さくらサーバーのスタンダードは、初期ドメイン(sakura.ne.jpのサブドメイン)の他に2つまで無料のサブドメインを取得して使うことができます。独自ドメインも契約できます。GMO系列に比べると価格が少しお高めなのでお名前コム、バリュードメインなどで取得することが多いです。
ドメインは移管するの?
お名前コムで取得したドメインを他社レンタルサーバーで利用したい用途なら移管する必要はないです。
レジストラーが提供するWebの機能に不満がある、そういった方は気に入ったレジストラーへ移管することで幸せになれますね。
ここでは、ドメインを移管しない方法をご紹介しています。移管したい方はこのページで悩みを解決できません。
お名前コムで取得したドメインをさくらサーバーで使う流れ
すでにお名前コムを使ってドメインを取得した、これからドメインを取得する方どちらの方もこの流れで対応できます。
お名前コムで取得したドメインは、ドメインNaviを使います。
ドメインNavi(https://www.onamae.com/domain/navi/domain)にログインすると取得済みドメインの一覧が表示されます。表は、ドメイン名、更新期限日、契約更新、サーバー申込み、Whois情報公開代行、ネームサーバーなどが表示されています。
この表にある、ネームサーバー、これが今回使う機能になります。
ネームサーバー列の「変更する」ボタンをクリックすると「ネームサーバーの変更」画面に表示が切り替わります。「ご登録情報に変更・相違はありませんか?」というメッセージが表示される方もいるかもしれません。変更がないようでしたら「情報は正しいので、手続きを進める」ボタンをクリックします。
お名前.com各サービスを利用、他のネームサーバーを利用、2つのタブが表示されていますよね。
さくらレンタルサーバーで取得したドメインを使うためには、「他のネームサーバーを利用」をクリックします。
ネームサーバー情報を入力で1プライマリーネームサーバー(必須)、2セカンダリーネームサーバー(必須)、3、4、5の入力項目が表示されていることを確認してください。
まだ確認画面へ進むボタンは押しません。ここまでで1つ目の変更の準備が整いました。
さくらレンタルサーバーの管理画面から新しいドメインを追加します
さくらレンタルサーバーの管理画面から新しいドメインを追加する方法は、さくらサポート情報【ドメイン設定】他社で取得・管理中のドメインを利用を参照してください。
スクリーンショット付きで詳しく書いていあります。
「STEP4 ネームサーバの変更」でネームサーバー1 ns1.dns.ne.jp、ネームサーバー2 ns2.dns.ne.jpを指定します。ここで先ほどログインしたドメインNaviを利用します。
1プライマリーネームサーバーへ「ns1.dns.ne.jp」、2セカンダリーネームサーバー「ns2.dns.ne.jp」を入力し、確認画面へ進むボタンを押して、確認後確定します。
しばらく待つと切り替わってさくらインターネットで設定したサイトにアクセスできるようになります。
インターネットの環境によっては、反映完了まで24時間から72時間程度かかる場合があります。本当?
「インターネットの環境によっては、反映完了まで24時間から72時間程度かかる場合があります」を目にしたことがあります。さくらインターネットのコントロールパネルでドメインを追加、お名前コムでネームサーバーを切り替える、たったこれしかしていないのに、24時間から72時間程度かかるって本当でしょうか?って疑問ですよね。
ある意味本当です。
注目したいのは「インターネットの環境によっては、」という箇所です。
ネームサーバーとは
ネームサーバーは、ドメイン名とIPアドレスの対応を管理してくれるサーバーです。このサーバーではドメインネームサービス(DNS)が動作しています。これが本当に管理してくれる実態です。
ネームサーバーは全世界に至るところに存在します。メインとなるネームサーバーもあります。ルートネームサーバとも呼ばれます。
DNSと聞くと、ドメイン名で問い合わせるとIPアドレスがわかったり、IPアドレスで問い合わせるとドメイン名がわかるものというイメージかもしれません。これ以外にDNSはドメイン名、IPアドレスのデータを動的、静的に管理する仕組みがあります。
DNSサーバーに未登録のドメインは、DNSサーバーがより上位のDNSサーバーに問い合わせて解決しようとします。ここで得た情報は、ある一定期間DNSサーバー内にキャッシュされ活用されます。
このキャッシュされる時間は、DNSサーバーの設定に依存します。古くからの慣例で1日としているサーバーが多いです。
=>キャッシュが短いDNSサーバーは素早く反映されます。
会社からインターネットにアクセスする際は、会社で立ち上げているDNSサーバーを経由してアドレスを特定しています。家庭からインターネットにアクセスする場合は、プロバイダーが提供しているDNSサーバーを経由してアドレスを特定しています。DNSサーバーはいたるところで立ち上がっています。同じようにキャッシュされる仕組みです。キャッシュする設定はサーバーに依存します。
=>インターネット環境とは、どちらかというと自身がアクセスするインターネット環境という意味合いが強いです。
さくらサーバーからお名前コムに戻す
さくらインターネットのスタンダードプランで使っているドメインをお名前コムに戻して、さくらサーバー以外で利用したい場合がありました。ここではその時行った手順をまとめています。元に戻すドメインはサブドメイン利用していないドメインです。
お名前コムで取得したドメインをさくらインターネットで使う場合、さくらインターネットのコントロールパネルでドメインを新規追加、お名前コムでネームサーバーをdns.ne.jpに切り替える流れでしたね。
この逆順が正解だと思っています。さくらインターネットから削除する際、そのサイトを削除する操作になります。バックアップが必要な方は事前に実施しておく必要があります。また、「共有SSL」 「SNI SSL」 「Webアプリケーションファイアウォール」の設定をしたまま削除はできません。解除方法はこちらでわかります。
1 ドメインNaviへアクセスし、ネームサーバーを初期設定します
「お名前.com各サービスを利用」タブにある初期設定に戻す「設定する」ボタンをクリックします。
「ネームサーバーの変更 確認」画面で対象ドメインが戻したいドメインになっていることを確認します。ネームサーバー情報には、お名前コムのドメインが表示されています。よければ「設定する」ボタンをクリックします。
2 ドメインがお名前コムに移るまで待ちます。
待ちます。
ブラウザからアクセスし、このドメインはお名前コムで管理されていますと表示されるまで待ちます。
3 さくらインターネットのコントロールパネルからサイト(ドメイン)を削除します
ドメイン設定 ドメイン/SSL設定を開いて、削除ボタンをクリックします。ドメインの削除 確認画面に移ります。削除ドメイン名がお名前コムで初期化したドメインであることをしっかり確認し、「送信」ボタンをクリックします。
間違って削除すると2時間は戻すことができません。
ワードプレスのデータベースなどもがっつり削除されるので間違えないようにしてくださいね。
3、1の順番でもうまくいくかもしれません。初期設定した逆順が安心ですよ。
まとめ
お名前コムで取得したドメインをさくらサーバーで使う、戻す方法をご紹介してきました。使う方法はよく目にします、戻す方法を目にする機会がないので記事にしてみました。
お使いのDNSサーバーのキャッシュ設定を確認したい場合、digというコマンドを利用するのが一般的です。
Windowsではnslookupコマンドを使います。
コマンドプロンプト> nslookup
> set debug
> 確認したいドメイン
----
権限のない回答
----
ここにttlまたは default TTLがキャッシュ設定になります。
TTLは秒で示されることが多いです。2774と表示されていたら46分14秒という意味になります。
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