2016年10月03日
二百七十八話 お題:花蓆(花茣蓙に同じ) 縛り:犯歴(犯罪の経歴)
旅行好きの友人の家に遊びに行った時のことである。
彼は最近中国地方を旅してきたらしく、旅先で手に入れたという花蓆を見せてくれた。
「この花蓆はかなりすごい……というか怖いんだよ」
どういうところが怖いんだ、と私が聞くと、
「この花蓆は柄がないだろう? でもこれの上に人が座ると、座った人の犯歴に応じて花の模様が浮かび上がるんだよ。罪が重ければ重いほど大きな花が、罪の数が多ければ多いほどたくさんの花が浮かび上がるんだ」
私は、そんなことありえないだろう、と言いながらその花蓆に座ってみた。直後、花蓆に大輪の花の模様がいくつも浮かび上がった。
彼は最近中国地方を旅してきたらしく、旅先で手に入れたという花蓆を見せてくれた。
「この花蓆はかなりすごい……というか怖いんだよ」
どういうところが怖いんだ、と私が聞くと、
「この花蓆は柄がないだろう? でもこれの上に人が座ると、座った人の犯歴に応じて花の模様が浮かび上がるんだよ。罪が重ければ重いほど大きな花が、罪の数が多ければ多いほどたくさんの花が浮かび上がるんだ」
私は、そんなことありえないだろう、と言いながらその花蓆に座ってみた。直後、花蓆に大輪の花の模様がいくつも浮かび上がった。
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