2016年09月23日
二百六十八話 お題:木戸(庭などの出入り口に設けた簡単な開き戸) 縛り:なし
高校の時の話です。
当時私は友人達と度胸試しのようなことをやっていました。それは高校の近くの、お化け屋敷と呼ばれている家の敷地に入ってどれだけ長くいられるか、というものでした。お化け屋敷には若い男性が住んでおり、敷地に人が入ってくると怒って追いかけてくるのですが、お化け屋敷の裏にある木戸から出てしまえばそれ以上追いかけてはきませんでした。臆病で足も遅かった私は敷地の中に十秒二十秒いるのが精一杯でしたが、友人の一人に勇気があって足も速い子がおり、その子はお化け屋敷に住む男性と十分以上も鬼ごっこを続け、いざ木戸から出ようとした時に転んで男性に捕まってしまいました。私と友人達はその子のことを見捨てて帰りました。翌日その子はお化け屋敷の木戸の側で発見されました。生きてはいたものの、男性の手によって一人では生活できない体にされていました。私は高校を卒業してから介護士となり、今はその子の介護をしています。毎日暴言を吐かれたり、物を投げつけられたりしていますが、言い返せるはずもなく、ただただ耐える毎日です。
当時私は友人達と度胸試しのようなことをやっていました。それは高校の近くの、お化け屋敷と呼ばれている家の敷地に入ってどれだけ長くいられるか、というものでした。お化け屋敷には若い男性が住んでおり、敷地に人が入ってくると怒って追いかけてくるのですが、お化け屋敷の裏にある木戸から出てしまえばそれ以上追いかけてはきませんでした。臆病で足も遅かった私は敷地の中に十秒二十秒いるのが精一杯でしたが、友人の一人に勇気があって足も速い子がおり、その子はお化け屋敷に住む男性と十分以上も鬼ごっこを続け、いざ木戸から出ようとした時に転んで男性に捕まってしまいました。私と友人達はその子のことを見捨てて帰りました。翌日その子はお化け屋敷の木戸の側で発見されました。生きてはいたものの、男性の手によって一人では生活できない体にされていました。私は高校を卒業してから介護士となり、今はその子の介護をしています。毎日暴言を吐かれたり、物を投げつけられたりしていますが、言い返せるはずもなく、ただただ耐える毎日です。
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