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ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年05月16日

百三十八話 お題:正午(昼の十二時) 縛り:阿弥陀籤(出費する人数に合わせて引いた平行線の一端に異なる金額を書いて隠しておき、各自が引き当てた金額を出し合う仕組みのくじ)、手製(自分の手で作った物)

 友人から聞いた話である。

彼が通っていた小学校には奇妙な決まりがあったのだという。
「お昼の十二時になると、生徒の一人が必ず学校の裏にある洞窟まで食べ物を運ばなくちゃいけないんだよ。運ぶ生徒は毎日変わって、学年もクラスも関係なかった。朝担任の先生から今日はこのクラスの誰かに洞窟まで食べ物を運んでもらいますって言われて、そこからクラス全員で運ぶやつを決めるっていう流れだったな」
 彼のクラスでは手製の阿弥陀籤を使って誰が運ぶかを決めていたという。私がなんのために生徒にわざわざそんなことをさせていたのだろう、と聞くと、
「俺が知りたいよそんなこと。その洞窟、入り口に鎖が何十本も張ってあって、中から人間っぽいけど明らかに人間じゃない声がするんだ。しかも、よくも閉じこめてくれたな、とか、ここから出るのは簡単だ、とか、絶対に食い殺してやる、とか、物騒なことばっかり言うからさ。泣きながら帰ってくるやつもざらだったぜ」
 しかしその声の主が姿を見せたことは一度もなかったらしい。正体がなんであれ、言うことが全てハッタリとは、情けないやつである

posted by ペン牛 at 12:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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