を悟られる危険があります。
このため、「登録者以外は拒否」の設定をしておくと、その旨相手にアナウンス(『恐れ入りますが、あなたの電話番号からはおつなぎできません』)して拒否できるので自然な対応となり、留守を悟られずにすみます。
但し、この設定をするためには、NTTの場合、「ナンバーディスプレイサービス契約」(月額400円)が必要です。(光電話の場合もサービス申し込みが必要です)。
また、電話機も設定可能な機種でなければなりません。
◎「ナンバーディスプレイ電話機」
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ナンバーディスプレイは、かかってきた電話番号を認識表示できる電話機です。 ナンバーディスプレイサービスは、このディスプレイ機能の付いた電話機が必要になります。 |
◎「ナンバーディスプレイサービス契約」は、NTT「116」へ
関連記事⇒「一般家庭の電話設定は「未登録番号着信拒否」が防犯上最適! |
3.「主要な電灯」は、タイマーで「普段通り」に点灯するようにする。これは、「誰かが居ると思わせる」ためです。
@「外灯及び玄関灯」は、普段通りに点灯するようタイマーを設定する。
スイッチを「タイマー付き」のものに交換し、留守の時は、夕方から23時頃まで点灯するよう「留守タイマー設定」をする。(タイマーには毎日数分くらい前後して時差点灯する機能が備わっています)
◎壁埋め込みスイッチは、パナソニックの「あけたらタイマー」がお勧めです。
(注意:自宅のスイッチに合致したものを選ぶ)
◎「あけたらタイマー」
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壁埋め込みスイッチの交換は、電気屋さんに頼めばすぐ交換できます。 私は自分で交換しました。ブレーカーで電源を落として説明書きに従ってやれば30分で交換できる簡単な作業です。 |
A「玄関のドア」が、部分的にガラスのため室内が見えやすいのであれば、普段から「目隠しシール」を内側から貼っておく。
◎「目隠しシール」 ・ホームセンターでも調達できます。
ドアの一部に透明性が高いガラス部分があれば、室内の様子が察知されやすため、普段から簡単に剥がれる目隠しフイルムを内側から貼っておくと安心です。 いろんな柄、サイズのフイルムがあります。 |
B室内灯は、道路側から灯りが判るような一階の「玄関内灯」と「リビング灯」、及び二階のいずれかの部屋の室内灯を夕方から11時頃までの間「留守タイマー設定」で点灯させる。
◎「タイマースイッチ付きLEDシーリングライト」などがおすすめ
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留守中の夜間照明は防犯上非常に重要であるので、道路等から見えるポイントとなる部屋等にはタイマーで室内灯が点灯するようにします。 従って、留守設定ができるタイマー付き室内灯に交換する必要があります。 |
C「雨戸・シャッター」は全て閉める。但し、一部の雨戸・シャッターは、目隠しシートで覆い、閉め切った状態を察知されないようにする
「雨戸・シャッター」の全てが何日も閉めっぱなしだと、留守を悟られやすい為、一部を半開きにすべきとの考え方もあります。
しかし、これは空き巣に狙われた場合は大変危険です。
狙われた時に空き巣の侵入を阻止するためには、断固、全部閉めるべきです。
抑止力にも繋がります。
このため、道路側から見えるいくつかの「雨戸・シャッター」の外側には、普段から「日よけシート・遮光すだれ」を設置し、留守の時に、閉めているかどうかわからないようにします。
但し、風などで外れないようにしっかりと固定しておくことが必要です。
ウォーキングしていると、結構、「日除けシートやすだれ」で「窓全面」を覆っている家が多くあり、違和感は全然ありません。
◎「日よけ遮光窓目隠しシート」をサッシ窓枠取り付ける
日よけシートを雨戸やシャッターの外側に設置し、通りから、雨戸やシャッターが閉め切られていることがわからないようにします。 ベランダのある窓は、普段は巻き上げておきます。 |
しかし、急にはそのようなことが用意できなければ雨戸・シャッターのままでよいと思いますが、その場合には、抑止力強化のための「防犯カメラの設置」などに力を入れるべきと考えます。
関連記事⇒「留守宅雨戸防犯「日よけシート、すだれ」選ぶポイント」
D「門やガレージなどの扉」は、普段から閉めておく。
「留守中には閉めるが普段は開けっ放し」などの「ガレージ扉」などがあれば、「普段から留守と同じように閉めておく」ことが大事。
普段と違えば留守ではないかと勘繰られるからです。
E留守中に異変が生じないよう物の固定や不要物整理をしておく
留守中に風などで自転車などが倒れたり、植木鉢がひっくり返ったりしないように、「倒れそうな物」は、しっかり固定しておく。
また、留守中に風などで玄関先にゴミなどの「不要物」が散乱しないように整理しておくこと。異変なのに放置していると留守を勘繰られるからです!
以上が留守を悟られないために私がとってきた対策です。
U.「侵入する気にさせない」抑止力対策が重要
空き巣(泥棒)は、気づかれて騒がれたくないので警戒心が旺盛です。 このため「抑止力を高める防犯体制」を整えましょう。
1.敷地内数か所に、スマホ対応の「防犯カメラ」を設置する
素人でも取り付け・設定できる手ごろな防犯カメラを死角が生じないよう複数ヵ所に設置する。
戸建ての場合は、まずは、「インタフォンに向けて一台」、「玄関ドア上近辺から玄関先に向けて一台」、「二階があれば上から下向きに一台」ぐらいは設置したい。
これだけで非常に大きな抑止力になります。
私の場合は、さらに一台、側面側にも設置している。
できれば、玄関前にもう一台、スマホ操作で首部が自由に回せる可動式のものを設置すれば、家の状態が外側から見れるので、出先からスマホなどで家の状態がチェックできるので重宝。
◎スマホ対応室外用防犯カメラ
防犯カメラは、何と言っても一番の効用は、抑止力にあります。 従って、犯人捜し用の高機能までは不必要で、万一の際に、顔が認識できる程度の精度があれば十分だと思います。 このため、敷地内侵入口となる範囲がカバーできるカメラの台数設置こそ有線される課題です。 |
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2.玄関に人が近づいたら灯りが点灯する「人感センサーライト」を設置する。
できれば「ソーラー式」の「センサーライト」が良いです。電池切れを気にせずにすみます。
但し、バッテリー寿命が3〜4年のため手間がかかりますが電池式の方が良いかも知れません。
また、電源がとれるようでしたら、通電式がベストだと思います。
◎防犯人感センサーライト
人感センサーライトには、ソーラー式、電池式、電源式があります。電源があれば電源式が便利です。 |
なお、あくまでも敷地に入れば照らすようにセンサーの方向には気をつけてください。人が外の道を歩くたびに光るのでは迷惑がられると思います。 (因みに、我が家は人感センサーで犬が吠えるものも裏庭に設置しています)
3.敷地内で外部から見えるところには、「脚立」や「はしご」など高いところに上りやすくするものは置かない。
侵入しやすい2階のベランダや1階屋根に上るのに使われないためです。
V.「侵入を手間取らせ諦めさせる」侵入防御強化対策に万全を!
空き巣は侵入に時間がかかることを恐れているので、「侵入に手間取る」ことが侵入断念に繋がります
空き巣は、家屋侵入に10分を超えると断念すると言われるので侵入しにくい措置を講じましょう。
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前半部 完
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以降は文字数制限の関係で次号「後半の部」をご覧願ます!
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