2016年10月16日
二百九十一話 お題:三昧(心を一つの対象に集中して動揺しない状態) 縛り:なし
職場の同僚の話である。
彼は最近瞑想にはまっているのだという。
「俺、自分が本当にやりたいことがわからなくてさ。自分探しとか散々やったんだけど駄目で、瞑想も期待しないで始めたんだけど、これが意外によかったんだよ。やってると疲れが取れるし、ストレスも解消できてる気がするしな……ただ」
ただ、なんだ? と私が聞くと、
「その、瞑想でひたすら集中してると変な欲求がわきあがってきて、それが怖いんだよ」
その欲求こそがお前の本当にやりたいことじゃないのか、と私が言うと、
「……俺は、本当は周りの人間を片っ端から燃やしたかったのか? もしそうなら、俺は生きていてもいいのか?」
とりあえず、私のことは燃やさないでくれよ、と言っておいた。
彼は最近瞑想にはまっているのだという。
「俺、自分が本当にやりたいことがわからなくてさ。自分探しとか散々やったんだけど駄目で、瞑想も期待しないで始めたんだけど、これが意外によかったんだよ。やってると疲れが取れるし、ストレスも解消できてる気がするしな……ただ」
ただ、なんだ? と私が聞くと、
「その、瞑想でひたすら集中してると変な欲求がわきあがってきて、それが怖いんだよ」
その欲求こそがお前の本当にやりたいことじゃないのか、と私が言うと、
「……俺は、本当は周りの人間を片っ端から燃やしたかったのか? もしそうなら、俺は生きていてもいいのか?」
とりあえず、私のことは燃やさないでくれよ、と言っておいた。
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