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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年06月29日

百八十二話 お題:ポップフライ(野球で内野に上がった小飛球) 縛り:なし

 草野球仲間から聞いた話である。

彼と二人で飲みに行った際、ゾーン体験の話になったのだが、
「俺、一度あるんだよ。あっ、ゾーンに入ったって感じたこと。まぁ嫌な思い出だけどな」
 私が詳しく聞きたいと言うと、彼は実に嫌そうに話してくれた。
「高校の野球部の練習試合の時だったんだけど、俺その時セカンド守ってて、相手の一番がちょうどいい位置にポップフライ上げたんだよ。これは楽勝だわって思って捕ろうとしたら、突然ゾーンに入ってさ」
 彼はその時、ボールが落ちてくるのが信じられないほど遅く感じられたという。そして本来なら激しく回転しているであろうボールがまるで静止しているかのように見えたそうだ。
「それだけなら別によかったんだけど、ボールをよく見たら、このボールを捕ったらお前は死ぬって書いてあったんだよ」
 彼はそのボールを捕らなかったという。
「別に幽霊とかそういうのは信じてねぇけど、あの時だけは絶対に捕っちゃいけないって気がしたんだ。まぁおかげで監督からもチームメイトからもボロクソに言われたけどな」
 そう言うと彼は嫌な思い出を忘れ去ろうとするかのように、ビールの大ジョッキを一息で飲み干した。


posted by ペン牛 at 12:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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