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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年05月29日

百五十一話 お題:官公署(国と地方公共団体の諸機関の総称) 縛り:一本槍(目標や手段や態度を一つに絞り、終始それで押し通そうとすること)、準える(ある物事を類似のものと比較して、仮にそれとみなす)

 私の父の話である。

父は非常に暴力的な人で、母が嵐に準えるほどだった。とにかく少しでも気にいらないことがあると誰彼構わず暴力を振るい、警察の世話になったことも一度や二度ではなかった。にも関わらず父はなんでも暴力で押し通そうとすることをやめず、正直一本槍なのも大概にしてほしいと思っていたのだが、ある時父は妙に神妙な顔をして私と母に、
「俺の今までのやり方は間違っていた。これからはもっと頭を使おうと思う」
 と言った。一体何があったのだろうと私と母は二人して不気味に思っていたのだが、それからすぐに父は失踪してしまった。父が失踪してしばらく経った頃、突然警察が家にやってきて父の部屋を調べていった。なんでもこのところ多発している役所や交番、消防署といった施設を狙った爆弾事件の犯人が父らしいということだった。犯人はわざわざ犯行声明も出しており、国の機関で働くやつらの居丈高な態度が直るまで爆破を続けるとのことだった。もし事件の犯人が父ならば、どうしてよりひどい暴力を振るうために頭を使ったのかと、そう思わずにはいられない。


posted by ペン牛 at 15:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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