アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年02月16日

四十八話 お題:和議(和睦のための協議) 縛り:税(国家・支配者などが人民から徴収する金品)

 知人の家に代々伝わる話である。


彼の先祖はいわゆる豪農だったのだが、税の取り立てがあまりにも厳しすぎる、ということである時村を代表して藩主に直談判しに行ったそうである。死を覚悟しての直談判だったのだが、当時の藩主は中々できた人物だったらしく、彼の先祖の言うことをきちんと聞いた上一切罰することなく解放し、取り立てる税の見直しまで行ったそうである。
「それで藩主とご先祖様が話してるところに、なんか死神が同席してたんだってよ」
 その死神は黒いぼろ布で全身を覆っており、性別も何もわからなかったという。ただ藩主の家来が死神に触れても素通りしたことから明らかにこの世のものではなかったそうだ。私が彼に、お前のご先祖様はどうしてそれが死神だってわかったんだと聞くと、
「いや、なんか村の税の見直しが決まった時、そいつ思いっきりため息ついたんだってさ。場合によっては餓死者が出て一揆とかにも繋がりかねなかったらしいから、死人が少なくなると思ってがっかりしたんじゃないかって」
 私がなるほど、と納得すると彼は、でも俺は違うと思うけどね、と言った。私がじゃあお前はどう思ってるんだと聞くと、
「いや、絶対安心してため息ついたんだって。死神だって死人が減れば仕事が少なくなって嬉しいはずじゃん」
 それはそれで説得力があるなと私が言うと、彼はだろう? と勝ち誇ったように笑った。

posted by ペン牛 at 11:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4741636
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。