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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年07月28日

二百十一話 お題:外界(外の世界) 縛り:評判(世間の人が批評して是非を判定すること)

 居酒屋で絡んできたおっさんの話である。

「なぁ、兄ちゃん。最近の若いのは一体どうなってんだ、あぁ?」
 また面倒くさい酔っ払いだな、と思いつつ俺は、
「若いやつになんか嫌なことでもされたんすか」
 と聞いた。するとおっさんは、
「いやぁ、酒奢ってもらったんだけどねぇ? そいつの話聞いてるとほんと腹立って仕方がなかった! 久しぶりに外の世界に出て来られたとかカッコつけた言い方しやがって、どうせただの引きこもりだろうが。これから世界中を旅行して自分の評判を調べるつもりだけど、今まで敵とか邪魔者とか悪口言うやつとかそんな扱いしか受けてこなかったから怖い、なんて馬鹿じゃねぇの? 俺に酒奢ってくれた時も俺が悪いねぇって言ったら、いえ、代わりにあなたが死んだ後で魂をもらいますからとかつまんない冗談言いやがって、持っていけるもんなら好きなだけ持っていけって言ってやったよ!」
 俺がおっさんに、
「そいつ上司と喧嘩してひどい目にあったとか言ってませんでした?」
 と聞くと、
「あぁ言ってた言ってた! なんか上司とそいつの二大派閥みたいになって最終的に負けたって。どうせそのショックでひきこもったんだろ、全く根性なしが。今の若いやつらはね、ほんとそういうところが駄目なの!」
 俺はおっさんに、
「あんた、死んだら本当に魂持っていかれるかもしれませんよ」
 と言ってから居酒屋を出た。


posted by ペン牛 at 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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